「内田百﨤の羅馬飛行ってバカ面白い随筆があるんだけど（以下ネタバレあり）、法政大学の先生を、学内で揉めて辞めた後も航空研究会の顧問をやっていた百﨤先生は、ローマまで学生を、途中、不時着とかさせながらも怪我とかは一切なく、不時着した場所場所で修理させながら飛ばして、無事、到着させたんだけど、それでムッソリーニから表彰されてるから、ムッソリーニが飛行機でヨーロッパ一周かなんかを成功させた時、祝電を打ったんだけど、金がなくて借金までして打ち、その時の借金を返すのに非常に苦労したから、ムッソリーニと交際するのはお金が掛かるから、もう控えようと思い（笑）、また、しかも、学内には敵味方入り乱れいるから、祝電を打つようにと言えず、自腹を切り、私一人の一存で国交を修しておいたのである（笑）と言っていて、本当にハイセンスギャガーだと思うのだけれども、飛ばした学生の一人の父親がやけに熱心に息子の飛行を応援していて、自宅の窓を潰して家の外側に板を張り、そこに世界地図を書いて息子の航路と現在地点に印をしたり、庭先に万国旗を吊るし、「航空研究会万歳！」みたいな巨大な貼り紙を貼り、見兼ねた百﨤先生は、「君のオヤジさんは、（頭）大丈夫なのか？」と学生に訊いたら、「ええ、（やめてくれと）言っても聴かないんですよ。」とか、そんな具合で（笑）、航空飛行隊の調子が良いときはそれでもまだ良かったのだけれども、不時着した時から暴走、飛行機の製造元を批判しだして、庭先に、大きく、「へなちょこ技師の造れるあめちょこ発動機、あめちょこをしゃぶれば甘いがへなちょこは舐めても甘くない！」（！）とか、正気の沙汰とは到底思えない強烈な貼り紙の貼り出しを始めちゃって、余りに猛烈だから引っ込めてくれと打診しても、聴く耳持たれず（そもそも、製造元が原因ではなく輸入した部品の不具合だったらしい）、その不時着した時、策を練る為に製造元の鉄工所と打ち合わせをする際、法政大学にその鉄工員を呼んだんだけど、その猛烈な父親を持つ学生の家は法政大学のすぐ近くで、へなちょこ技師の貼り紙を見ながらここへ来たのではないか？訊けなかったが、打ち合わせ中、ずっと冷や汗が止まらなかった（笑）らしいんだけど、マジで面白過ぎるｗｗｗｗｗ」【或る友人の何とか言...】
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