孔のない、側溝の蓋と蓋の間の僅かな隙間みたいなところに突然吸い込まれ、直後飛び出し地上世界に帰還。すると、どんな無能な人間でも、特に、無能な人間ほど絶大なる能力を得られ、能力者になれるらしい（と云う、認識がある）。ジャンプ力が飛躍的に上がるみたいな？海外ドラマ；ヒーローズみたいな、俄には信じ難い光景が眼前に拡がるのだけれども、しかし、既存のＳＦにあるかも知れないが、特殊能力を得ることにより身体に負担が掛かりまくり、いつか不具合が生じるのではないか？と云う説を、能力者誕生の奇跡を目の当たりにしたすぐ後、歩きながら、鶴瓶に話している。「…まぁ、うちの師匠とか、そーゆー（不具合が生じる説）の多分、意識出来るやん？」と、前を歩いている桂三枝（現；桂文枝）のことを自分の師匠として話す鶴瓶。そして、でも、松本留五郎（ＦＲＯＭ；枝雀代書）みたいな、お調子者が能力者になったとしても、そーゆー人間もそれはそれで楽しめるんちゃうんか？と云うか、いいんじゃないか？
みたいなことを更に話ながら、横断歩道を、一人、（歩行者用信号が）青で渡っていた鶴瓶が、急に入って来た軽トラに轢かれそうになり、気づくと、その軽トラの運転席側のドアーにしがみついている鶴瓶。そのまんまやや進んで、すると、いつの間にか、俺はその車輌の近くにい、そして、扉の外された軽トラにおびえた運転手がいて、鶴瓶は、ミニチュアサイズの軽トラを、ミニチュアサイズで運転しながら俺の足許をぐるぐる廻り、俺を見上げ睨みつけ、「（軽トラを）はよ乗っ取らんかい！」と、おどしている。俺は車の運転が出来ないからとても困っている。ま、ユングだったら、
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