無限大の愛inステラボール

随所でつっこみどころ満載だったライブ。

それなのにラストのラストで、それまで自分でも泣くなんて思ってなかったのに
自分でも驚きました。

3月23日、品川・ステラボールでの黒沢薫ソロライブ「LOVE　UNLIMITED」。

心いっぱいに真っ直ぐな歌声が染み渡り、つたう涙もそのままに立ち尽くしてました。

迷ったなら　思い出せばいいさ　僕を　このぬくもりを


・・・ライブ前まで--------------------------------------------------------------------------

ソロライブに行けることが決まってから、仕事を調整し（実は研修だった）
後輩にメインを任せたものの、どうにもその日は一部の受講者たちのやる気のなさが
全体の雰囲気を支配してしまっていて、ぴりっとしないまま終わるのがもどかしくて。
タイミングとしては遅かったけど、最後の最後で喝入れしてしまった。

研修の仕事を始めてから、こんな思いをしたのは初めて。
激励を含んでいるとはいえ叱責したまま、同僚へあとを託し、品川へ向かうことに。

後輩達に後味の悪さを残しただろうな、でもわかる人には伝わっていればいいと思いつつ、
飛び乗った電車の中で、この1年間の集大成だったはずの研修について、
ぼんやりと思いを巡らせていました。

前向きに終わりたかったのに、フォローしないでライブに向かうことに、
何よりも自分自身、重～く、気持ちが落ち込んでしまっていました。
結局、自分の言いたいことは相手のためだったのか？という迷いやら何やらで…

------------------------------------------------------------------------------------------

そんな気持ちを抱えたまま品川駅改札から、とにかく走り続け、18：55会場着。

自分の席を探していたら、近くに真理さん発見。

時間が押して、19：15開演。
結果的に息が整えられて良かったけれど、アタシのダッシュを返せ～！と思いながら
ダンスの振り付け指導を受けていました。
どの曲でやるの？しかもステップ付き？手振りでいっぱいいっぱいでーす。

Distant Loverに乗せて、「セクシーで！」「ゴージャスな！」ひとときを！というような（また曖昧）
影からの黒ぽんの声が響く中、「会いたかったぜ～」とも言われた気がする。
私も会いたかったよ！

「カ」がついて「レ」がつくものは、跳ねちゃうから食べられないよぉ～と後のＭＣで言うほど
白い白い！ジャケットにシャツ、ハット、ほどよく色の抜けたジーンズでご本人登場～

カジュアルなんだけど、きれい。
舞台装置もシンプルだけど重厚感もあって、照明も割とはっきりした色使いでした。

最初は「Late-blooming」
アルバム最後の曲を最初にもってきちゃうって、「へっ？！」と思ったものの
このライブ、スゴイのではという予感。
明るい春を迎えるのにぴったりな感じで、大好きです。

この曲に合わせて、胸元には赤いバラ。

そして「これから」
マーチンさんにラブソング歌ってもらうならこうだろう！と心を込めたに違いない、
黒ぽんがマーチンさんに提供した曲をセルフカバー。

「電話のむこう」「Friends before Lovers」「CRAZY FOR YOU」…
どれも良かったです。
黒ぽんならではの、甘いけどストレートなソウルがひしひしと感じられました。

「あなたが好きだから」の、チャン・ドンゴンのモノマネがツボにはまりました。
…結構黒ぽんってモノマネするよね？！似てる似てないはおいといて…


光沢のある黒っぽいスーツに、黒いスカーフマフラーへお召し替え。
「…お待たせ」と、入ってきたその口ぶりは、ちょっと欽ちゃんのようだったんですけど…

松本さんのタッチの強いピアノで始まった、ギターとのアコースティックな「渇き」。

さわやかなメロディーなのに、もの哀しげな言葉が響くこの曲、切ないけど大好きです。
初めてこの曲聴いた時、目の前に情景が広がっていく小説みたいだなぁ…と思いました。

「Oridinary People」は、あまり覚えていないかも…意外に立ちっぱなしだなぁ…と
やや疲れていたからかもしれませぬ。

「After the Rain」…いい曲です

歌い終えたあと「何度歌ってもひどい男だなと思います、こんな経験したことないけど」
と、コメントしていましたね。ホントにねぇ（笑）

この曲、本当に好きなんですが、
「涙を拭きなよ　もう　他人が見ているよ　ほら」という歌詞だけがとにかく気に入らなくて。
…って聴いている私が逆ギレしてもしかたないんですけど…

りみちゃんの声とは全く違うZOOCOちゃんとのデュエット「満天の星の夜」は、
曲の解釈も違ってきそうなスウィートソウルの王道みたいな感じでした。

イントロから、うわ！これを聴けるとは思っていなかった！！と小躍りしてしまうほど
ひゃっほう～状態だった「流星」。
ＳＣで聴いたときから、リズムがかっこよくって、Jazztronikとのコラボもいいなぁと
思っていたのでした。

「Keep It Goin'On」
最初、あれこの曲なんだっけ…どっかで聴いたことあるぞ…あれ、ＳＣで聴いたかな…と
思っていたら、三浦大知くんご本人が登場～
大きい！細い！かわいい！

初めての出会いは「Vol.」の頃に共演したテレビ番組だったそう。
小さいのに声出るなぁーっ、この子！踊るなぁーっ！と思ってたそうです。

ホントにこんなにちっちゃくってね、と腰をかがめて手のひらを地面スレスレに下げる黒ぽん。
そんなに小さくないですよ！とつっこむ大知くん。
この2人、年の差16歳。

「One Step Closer」では、手でハートを作るゆったりした手振りのダンスが。
最初の振付講座で、なんでこんなにリズムとりにくいんだろう、これ…と思っていたのが
この曲で使われました。ゆっくりたっぷりした曲調ですね。

さらにこれまた大好きな「Groovin'」。力の抜けた感じがゆるやかで心地よい。
この曲を聴くと、身体が自然に揺れちゃう感じだったのですが、振付講座により
もう、その振りしかできなくなりそう（笑）
ZOOCOちゃん見て踊ってたら、間違えました（笑）

そして、アンコール前に…

前のほうの人がいっせいにこちら（下手側）を振り返っているので、
ついつられて振り返ったら…

！！

見上げた先に、2Ｆ席の下手側端に設けられたスペースに、4人の姿。

レコーディングスタジオにまで囲碁の本が置いてあって、覗いてみるも
全然わかんないけど「70歳になったら5人で囲碁をするのが夢です」と
本気やらどうやらですが、黒ぽんに言わしめたＫ山さん。

身を乗り出して、手すりに両腕をクロスさせるように預け、笑顔で座ってました。
その姿がっ　もうその仕草がっ

その姿が一番最初に目に飛び込んできてしまい、思わずへなへなと座る。

ひゃあぁぁぁぁぁ～っ

「あと5年くらいしたら読めなくなるんじゃないか」という位ちっちゃい文字で
雑誌に文章を書いている人も、よく目にする目深にかぶった帽子姿で確認。

Ｋ山さんをはさむように、左と右に座っていた方々は、色の黒いユニットで活動中。
「長髪なのにリーゼントでねぇ」という方のほうは、残念ながら顔の前にチラシらしきものを
かざしていたので、よく見えなかったけれど…

てっちゃんもよく見かけるノッポさん風帽子をかぶり。おそらくグラサンオフな感じ。

見上げた5秒くらいが静止画状態で残っていますが、
いやいや4人を見るんじゃなくて、アンコールの手をたたかねば～と、
後頭部に感じる4人を極力忘れようと（？）ステージへ目を向け。

紺のジャケットに白いＴシャツ、白いパンツ、水色ストライプのベルト、という
マリンルックにお召し替えです。流行取り入れるねぇ～黒ぽんっぽくないけど…

「Windy Love」がアンコールにくるとは（笑）「Late-blooming」と逆のことを思う。
真理さんも、軽く身体を揺らして聴いていました。

「Love a flava」ではSOYSOULがゲスト。会場全体盛り上がりました。
ZOOCOちゃんだけかと思ってたので、おぉ～

4人はこのステージ、どんな風に観ているのかな、なんて思ったりしつつ。

そして、「遠い約束」。
静まりかえった中で、黒ぽんの歌声だけが響く中、小さい子の声が…
パパって呼んじゃだめだよぅ～ドキドキした。

でも、そんなことがあっても、曲にはぐいぐい引き込まれていって、
気づいたら泣けてきてしまいました。

あー、私は誰かに大丈夫って言ってほしかったんだ、と今日の出来事を
振り返りながら、涙をこぼしていました。

それくらい、黒ぽんの歌声に、手を差し伸べられたような気持ちでした。

きっと、この曲に限らず、いろんな人がいろんな思いを持っていて、
その時々の自分の気持ちと重ね合わせて聴いているんだろうな。

ありがとう、黒ぽん。

好きなこの歌がさらに大事な曲になったよ。無限大というより、無償の愛をもらったよ。


・・・その後、お会いした皆さん。

すいません、化粧も直さずに。
帰宅してよく鏡を見たら、涙のあとが幾筋も残ってました…

ライブ後のお話は、次に続く～