クジャクベラを撮って来ました!!
以前にもタテスジハタの幼魚の稿で書きましたが、今でこそ、種類の多い解り易い生態写真が掲載された図鑑がたくさんありますが、そんな図鑑がないこの子達がまだ和名の付いていない、
「ピンクフラッシャー」っという英名で呼ばれていた頃、以前にいたスタッフT君との昔話があります。
(夏撮影)
「剛志さん、今のダイビングのドロップ下で、多分、剛志さんも見た事ない新種のベラ見つけました!!何か、海外の図鑑に載ってるような、コーカサス何とかラスみたい魚でした!!」
「どんなやつ?」
「黄色くて、臀鰭と背鰭が赤くて背鰭には2・3本、トゲみたいに長いんですよ!でも、岩場の陰に隠れて解らなくなって見失ったんですよ!!」
「ピンクフッラシャーじゃないの?」
「ぜんぜん、違いますよ!!だって、あんな地味目の体色じゃなくて、派手派手でトゲトゲですよ!!」
「地味って、地味じゃないけど・・・・。多分、それ、ピンクフラッシャーの婚姻色だっと思うよ。見失ったのは、婚姻色をすぐ止めちゃったからだよ。ピンクフラッシャーは、求愛の範囲が決まってるみたいで、そのエリアから離れたり、他から刺激を受けると
すぐ止めるみたいなんだよ!?」
「えっ、だってトゲトゲですよ!?」
「おまえは、ヒレを閉じた時にしか見た事ないかもしれないけど、ヒレを全開に広げると背鰭軟条が伸長してるのが解るし、そうなると全然違った魚みたいに見えるの!!浅場でよく見かけるニシキイトヒキベラだって、閉じてる時と求愛時と全然違うでしょ!!」
「・・・・・・・・・。」
「何か納得出来ないような顔してるけど、信じてないの!?」
「・・・・でも、全然違うじゃないですか!?剛志さんの間違いじゃないですか!!」
「・・・・・・・・・・・。間違いかもしれないけど、多分、俺もおまえと同じように入ってたし気づかない訳ないと思うから、ピンクフラッシャー!!それに、コーカサス何とかラスじゃなくて、それをいうならマッコスカーズラスでしょう!カブト虫じゃないんだから!!」
「・・・・・・・、でも・・・・・絶対違うと思うですよね・・・・。」
若い頃から寛容な僕が、彼の小さな反抗に対して大きな心で受け止めて、その後の彼の仕事に支障がないように軽~めにボコにしたのは言うまでもない・・・・・・。
そして、その後、彼も理解したようだった!ダイビングサービスの師弟関係は、めちゃめちゃ職人気質で、真っ黒でも真っ白と言わなければならない理不尽な完璧なる縦社会であると言う事を!!
(夏撮影)
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