会長が行く!!!

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オタクな悩みパート3

2012-01-06 16:36:59 | オタクな悩み
皆さんからの沢山のリクエストにお応えして「オタクな悩みパート3」です・・・・・・、ご、ごめんなさい・・・・、リクエストもありませんし、「いらねぇ~よ」って声が聞こえてきそうですが・・・・





魚の雄と雌の体色の違いについて考えると、悩んでしまう事が多いです。特に、このコガシラベラなんかは、僕にとってはその最たるものかもしれません。

TP雄と思われる雄の体色が(言葉の意味が解らない方は、2011年12月11日の「オタクな悩みパート2」から見て頂けると理解しやすいと思いますので、ぜひ!!)、上の写真の雄だと思うのですが、

この状態から、体色がペア産卵時などの興奮色(婚姻色)に変化すると・・・・・・、





実際は体前半分から尾びれにかけての後半部が、もっと赤いと思うのですが、上の写真のような感じに変わります。





でも、いざ上の写真のような群れ産卵にTP体色の雄が参加しようとすると、上の写真のような体色に変わって群れ産卵に混ざっているのです。

そして、群れ産卵から外れ、TP体色に戻る時は、下の2点の写真のように徐々に変わっていきます。









「婚姻色」という言い方が妥当だとすると、どちらも「婚姻色」になりますから2つの産卵方法に合わせて装いを変えている訳です。


この2点のような体色の変化は、産卵さえ見ていればいつも見られる訳ではなく、産卵の盛り上がりの状態やタイミングの関係で観察出来る時と観察出来ない時があります。

そして、そのエリアの生息数などや(久米島では外海の方が個体数が多い)、内湾なのか外海なのかなどの生息環境の違いで(久米島では内湾の個体の方が雄は大きい)、産卵の状況が変わりますから、

例えば、ペア産卵しか行われないような環境があったとすると、群れ産卵時の体色より、TP体色からの興奮色(婚姻色)になる事の方が圧倒的に多いと思われますから、群れ産卵時からの体色変化は観察しづらいでしょう!?

更に厄介な事に、久米島の場合ですと、内湾での普段の雌相の体色は、一時雄も含めて下の写真のような体色が多く、





外海での普段の雌相は、一時雄も含めて下の写真のような体色です。





そして、内湾の雌相の個体の体色は、産卵時には外海のような体色に変わっていく事を考えると、雌の興奮色(婚姻色)もあると思われますから、それは久米島のダイビング水深で見ている限り他のベラや魚には、

あまり見られないような事なのです・・・・・・。

そして、とっても困った事に、雄も雌も節操もなくこうコロコロ体色を変えられたら、誰が誰って、どの魚がどれって、コガシラベラだけでブリーフィングが集中しちゃうじゃないですか・・・・・!?

・・・・・・・・「誰も聞きたくはないじゃないの~!?」って言う女房の声が聞こえますが・・・・・

また、考え事が増えてしまった・・・・・



今後、また、新しい観察確認事項がありましたらパート4を書きますが(だから、いらねぇ~って!!)、その際には、ぜひ、また、お付き合い下さい


では、ながながとお付き合い下さってありがとうございました。



四国沖ノ島に戻った純平への「独立おめでとうツアー」が決まった。個人的には純平と会うよりオトメベラの群れ産卵が見られるかもとワクワクしている僕がいます・・・・・


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