
今日は曇り時々晴れ一時雨。今朝は東の空に小さな雲が漂っているのが見えたが、総じて澄んだ暗い空が上空に広がっていて、西の空には星が瞬いている。今朝の気温は0℃を下回って、凍えるような寒い朝となった。辺りはしんと静まり返っていて、窓から見える街灯のLEDの明かりが冷たく見える。窓を閉めていても、外気の冷たさが伝わってくるように感じられた。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。玄関の扉を開けると、冷蔵庫を開けたように冷気が室内に流れ込んできて、思わず体をすくめた。外に出ると弱い北よりの風が吹いていて、吐く息が白く見える。空気の冷たさが肌を刺すように感じられた。
電車に乗って新宿駅に到着すると、東の空が白々と明るくなっていて、新宿駅東口の建物のシルエットが浮かび上がってきていた。上空には南から北に雲が流れていたが、東の空は雲が切れていて、雲の縁が朝焼けで赤く染まって見える。西の方角を見渡すと、雲の下に山々の稜線が見えた。日の出の時刻を迎えると、次第に空が明るくなってきた。
午前中は次第に雲が広がってきて、弱い雨が降り出してきた。日中は冷たい雨が降る生憎の空模様となった。昼間の気温は4℃で、真冬並みの寒さである。北西から風が吹いていて、外に出ると風が容赦なく体温を奪っていくかのように感じられる。水分をたっぷりと含んだ空気が氷のように冷たく、上着を着ていても凍えるように寒い1日となった。
午後になって雨が止んだ。雨が上がると雲が切れて、雲の切れ間から陽光が降り注ぐ天使の梯子が見られた。だんだんと雲の切れ間が広がってきて、青空も見えていた。
今日はインフルエンザ予防接種を打つため、午後2時間の時間休を取った。ところが、職場を出る直前に打ち合わせや電話が重なった結果、医者に行く時間が遅れて、インフルエンザの予防接種を受けることが出来なかった。せっかく取った時間休も仕事に消えてしまった。年休の残日数はまだあるので、あらためて後日、時間休を取ってインフルエンザの予防接種を受けることにした。
時間休を取っていることもあり、少しでも電車が混む前に帰りたいと、少し早めに仕事を終えて職場を出る。しかし、それでも帰宅時の混雑する時間帯に巻き込まれてしまった。新宿駅から乗った中央線快速電車は混んでいて、吊革にも掴まれなかった。幸い三鷹駅で席に座ることができたので、少しまどろむことが出来た。電車は立川行きで、立川で電車を降りた。
今日は夕食を食べて帰ることにしている。立川駅の改札を抜けると駅北口に出た。立川駅北口の伊勢丹立川店の東側を南北に延びるピタゴラス通りを北に歩いて行くと、左手に大戸屋の看板が見える。
今日はこの定食屋「大戸屋 立川北口店」に入店することにした。ちなみにこのビルの3階には以前、よくお茶をしていたカフェ「エクセルシオールカフェ 立川北口店」がある。階段を昇って2階に行くと、定食屋「大戸屋 立川北口店」の入口がある。
扉を開けて、店内に入った。ちなみにエレベーターで上ると、エレベーターの乗り場が店内になっている。店に入ると、正面にアルコール消毒液が置かれているので、手指を消毒し、記帳台で名前と人数を書いた。席はテーブル席とカウンター席が選べるということで、カウンター席を希望する。それからレジ前の席に座って順番を待っていると、名前を呼ばれて、店員に案内をされて店の奥に進んだ。
店内はカウンター席が9席と4人掛けのテーブル席が5卓、2人掛けのテーブル席が11卓配されている。カウンター席は1席おきに座るようになっていて、席と席との間にはアクリル板の仕切板が置かれている。案内されたカウンター席に座るとお冷やが運ばれてきた。温かいお茶はセルフサービスになっているとのことである。
卓上には紙ナプキンと紙おしぼり、アルコール消毒液、楊枝、チラシ、コールボタンが置かれていて、各席毎にメニューが広げられている。他店と異なり、この店はタッチパネル式のタブレットが無く、代わりに店員が注文を取るようになっている。
今日は冷えるので、先に温かいお茶を取りに行くことにした。給茶器はレジの裏側の台に置かれている。給茶器の右隣には湯呑みが並べられているので、その中から湯呑みを1つ手に取って、給茶器で温かいほうじ茶を注いだ。ちなみに湯呑みが並べられているケースの右隣には冷水器が置かれていて、更にその右隣にはコップが並べられたケースが置かれている。
給茶器と冷水器の置かれた台の反対側の壁にはドリンクバーのジュースディスペンサーやコーヒーディスペンサーが置かれ、その左手には4種類の紅茶のパックとスティックシュガー、マドラー、ミルク、ガムシロップ、レモンポーション、紙コップ、プラスチックカップ、カップの蓋、トレー等が置かれている。
湯呑みを持って席に戻ると、メニューを開く。メニューはグランドメニューと季節限定メニューがある。これまで行った大戸屋各店はタッチパネル式のタブレットが置かれていて、それで注文するスタイルだったので、この店のように店員に料理を注文するスタイルは却って珍しく思える。
まずは季節限定メニューを見ることにした。メニューを開くと期間限定の2種類の鍋定食が掲載されている。
ページをめくると期間限定の2種類の定食が裏表紙に掲載されている。もう1枚のメニューには店舗限定の「炭火焼き鶏の親子丼」が掲載されていた。
紙をめくると、ビールテイスト飲料の紹介の紙が綴じられている。
更に紙をめくると出汁茶漬け専用お出汁サービスやアプリの紹介の紙が綴じられていた。
グランドメニューもあらためて見てみることにする。
ページを開くと、最初の見開きは大戸屋の紹介のページである。
次の見開きには「東急スポーツオアシスの管理栄養士が考案した目的別チョイスメニュー」や五穀ご飯の紹介が掲載されている。
ページをめくる。次は各種鶏肉定食のメニューが掲載されていた。
次の見開きはハンバーグや黒酢あんのメニューである。
ページをめくると豚肉・牛肉を使用した各種定食メニューが掲載されている。
次の見開きは魚定食の各種メニューである。
ページをめくると「からだ想い定食」「大戸屋土鍋定食」のページが掲載されている。
次の見開きは各種一品料理が掲載されていた。
ページをめくる。次の見開きにはキッズメニューやスイーツ、ドリンクが掲載されている。
最後の見開きにはアルコールやおすすめのおつまみとしての一品料理が掲載されていた。
コールボタンを押して店員を呼ぶと、料理を注文する。注文したのは「熟成黒しょうがと鶏つくねの和風土鍋とごぼう生姜の混ぜご飯定食」である。ごぼう生姜の混ぜご飯は白米か五穀米が選べるということなので、五穀米を特盛で注文することにした。
料理の注文を終えて温かいほうじ茶を飲みながら待っていると、しばらくして、料理が一式運ばれてきた。トレーの上には土鍋と特盛りのごぼう生姜の混ぜ五穀ご飯、味噌汁、お新香の他に取り皿と箸、レンゲ、紙ナプキン、紙おしぼりが置かれている。
さっそくお椀の蓋を取り、紙おしぼりで手を拭くと、箸を取る。お椀はワカメの味噌汁で、ワカメがたっぷりと入っている。
最初にお椀を持ち上げて味噌汁を飲む。ワカメの味噌汁は、ダシの旨みが空腹の胃袋に染み渡るように美味しい。フンワリとした食感のワカメが味噌汁にボリューム感を与えていて、食べ応えがあって美味しかった。
味噌汁を半分くらい飲んでしまうと、一旦お椀を置く。続いて鍋をつつきながらご飯を食べることにした。「熟成黒しょうがと鶏つくねの和風土鍋」は生姜を入れた和風醤油ダシに鶏つくねが4個と絹ごし豆腐の他、エノキダケ、しめじ、ネギ、白菜、ニンジンといったたっぷりの野菜が入っていて、豆苗がトッピングされている。
ちなみに鍋に使われている生姜は、鹿児島県産の新鮮な生姜を使用し、じっくりと加熱・乾燥させる独自の熟成方法で熟成させた熟成黒生姜を使用しているとのこと。レンゲで出汁を掬ってそのまま飲んでみると、ダシの旨みに鶏の旨味が重なった味わいに生姜のピリッと深みのある味がアクセントになっていて、さっぱりとして美味しい。生姜の香りが鼻腔を抜けて、清涼感が感じられる味わいである。
鍋には取り皿があったが、今回は取り皿を使わずにそのまま鍋の具をご飯に載せて食べることにした。セットのごぼう生姜の混ぜご飯は大麦、とうもろこし、黒米、黒ごま、白ごまがたっぷりと入っている五穀米に刻んだゴボウと生姜がたっぷりと入っている。
まずはご飯をそのまま食べてみる。自然の風味と旨味が味わえる混ぜご飯は、刻んだごぼうと生姜が食感のアクセントになっていて、そのままでも美味しい。このご飯に鶏つくねと野菜を適量載せた。
鶏つくねにかぶりつく。ダシを吸った鶏つくねはフンワリとした歯応えで、ジューシーで美味しい。鶏の軟骨が食感のアクセントになっている。舌触り滑らかな絹ごし豆腐にダシをたっぷりと吸った野菜が美味しい。ニンジンは柔らかく、キノコ類の旨味と歯応えが美味しい。豆苗が鍋に彩りを添えている。
しばらくは鍋をつつきながらご飯を食べていたが、やがて鍋の中の鶏つくねと野菜がおおかた無くなった。ここで、レンゲで鍋の中のダシを全て残りの混ぜご飯にかけた。ご飯とダシを軽くかき混ぜると、サラサラとご飯を食べる。
雑炊風にしたご飯をサラサラと食べながら、お新香に箸を伸ばした。お新香はタクアンをカットしたものである。
タクアンのパリパリとした食感を楽しみながら、ご飯を食べる。サラサラとごぼう生姜の混ぜご飯を食べてしまうと、タクアンも無くなってしまった。五穀ご飯のお碗が空になると、生姜の効果で体がポカポカと温かい。コップに入った冷水を飲みながら、少しクールダウンをする。
最後に湯呑みに残ったほうじ茶を飲み干して完食。美味かった。満腹、満足である。卓上に置かれた伝票を手に取って席を立ち、店の入り口脇のレジで代金を清算するとエレベーターで3階に上がり、ビルと接続しているペデストリアンデッキを歩いて立川駅に向かう。駅に着くと、中央線に乗った。
電車が日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜ける。駅西口のロータリー前に出て、ふと空を見上げた。夜空には再び雲が広がってきていて、雲の合間から煌々と光る月が顔を覗かせていた。