今日は晴れのち曇りときどき雨。今朝は上空に雲ひとつ無い青空が広がっていて、朝日が眩しい。朝の気温は5℃と冷え込んだ。弱い北風が吹いていて、冷蔵庫の中にいるような朝である。
昼前に次第に雲が広がってきて、日中はすっかりと雲に覆われてしまった。日射しが無くなり、寒々しい空模様である。昼間の最高気温は12℃で北よりの風が強まってきた。お昼に外に出ると、空気が冷たく、風が冷たかった。
今日のお昼は外で食べることにした。京王プラザホテルの東側を南北に延びる東通りを北に歩いていくと、工学院大学のあるビルの北側に新宿センタービルが見えてくる。このビルの地下1階にある天丼屋「天丼てんや 新宿センタービル店」がある。今日はこの店に入ることにした。
店に入ると正面から左手奥にかけてカウンター席が10席台形状に配されている他、4人掛けのテーブル席が4卓と2人掛けのテーブル席が4卓配されている。店員からカウンター席に座るように案内されて、入口に近いカウンターの端の席に腰を下ろした。
席に座ると店員が湯呑みに入った温かい麦茶を持ってきたので、麦茶を飲みながら卓上に置かれたメニューを眺める。卓上にはメニューの他に天丼のたれと七味唐辛子、藻塩、タクアンといった調味料やお新香の他、箸と楊枝、冷麦茶のポット、紙ナプキンが置かれている。
メニューは各種丼・セット、盛り合わせ、一品メニュー、飲み物等で構成されている。注文したのは期間限定メニュー「冬の海幸天丼大盛」「そば一人前セット」である。そばは温かいそばとした。
麦茶を飲んで待っていると、やがて料理が一式トレーの上に載せられて運ばれてきた。トレーの上には「冬の海幸天丼大盛」と「そば」が載っている。
「冬の海幸天丼大盛」は丼に盛られたご飯の上に真だらの白子と帆立、あんこう、海老、春菊のかき揚げ、れんこんの天ぷらが1個ずつ載せられていて、天つゆがかけられている。
温かいそばは更科真打二八そばとのことで、ユズの香りがするダシにカマボコが1切れと刻みネギが載せられている。
さっそくそばから食べることにした。弾力のある極細の蕎麦はシコシコとした食感で美味しい。そばの上に載せられたカマボコを食べながら、蕎麦を食べた。ユズの香りがするダシは爽やかな風味がした。
蕎麦をあらかた食べ終わって少しダシを残すと、続いて「冬の海幸天丼」を食べる。天ぷらは衣に甘い天つゆが染み込んでいて、衣は柔らかくなっている。最初に食べたのは海老である。衣に包まれた海老の天ぷらはぷりっとした食感で身が甘くて美味しい。尾はカリッとしていて香ばしく、尾まで残さずに食べることができる。
春菊のかき揚げは衣がやや厚く、それに天丼のたれが染みこんでいる。春菊のサクサクとした食感よりも厚い衣のもっちりとした食感が気になった。レンコンの天ぷらはシャキシャキとした食感を残しつつ、ホクホクとしていて歯応えがあって美味しい。
北海道猿払産の帆立はオホーツク海で育った天然帆立とのこと。大粒の帆立はプリプリとした食感で、濃厚な甘みが美味しい。あんこうは身が詰まっていて柔らかく、淡泊であっさりとした味わいながら、素材の旨味が感じられる。最後に真だらの白子を食べる。白子はふんわりとした食感で、トロリとした舌触りがたまらない。淡泊な旨味の中に素材の甘みが感じられて美味しかった。
天丼を食べてしまった後は、最後に少し残しておいた蕎麦つゆを飲み干して完食。美味かった。満足である。
湯飲みに残った冷麦茶を飲み干すと、伝票を持って席を立った。店の入口脇のレジで代金を払うと店を出た。
今日は仕事ですっかり帰るのが遅くなってしまった。職場を後にして外に出ると雨がパラパラと降っていた。路面はしっとりと濡れて通り雨が降ったことを物語っていた。
新宿駅までは地下道を歩いて行き、電車に乗って隣の大久保駅に到着すると雨は止んでいた。ただ、上空には雲が一面に覆っているのか、満月は望めそうにない。風は止んで、湿った空気がヒンヤリと感じられた。
11月最終日の今日は曇りのち雨。今朝は上空にどんよりとした雲が広がっていて、日射しの無い朝となった。朝の気温は13℃で風はあまり無く、空気はヒンヤリとしているものの、それほど寒いという朝では無かった。
日中は雨こそ降っていなかったが、厚い雲が上空を覆っていて、今にも雨が降り出しそうな空模様となった。昼間の気温は11℃で朝から次第に気温が下がってきた。昼過ぎから北風が強く吹き始めて、昨日の陽気から一転してぐっと寒くなった。
今日も1日事務室で仕事をして、夜になって帰宅の途につく。職場のあるビルを出ると外はパラパラと雨が降っていた。傘を差すほどでは無いが、路面はしっとりと濡れていて、路面に降り積もった落ち葉が湿っている。
仕事の帰りに夕食を食べて帰ることにした。職場を出ると甲州街道沿いに新宿駅南口改札方面に歩いていく。新宿ミロードに到着するとエレベーターに乗って8階に上がった。今日はそのフロアにあるとんかつ屋「とんかつ和幸 ミロード新宿店」に入店することにした。
店に入る。店内は入り口から見て右手に厨房があり、左手のスペースの中央にカウンター席が10席配された長いテーブル席がある他、その周囲に4人掛けのテーブル席が3卓と2人掛けのテーブル席が12卓配されている。
店員にカウンター席に座るように案内されて席に座る。椅子に腰を下ろすと店員が緑茶の入った湯呑みと紙おしぼりを持ってきたので、緑茶を飲みながら卓上のメニューを眺める。卓上にはメニューの他にとんかつソースと柚子どれっしんぐ、胡麻ドレッシング、土佐醤油、小袋に入ったマスタードといった調味料の他、紙ナプキンと楊枝が置かれている。
メニューを開いて、いつもと違う内容に少し焦った。この店のグランドメニューは他の和幸各店のようなメニューではなく、「ロースかつ膳」「ひれかつ膳」「ひれロース盛合せ膳」「おろしロースかつ膳」「おろしひれかつ膳」といった膳メニューに加えて、「撫子」「山茶花」「桃」「牡丹」「菖蒲」「水仙」といった膳メニューと「ひれかつ丼」「ロースかつ丼」「味噌ひれかつ丼」「味噌ロースかつ丼」といった丼メニュー、再度メニュー、ドリンクで構成されている。更に「和豚もちぶたロースかつ御飯」という特撰メニュー、「かきフライ御飯」「紅葉」といった季節メニューで構成されている。
注文したのは「味噌ロースかつ丼」である。ライスを大盛りにして注文した。とんかつ和幸で味噌カツを食べられるとは思わなかった。ちなみに丼でもキャベツや味噌汁のお替わりに加え、ご飯のお替わりもできるとのことである。
お茶を飲みながらしばらく待っていると、料理が一式トレーの上に載せられて運ばれてきた。
トレーの上には「味噌ロースかつ丼ご飯大盛り」と味噌汁、キャベツサラダ、季節の小鉢、お新香、とんかつソース用の小皿、お替わり用の緑茶の入ったヤカンが載っている。また箸の他にレンゲも添えられている。
「味噌ロースかつ丼ご飯大盛り」は丼にご飯が盛られてその上にタマネギをとじた薄い玉子焼きが載せられていて、その上に6切れにカットされたロースかつが載せられて、味噌ソースがかかっており、刻みネギがその上にトッピングされている。
味噌汁はしじみの味噌汁である。中にはシジミが6粒入っている。
キャベツサラダは千切りキャベツにカイワレがトッピングしてあって、胡麻がふってある。
季節の小鉢はニンジンの千切りに細切りにした油揚げ、ミツバの煮たものである。
お新香は野沢菜を刻んだものである。
まずは紙おしぼりで手を拭き、緑茶をズズッと飲む。続いて味噌汁を飲んだ。いつもとんかつ和幸で飲むお椀に比べてひとまわり小さいお椀に入っている。ゴクゴクと味噌汁を飲むと、底のシジミが見えてきた。
味噌汁の入ったお椀を置くと、続いてキャベツサラダを食べる。この店は他店と異なって胡麻ドレッシングが卓上に置かれている。この胡麻ドレッシングをたっぷりとキャベツにかけて食べる。ドロッとした胡麻ドレッシングは甘くて、キャベツがおいしく食べられる。ふんわりとした食感のキャベツをかき込むようにして食べてしまった。
いよいよ「味噌ロースかつ丼ご飯大盛り」を食べる。丼にも関わらずご飯がお替わりできるということなので、ご飯の上に載せられたロースかつを節約してご飯を食べる。とはいえ、1切れ味噌ロースかつを食べてみるとしよう。
サクサクとした衣にたっぷりとかけられた味噌ダレは甘く、淡泊な旨味と甘みのロース肉とに相性は抜群に良い。サクサクとした食感の衣は味噌ダレの甘みと旨味をたっぷりと含んで、1切れのロース肉でご飯がかなり進んでしまう。
残りの5切れのロースかつを丼の脇に避けると、ご飯の上に載せられた玉子焼きでご飯をかき込んだ。タマネギをとじた玉子焼きはタマネギの旨味と玉子の甘みで食べ応えがある。ご飯があっという間に無くなってしまった。
ここで店員を呼んでご飯をお替わり。丼にそのままご飯を盛ってくれるのかと思ったら、違った。別にご飯を盛った茶碗を運んできた。そういうことなら大盛りのご飯を頼めば良かった。
ご飯茶碗を片手に今度は小鉢でご飯を食べる。だし汁で煮られたミツバはジューシーで美味しい。小鉢でご飯をかき込んだ。小鉢が無くなるとお新香でご飯を食べる。お新香と小鉢でご飯がだいぶ無くなってしまった。
最後に1切れの味噌ロースかつでご飯茶碗が空になってしまった。続いて味噌汁も飲み干し、底に溜まっていたシジミの身をほじくり出して食べてしまうと、店員を呼んでご飯と味噌汁をお替わりする。
しばらくして、ご飯と味噌汁が運ばれてきた。2杯目のご飯も並盛りにしてもらった。
二杯目の味噌汁にはしじみが12個入っている。
二杯目の味噌汁を少し飲むと、ご飯の上に味噌ロースかつを載せてご飯を食べる。4切れの味噌ロースかつでご飯も無くなった。最後に味噌汁を飲み干し、シジミの身をほじくり出して食べて完食した。
最後に緑茶を少し飲む。この店は他の和幸の店とは異なったメニュー構成で気に入ったが、店員の対応が気になった。言い方もきついし、かなりつっけんどんである。また来たいとは思えない対応だった。
お茶を飲み干すと、店の入口脇のレジで代金を精算して店を出た。エレベーターで1階に降りると、目の前の改札を入って電車に乗った。
隣の大久保駅に到着したところで、駅改札を出る。外は、霧雨のような雨が降っていた。夜になって気温は更に低くなっていたが、湿度があるせいか、それほど寒くは感じなかった。
勤労感謝の日の今日は雨のち晴れ。今朝は上空を厚い雲が覆っていて、昨夜から降り始めた雨が強弱を伴って降っていた。朝の気温は7℃で昨朝よりも高めだが、雨が降っているせいか、しっとりと濡れた空気がヒンヤリと感じられる。
朝刊を取ろうと玄関の扉を開けると、首を縮めるような冷たい空気が室内に入ってきて、思わず身震いをしてしまった。ビニル袋に詰められた朝刊の一面をサッと眺めると、昨夜遅く床に入ったこともあって、再び布団の中に潜り込んでしまった。
再び目を覚ましたのは昼前である。カーテンを開けると雨が止んでいた。上空には大きな雲が浮かんでいるものの、青空が広がっていて日射しが眩しい。しっとりと濡れた路面は陽光を受けてキラキラと輝いている。
昼間の最高気温は14℃で日射しの温もりが感じられるものの、冷たい北風が吹いて、気温ほどには暖かくなかった。路面は時間が経つにつれて、次第に乾いてきた。その上に風に吹かれた落ち葉が降り積もっていく。
今日は夕食を妻と新宿で食べることにした。夕方、電車に乗って新宿駅に出ると、新宿駅南口改札を出て新宿ミロード9階にあるビュッフェレストラン「PLATINUM BUFFET 新宿ミロード店」に向かう。バイキングに行くのは3ヶ月ぶりである。
エレベーターを降りて店に入る。時間はまだ午後6時前だったが、店内は比較的客が多かった。店員に案内されて席に荷物を置くと、立ったまま「店員にドリンクバーを利用するか」聞かれてドリンクバーの利用を注文した。更にホットペッパーのクーポンを提示して割引サービスを受けることにする。店員から制限時間は90分であることを告げられて、「さあどうぞ」と言って立ち去った。バイキングレストランの注文は実にあっさりとしている。
入口脇に皿と紙おしぼり、箸、フォーク、スプーン、ナイフが置かれており、まずは皿を1枚取って、料理を皿に盛っていくことにした。皿は6つに仕切があるので、自然と6品目以内を盛るような形になる。
料理は厨房の周りとデザートコーナーの2カ所に配されている。厨房の周りにはピザが2種類、パスタが3種類、サラダ類、揚げ物、一品料理、ミネストローネ、カレー、ライスが並べられ、端にクレープコーナーがあり、クレープ用のトッピングが並べられている。
その脇の壁際がドリンクコーナーになっている。
デザートコーナーはフルーツ類とケーキ類、チョコレートファウンテンがある。
6品目しか料理が取れないので、それよりも多くの料理を持ってこようとすると自然と2枚以上の皿を使うことになる。お腹も空いているので、最初はじっくりと料理を味わいたいところである。とりあえず、フード系の料理を持ってきたのだが、あまり食べたい料理が無かった。店には約60種類が食べ放題とあるのだが、実際、サラダとライス以外のフード系の品目は20種類程度で、その多くは炭水化物系と揚げ物系ということになる。選びようが無い。
飲み物は紅茶にした。紅茶は数種類あって、淹れた紅茶はブルーベリーティーである。お碗にミネストローネを入れてテーブルに運んでくると、さっそく食べることにした。
料理は2回も往復すると、お腹もだんだんと一杯になってきた。想像している以上に食べられないものである。フード系を一巡したところで、今度はデザートを持ってくることにした。
ケーキ類は9種類あって、オータムフェアということで、秋の食材を使用したケーキが並んでいる。とりあえず、ケーキを6品持ってきて、ケーキを食べる。
ケーキを食べた後に今度はワッフルを自分で焼いて食べる。
この他にもクレープコーナーがあって、こちらは店員に焼いてもらい、クレープの中に自分でいろいろと詰め物をして、巻いて食べるという仕組みになっている。またソフトアイスクリームもある。
結構食べたり飲んだりして1時間ほどが過ぎた。もうお腹に入らないと、精算をして店を出た。
店のある新宿ミロードと新宿駅が直結しているので、移動は楽である。店を出た後はすぐに電車に乗って帰宅の途についた。
夜も弱い北風が吹いていたが、それほど寒くはなかった。途中、買い物をして帰宅した。
今日は曇り。今朝は上空に厚い雲が広がっていて、今にも雨が降り出しそうな空模様である。朝の気温は14℃で、昨日よりも気温が上がった。風は無く、湿度が高めであまり寒さを感じなかった。出勤のために家を出ると、空から冷たいものが額に当たるのを感じて急ぎ足で駅に向かった。
日中もどんよりとした厚い雲が上空を覆っていて、日射しが無く、寒々しい陽気となった。昼間の気温は15℃で、冷たい北風が吹いている。湿度が高くて、シメシメとした空気がヒンヤリと感じられた。夕方になって18℃くらいまで気温が上がった後、夜になって冷え込んだ。
今日は仕事を終えた後、夕食を食べて帰ることにした。職場を出ると、新宿駅を東西に伸びる地下道を歩いて行って紀伊國屋書店のある紀伊國屋ビルに入った。地下道からエスカレーターを上がって右手にあるパスタ専門店「スパゲッティーの店 JINJIN」に入店する。
入り組んだ店内は店の奥に厨房があり、その手前にカウンター席が24席配されている。店員に空いている席に座るように案内されて奥のカウンター席に腰を下ろした。
卓上にはコップが重ねられているので、コップを1つ手に取り、傍らの冷水のポットからコップに冷水を注いだ。卓上にはコップとポットの他に粉チーズとタバスコ、塩、粗挽きコショウといった調味料とスティックシュガー、ミルク、ガムシロップ、箸、マドラー、スプーン、フォーク、ストロー、楊枝、紙ナプキン、メニューが置かれている。お冷やを飲みながらメニューを眺めた。
メニューは各種スパゲティと各種ドリンク、トッピング、サイドメニューで構成されている。注文したのはJINJINの定番「温玉のせナポリタン2倍盛り」である。ちなみにパスタの量は並盛と大盛、2倍盛があり、並盛の場合、茹で上がりで250gとなっている。したがって、2倍盛りは500gである。
パスタ全品にはドリンクが付く。アルコールの場合は100円引きとなる。ソフトドリンクにするつもりだったが、隣の女性客がビールを注文して、美味そうに飲んでいるのを見て、自分もビールを注文することにした。とはいえ、明日も仕事があるので、軽く飲むつもりで生ビールをグラスで注文する。
料理を注文すると、お冷やを飲んで料理ができるのを待った。
最初に運ばれてきたのは生ビール(グラス)である。
さっそく飲みたいところではあるが、ここは少し我慢して、「温玉のせナポリタン2倍盛」ができるのを待つ。ビールの泡が消えてしまう頃に「温玉のせナポリタン2倍盛」が運ばれてきた。
「温玉のせナポリタン2倍盛」は深い舟形の器にパスタが盛られていて温玉がトッピングされている。
まずはビールで一人乾杯。ひさしぶりのビールである。前回飲んだときは先月の18日だったので、3週間ぶりとなる。冷たいビールをゴクゴクと飲んで喉を潤すと、さっそく「温玉のせナポリタン2倍盛」を食べることにした。麺は細目のスパゲティーニでハムとマッシュルーム、タマネギがたっぷりと入ったトマトソースに絡められていて、温玉が載せられ、粉バジルが散らされていて、彩りを添えている。
さっそく粉チーズをたっぷりとかけると、フォークでパスタを食べる。デュラム小麦を使用しているという生麺はもちもちとした食感でコシがあって美味しい。フレッシュなトマトの酸味の中に旨みが感じられて美味しい。見た目は少ないかと思ったが、そんなことは無い。なかなかボリュームがあって満足である。
スパゲティに載せられた温玉を適度に崩して食べる。崩れた温玉がパスタに絡んで玉子の甘みが加わると、また味が変わる。玉子の甘みにトマトの旨みが加わって、口ではうまく表現できない美味しさである。トマトの旨みと酸味を玉子がうまくまとめていて美味しい。
スパゲティを食べながらビールを飲む。久しぶりのビールは美味しく、あっという間にグラスが空になってしまった。ビールを飲み干すと、残ったパスタを食べて完食。
コップに残ったお冷やを飲み干すと、勘定を払って店を出た。
ほろ酔い気分で新宿駅に戻り、電車に乗って帰宅の途に着く。電車の窓から東の空を見ると、ビルの谷間の暗い空に欠け始めた満月が明るい光を放っている。すっかり雲は取れたようだ。
今日は曇り後晴れ。今朝は上空に厚い雲が広がっていて日射しが無く、スッキリとしない空模様である。路面がしっとりと濡れていて、未明に雨が降ったことを物語っていたが、雨は既に止んでいる。朝の気温は17℃で冷たい北風が吹いていて、湿った空気がヒンヤリと感じられた。
日中は雲の合間から青空が顔を覗かせたものの、日射しはなく、気温も上がらなかった。昼間の最高気温は21℃で涼しい陽気である。午後になって風は止み、乾いた空気が冷たく感じられた。
今日は1日新宿で仕事。仕事の帰りに夕食を食べて帰ることにした。夜、仕事を終えて、職場を後にすると、新宿駅を東西に伸びる地下道を歩いて紀伊國屋書店のある紀伊国屋ビルに入った。ビル地下1階にあるとんかつ屋「とんかつ和幸 紀伊国屋ビル新宿店」に入店する。
テイクアウトの窓口脇にある入口から店に入る。店内は入口から見て右手に厨房があり、左手に10席配されたカウンター席がある他、厨房とカウンター席の周囲に4人掛けのテーブル席が5卓と2人掛けのテーブル席が7卓ある。
店員に言って空いているカウンター席に座らせてもらった。席に座ると緑茶の入った湯呑みと紙おしぼりが出されたので、緑茶を飲みながら卓上のメニューを眺める。卓上にはメニューの他にとんかつソースと柚子どれっしんぐ、小分けにしたマスタードといった調味料の他、紙ナプキンと楊枝が置かれている。
注文したのは「おろしひれかつ御飯」である。ご飯、味噌汁、キャベツがお替わり自由なので、最初のご飯を大盛りで注文した。
しばらく待っていると、料理が一式トレーの上に載せられて出された。いざ食べようとすると、皿の上に載せられているかつがひれかつではなく、ロースカツのように見える。前に1回ひれかつを注文したつもりでロースかつが出されたことがある。店員にひれかつと念を押したつもりだったが、あわてて伝票を見ると、確かにロースかつだった。店員にこのことを申し出ると、料理を変えてもらえることになった。
お茶を飲みながら更に待っていると店員がサービスで茶碗蒸しを出してくれた。こんなことをされるとこちらも恐縮してしまうが、ここはありがたく頂くことにした。
しばらくして再び料理が一式トレーの上に載せられて出された。トレーの上にはひれかつの載った皿にご飯と味噌汁、お新香、大根ころし、とんかつソース用の皿、醤油、緑茶の入った鉄のやかんが載っている。
金属製の網に載せられたひれかつは8切れにカットされていて、その脇に千切りキャベを盛っている。千切りキャベツの上にはムラサキキャベツの千切りが少し載せられていて、彩りを添えている。
味噌汁はしじみの味噌汁で、中にはしじみが15粒入っていた。
お新香は浅漬けのタクアンと野沢菜で、ニンジンの千切りが彩りを添えている。
大根おろしには刻み九条ネギがトッピングされていて、白い大根卸の山に緑の九条ネギが彩りを添えている。添えられた醤油をかけて食べるように店員から案内された。
大盛りで注文したご飯は茶碗に山盛りになっている。米粒が艶々としていて美味しそうである。
サービスの茶碗蒸しは中に小エビと椎茸、鶏肉、ミツバが入っている。
まずは味噌汁を飲む。味噌汁の中に入っているシジミの出汁がよく出ていて、空腹の胃袋にシジミの旨味が染み渡るように美味しい。
続いてキャベツの千切りにドレッシングをかけて、キャベツを食べた。千切りキャベツはふんわりとした絹のような食感で、空気が乾燥しているせいか、キャベツが美味しい。キャベツを全部食べてしまうと、キャベツのお替わりを勧められてしまうと考えて、全部は食べずに半分くらい残してみる。
キャベツに箸をつけた後は大根おろしに醤油を垂らし、ひれかつを1切れご飯の上に載せると、大根おろしをたっぷりと載せて口に運んだ。大根おろしを載せたひれかつはあっさりとしていて美味しい。サクサクとした食感の衣をまとったひれかつは厚めで柔らかく淡泊な中に上品な旨みと甘みが感じられる。これに大根おろしの甘さが加わって、さっぱりとした美味しさである。
ひれかつを食べながらご飯をかき込む。ひれかつが4切れ無くなったところで、残りのご飯をお新香で片づける。味噌汁も飲み干すと、店員を呼んでご飯と味噌汁をお替わりした。当然、ご飯は大盛りで注文する。
ご飯と味噌汁のお替わりを注文した後、サービスで頂いた茶碗蒸しを食べる。添えられたスプーンで茶碗蒸しを掬って口の中に入れた。ふわふわの食感の茶碗蒸しは滑らかな舌触りで、玉子の甘みにダシの旨味が加わって美味しい。
茶碗蒸しを食べ終えた頃にご飯と味噌汁のお替わりが運ばれてきた。
2杯目のご飯は1杯目のご飯と同じくらいにたっぷりと盛られている。
2杯目の味噌汁にはしじみが20粒入っていた。
2杯目のご飯にひれかつを1切れ載せ、大根おろしをたっぷりとかけて食べる。ひれかつは大根おろしでさっぱりとした味わいとなって美味しい。ひれかつの衣は大根おろしの水分を吸わず、サクサクとした食感のままひれかつを味わえる。それがまた美味しい。
ひれかつ2切れで大根おろしが無くなってしまった。残りの2切れは卓上のとんかつソースをかけて食べる。とんかつソースのフルーティーなフルーティーな甘みとひれかつの淡泊な旨味のバランスがまた美味しい。ひれかつを食べてしまったところで、お新香でご飯を食べるとご飯茶碗も空になった。
いつもならご飯を3杯平らげるところだが、今日は1杯のご飯でひれかつを半分食べてしまったので、2杯のご飯でおかずが無くなってしまった。ひれかつの配分ミスである。もっともご飯大盛り2杯でお腹もいっぱいである。
皿の上に残っているキャベツにドレッシングをかけて片づけると、最後に味噌汁を飲み干し、味噌汁の中に入っているしじみの身を食べて完食。
食事を終えて、やかんに入っている熱い緑茶を湯呑みに注ぎ、食後のお茶を楽しんだ後、伝票を持って席を立った。
支払いは現金のみとのことである。店の入口脇のレジで代金を払い、店を出て帰宅の途につく。
今日は中秋の名月であるが、満月ではない。「中秋の名月」とは太陰太陽暦の8月15日の月のことを指し、かならずしも満月とは限らない。満月は6日である。とはいえ、昔から愛でていた月である。
帰りに空を見上げると、上空には雲が浮かんでいたが、雲の合間から「中秋の名月」が明るく光を放っていた。