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スペースファンタジー小説「EP列伝」の著者が、日常のとりとめもない話題を書くブログです。

地震から1年~本震編1

2017-07-18 00:01:27 | 自分のこと
地震の片付けに疲れた私は、
リビングにあるテーブルのイスで寝ることにした。

寝るといっても体を伸ばすことも出来ず、
背もたれにクッションを置き、
せいぜい足を伸ばして反対側のイスに足を乗せる程度で、
とても疲れる寝方である。

しかも、テーブルに木の支えが入っており、
それがふくらはぎに当たり痛い。

そのため、そこに段ボールを挟み寝たが、
次第にずれてくるわ、寝返りも出来ないわで、
話題になった車中泊状態であった・・・。

照明を消し、LEDランタンの明かりをキレイだなと見ているうちに、
うつらうつらしてきて、浅い眠りに入った頃、遂にその時が来た。


・・・ガタ・・・、



・・・ガタガタ・・・、




ガタガタガターーーーーーーーーーーーーーー!

「うぉっ」


夢うつつだった私は、地震の再来を理解し、
テーブルを握りしめ体を支える。

その揺れは前回とは明らかに違った。


ガチャーン、ガチャーン、ドゴーーーーッ。


激しく体を揺さぶられ、あちこちで物が落ちる音がする。

『いつまで続くんだー』

心で叫びながら、揺れが収まるのをひたすら待った。

・・・・・。

やがて、
 揺れは収まり、
  これまでにない静寂に包まれた。


「終わったのか?」

状況を確認しながら立ち上がり、
照明を付けようとしたら明かりが付かない。

「停電か」。

LEDランタンを手に家族の無事を確認すると、
とてもホッとして大丈夫だからねと声をかけた。

窓から外を見ると、どの建物も真っ暗だ。
辺り一面停電しているようだ。


ぱっ 

暫くすると明かりがつき、停電から復旧した。

良かったと思いながら、当たりを見渡すと、
凄い状況が目に飛び込んできた・・・。

「げげっ」

辺り一面、物が散乱し、食器棚から食器が飛び出し割れまくり、
仏壇が倒れ、さらに靴箱が倒れ玄関前の廊下を塞いでいる。


呆然としていると、廊下の天井から水が落ちてきた。

その量は次第に増え、落ちてくる場所も増えてきた。

慌てて洗面器やバケツを置いたが、数が足らなくなり焦る。

仕方なく、足りないところはタオルで対応した。


「ポチャン、ポチャン」

すぐに洗面器は一杯になり、たまった水を捨てる。

これはたまらないと、確認のため上階に行くことにした。


靴箱を乗り越え、玄関を開けると、幸いなことに問題なく開いた。

上の階のチャイムを鳴らし、水漏れを伝えると、
何とそこも上から水が漏れているとのこと。

そこで、更に上の階に行くと、そこも同じ答えであった・・・。

『うぎゃ』

もう諦め、家に帰ることにした。


結局、だいぶ経ってから水漏れは止まったが、
廊下は水浸しになった。

(後で原因を聞いたら、温水器が倒れたとのこと。
成る程、大量の水が流れるわけだ)


廊下の水を拭き、一段落してニュースで震度を確認すると、
震度6強であった。


震度6弱と震度6強のエネルギーの違いを、
まざまざと思い知らされた熊本地震である。

ましてや、2回も震度7に見舞われた益城町は、
想像を絶する揺れだったに違いない・・・。




片付けは明日にするとして、部屋を見てみようと思い、
扉を開けようとして驚いた。


『扉が開かねーーー!』





☆本震編2は、8月予定?





「一言」
まだ、続くの?

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