小さな命の物語(キアゲハの羽化)のつづきです。【キアゲハちょっと羽化不全?】
虫コワイの人は閲覧注意です。画像はクリックで大きくなります。
9月6日
さなぎ3号の羽化の瞬間を見てみたくて、昨日の夜のうちに飼育箱にダンボール箱をかぶせて中を暗くしておきました。朝6時半、そーっと箱をあけてみると

あれ、もう羽化してる。せっかく暗くしておいたのに効果なかったみたい(汗)
それはともかく、左の翅の様子が変なのだけど、これはどうしちゃったのかしら。貼ったネットの位置が悪くて上手に蛹の殻から抜け出せなかったか、出たあとに落ちてしまったか。ん~これはどうなるんだろう?
お昼ごろまでそのまま様子をみることにしました。イモムシ用の飼育箱だと狭くて翅を傷めると可哀想なので、今朝役立たずだったダンボール箱にバスタオルを敷いて、天井は洗濯ネットを置いて仮の蝶の飼育箱にしました。その間ネットでググってみると、自然の中でも羽化のときに失敗することがしばしばあるようです。うちのさなぎ3号改めキアゲハ3号よりもっと翅がしわしわのままだったり、もっと大変な羽化不全だと、蛹から出る途中で死んでしまったり。変態するってすごく大変なんだ。
とりあえずキアゲハ3号を手に止まらせてみます。
画像の指がさしているところ、前翅がちょっと折れ曲がったように見えます。上の画像より後翅はのびて綺麗になっていますが、先っぽの細いところもちょっと折れています。

ほとんどじっとしていますが、一度だけ50センチぐらいの高さに飛んで、また下りました。うーん、あまり上手に飛べないのかなぁ。それともまだ飛ぶ時が来ていないのか、どっちかわかりません。翅が伸びきらないと上手に飛べないため、自然に帰すとすぐに他の虫や鳥に殺られてしまうので、飛べない蝶を手元で飼育する人もいます。
蝶の飼育をネットで調べてみました。餌は8~10倍くらいに薄めたハチミツか砂糖水、あるいはポカリスエット。それを湿らせたティッシュに、翅をつまんで止まらせて飲ませるのだそうです。蝶が自ら飲まないときは、くるくる巻いている口吻を爪楊枝などで伸ばしてあげて飲ませるとも書いてありました。
ワタクシ口吻を伸ばしてあげるのはできるとしても、その前段階の翅をつまむというのができそうにありません。キアゲハ3号をまるで手乗りアゲハのようにしていますが、できるのはそこまでです。昔見た蝶の鱗粉の顕微鏡写真がどうしても気持ち悪くて頭から離れないので、翅をつかむなんて鱗粉に触れるってことですから、それは無理というもの。
さらにググると、直接スポイトのようなもので、巻いた口吻に砂糖水を与えて飲ませる動画がありました。これならできるかも、ってことでやってみました。

以前ヤモリを救出したときに使った、化粧品の詰め替え用の針先ほどのスポイトに、ポカリスエットを少し薄めたものを入れて、口吻を巻いた穴につけてみました。しばらくそのままでしたが、なくなったということは飲んでくれたみたいです。画像は前脚で顔をぬぐったところです。「ごちそうさまでした」なのか、「なにすんだよ!このボケ!」なのかわかりませんが。
でもこれは、まったく飛べないコか、相当なついたコでないとできない業です。ワタクシとキアゲハ3号の間にはまだそれほどの信頼関係は築けていませんので、この方法はこのときだけしかできませんでした。仕方ないので、箱の中にお皿に乗せたポカリ浸み浸みティッシュと、洗濯ネットの上からもポカリ浸み浸みティッシュを置いて、飲みたいときにセルフで飲んでもらえるようにしておきました。
夜になって、様子を見るために手に止まらせて外に出してみました。すると天井まで飛んで、さらにあちこち飛び回り、天井近くに吊るしてあった柏葉アジサイのドライフラワーの枝に止まりました。これなら自然に帰しても大丈夫そうです。

ただし、間の悪いことに台風13号が接近しています。激しい雨が降るとわかっているのに、完全じゃないかもしれないキアゲハ3号を旅立たせることはできません。台風が過ぎ去ってお天気になってからにします。
9月7日
台風はのろのろしていてちっとも過ぎ去る様子がありません。今日は晴れたり曇ったりで旅立っても良さそうな天気でしたが、この先の大雨を思うと、キアゲハ3号には我慢してもらおうと思います。
ときどき様子を見ると、洗濯ネットにさかさまに止まっていたり、バスタオルの上に降りて翅を広げていました。バスタオルの上におしっこの跡があるので少しはポカリを飲んでいるだろうと思うのですがよくわからないので、なるべく体力温存させたいと思い、また、明るくすると飛ぼうとパタパタするので、翅が傷むのを防ぐためにも、部屋の隅で暗く静かにしておきました。イイコで眠っててくれますように。
9月8日
お昼ごろには旅立たせてあげられるかと思っていたのですが、大雨警報が出ました。今ある雨雲が通り過ぎるまで我慢です。ポカリを交換してあげて、これが最後になると思うと少し寂しくなりました。
今日はももちゃんの月命日でもあり、ももちゃんにもキアゲハ3号の旅立ちがうまくいくようにお願いしました。
15時過ぎ、空はすっかり晴れて風もおさまったので、いよいよ旅立ちのときです。
サルビアガラニチカに同じキアゲハが飛んでいたので、ダンボール箱ごと運んで天井のネットを開けました。パタパタっと羽ばたいて、高くあがったりさがったり家の回りをしばらく飛んでいたので、サルビアのほうに戻ってくるかと待っていましたが、隣の家のほうに行ってしまいました。あれだけ飛べたら大丈夫です。どこかで気に入ったお花を見つけて、そして相手を見つけてまたうちの庭に戻っておいで。そうそう、パセリとミツバのタネを買ってきてあるのです(笑)今度はなくならないようにするからね。
虫コワイの人は閲覧注意です。画像はクリックで大きくなります。

9月6日
さなぎ3号の羽化の瞬間を見てみたくて、昨日の夜のうちに飼育箱にダンボール箱をかぶせて中を暗くしておきました。朝6時半、そーっと箱をあけてみると

あれ、もう羽化してる。せっかく暗くしておいたのに効果なかったみたい(汗)
それはともかく、左の翅の様子が変なのだけど、これはどうしちゃったのかしら。貼ったネットの位置が悪くて上手に蛹の殻から抜け出せなかったか、出たあとに落ちてしまったか。ん~これはどうなるんだろう?
お昼ごろまでそのまま様子をみることにしました。イモムシ用の飼育箱だと狭くて翅を傷めると可哀想なので、今朝役立たずだったダンボール箱にバスタオルを敷いて、天井は洗濯ネットを置いて仮の蝶の飼育箱にしました。その間ネットでググってみると、自然の中でも羽化のときに失敗することがしばしばあるようです。うちのさなぎ3号改めキアゲハ3号よりもっと翅がしわしわのままだったり、もっと大変な羽化不全だと、蛹から出る途中で死んでしまったり。変態するってすごく大変なんだ。
とりあえずキアゲハ3号を手に止まらせてみます。
画像の指がさしているところ、前翅がちょっと折れ曲がったように見えます。上の画像より後翅はのびて綺麗になっていますが、先っぽの細いところもちょっと折れています。

ほとんどじっとしていますが、一度だけ50センチぐらいの高さに飛んで、また下りました。うーん、あまり上手に飛べないのかなぁ。それともまだ飛ぶ時が来ていないのか、どっちかわかりません。翅が伸びきらないと上手に飛べないため、自然に帰すとすぐに他の虫や鳥に殺られてしまうので、飛べない蝶を手元で飼育する人もいます。
蝶の飼育をネットで調べてみました。餌は8~10倍くらいに薄めたハチミツか砂糖水、あるいはポカリスエット。それを湿らせたティッシュに、翅をつまんで止まらせて飲ませるのだそうです。蝶が自ら飲まないときは、くるくる巻いている口吻を爪楊枝などで伸ばしてあげて飲ませるとも書いてありました。
ワタクシ口吻を伸ばしてあげるのはできるとしても、その前段階の翅をつまむというのができそうにありません。キアゲハ3号をまるで手乗りアゲハのようにしていますが、できるのはそこまでです。昔見た蝶の鱗粉の顕微鏡写真がどうしても気持ち悪くて頭から離れないので、翅をつかむなんて鱗粉に触れるってことですから、それは無理というもの。
さらにググると、直接スポイトのようなもので、巻いた口吻に砂糖水を与えて飲ませる動画がありました。これならできるかも、ってことでやってみました。

以前ヤモリを救出したときに使った、化粧品の詰め替え用の針先ほどのスポイトに、ポカリスエットを少し薄めたものを入れて、口吻を巻いた穴につけてみました。しばらくそのままでしたが、なくなったということは飲んでくれたみたいです。画像は前脚で顔をぬぐったところです。「ごちそうさまでした」なのか、「なにすんだよ!このボケ!」なのかわかりませんが。
でもこれは、まったく飛べないコか、相当なついたコでないとできない業です。ワタクシとキアゲハ3号の間にはまだそれほどの信頼関係は築けていませんので、この方法はこのときだけしかできませんでした。仕方ないので、箱の中にお皿に乗せたポカリ浸み浸みティッシュと、洗濯ネットの上からもポカリ浸み浸みティッシュを置いて、飲みたいときにセルフで飲んでもらえるようにしておきました。
夜になって、様子を見るために手に止まらせて外に出してみました。すると天井まで飛んで、さらにあちこち飛び回り、天井近くに吊るしてあった柏葉アジサイのドライフラワーの枝に止まりました。これなら自然に帰しても大丈夫そうです。

ただし、間の悪いことに台風13号が接近しています。激しい雨が降るとわかっているのに、完全じゃないかもしれないキアゲハ3号を旅立たせることはできません。台風が過ぎ去ってお天気になってからにします。
9月7日
台風はのろのろしていてちっとも過ぎ去る様子がありません。今日は晴れたり曇ったりで旅立っても良さそうな天気でしたが、この先の大雨を思うと、キアゲハ3号には我慢してもらおうと思います。
ときどき様子を見ると、洗濯ネットにさかさまに止まっていたり、バスタオルの上に降りて翅を広げていました。バスタオルの上におしっこの跡があるので少しはポカリを飲んでいるだろうと思うのですがよくわからないので、なるべく体力温存させたいと思い、また、明るくすると飛ぼうとパタパタするので、翅が傷むのを防ぐためにも、部屋の隅で暗く静かにしておきました。イイコで眠っててくれますように。
9月8日
お昼ごろには旅立たせてあげられるかと思っていたのですが、大雨警報が出ました。今ある雨雲が通り過ぎるまで我慢です。ポカリを交換してあげて、これが最後になると思うと少し寂しくなりました。
今日はももちゃんの月命日でもあり、ももちゃんにもキアゲハ3号の旅立ちがうまくいくようにお願いしました。
15時過ぎ、空はすっかり晴れて風もおさまったので、いよいよ旅立ちのときです。
サルビアガラニチカに同じキアゲハが飛んでいたので、ダンボール箱ごと運んで天井のネットを開けました。パタパタっと羽ばたいて、高くあがったりさがったり家の回りをしばらく飛んでいたので、サルビアのほうに戻ってくるかと待っていましたが、隣の家のほうに行ってしまいました。あれだけ飛べたら大丈夫です。どこかで気に入ったお花を見つけて、そして相手を見つけてまたうちの庭に戻っておいで。そうそう、パセリとミツバのタネを買ってきてあるのです(笑)今度はなくならないようにするからね。
TAKAMIさんと同じ職場で働き、そして虫虫女子会のメンバーのかぁちゃんと申します。
TAMAMIさんとは職場の昼休みに他のメンバーも含め虫の話しをしょっちゅうしており、この度TAKAMIさんからeowynさんのブログを教えて頂きました。
小さな命の物語を読ませて頂きましたが虫が苦手な方とはとっても思えない、丁寧で愛情あふれる飼育に感動しました。そして、「可愛いというセリフが出た時点で私達と同じだね」と虫虫女子会メンバーで盛り上がりました。(虫に対してきれいや可愛いと思える方がいると嬉しくて私達のテンションがとっても上がってしまいます・笑)
私も昔は虫が苦手でした。今ではすっかり虫が好きになりましたが、虫に関しては感動することが多すぎて「まだこんなに感動することがあるのか!すごい!」と日々驚くばかりです。
小さな命の物語がすごいなぁと思い、長々となってしまってすみませんでした。飛び立っていったキアゲハ達、またお庭に戻って来てくれるといいですね。
ようこそおいでくださいました。
TAKAMIさんからSYOさんのお庭での虫虫女子会の様子、聞いています(笑)
>可愛いというセリフが出た時点で私達と同じだね
いやいやいやいや、足元にも及びませんです。( ̄▽ ̄;)ゞ
かぁちゃんさん(ん?「かぁちゃん」でいいのかな?笑)は飼育もされますか?
もしそうなら、何かアドバイスを頂けると助かりますです。
>虫に関しては感動することが多すぎて
そうですね。今回飼育してみて、めくるめく不思議の世界を覗いてしまいました。
でもやっぱり虫、苦手です。コオロギでもびびりまくりなんです。
←左サイドバーから“このブログ内で”「コオロギ」で検索していただくと、ヘタレ具合がわかろうというもの(汗)
なのに、まだまだ試練が待っていました。
小さな命の物語の続きがまだあるので、お暇なときにまたいらしてくださいませ。(=^ω^=)ノ