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今日も愚痴、曹操の詩に思う

2022-12-10 | 学習
注)今回も「ジジイ」とか「ババア」とか、ちょっと口の悪い文章になっております。

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今週の中国語のクラス、他山の石2個欠席でした。(他山の石とは→
自慢しぃジジイの石は先週も欠席。
他にもっと自慢できる場所を見つけたか、あるいはコロナに罹ったか?
まあどうでもいいけど、おかげで仕切りババア石の独壇場でした。(仕切りババアとは→

おばちゃんって、思ったことを口に出さないと、死んでしまうのでしょうか。
(自分もおばちゃんだけど、大きな棚に上げていますw)
スーパーでおばちゃんに「これ、美味しいの?」とか「こんなに高かった?」とか
いきなり声をかけられること、ありますよね。
え?私に言った?とびっくりしてるうちに、おばちゃんは去っていくという。

仕切りババア石が、授業中に心に浮かんだことをなんでも声に出して言うので、
しかも声がデカイ ( ̄▽ ̄;)
ジジイ石2個なくてもムカつく賑やかな授業でした。




さて、中国といえば三国志という人も多いです。
欠席した石の1個も、三国志遺跡巡りが趣味って言ってました。
たぶん石には及ばないけど、私も三国志、大好きです。
録画していた「偉人達の健康診断 三国志・曹操 頭が痛い!歯も痛い!」を見ました。
(犬HK 2019年8月の再放送)

曹操といえば、いろんな人が演じています。
人形劇三国志の曹操。
youtubeで当時の番組が見られます
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『曹操』チャオ・リーシン(趙立新)
趙立新は「ミーユエ~王朝を照らす月」の張儀がとても良かったですね
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『三国志 Secret of Three Kingdoms(三国机密之潜龙在渊)』ツェー・クワンホウ(谢君豪)
この曹操はかっこよすぎる
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わたしの中で曹操といえば、やっぱりこの人。
『三国志(三国)』チェン・ジェンビン(陈建斌)
曹操は獅子顔だったそうなので、こんな感じだったと思う
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三国志演義では、劉備を良い人、曹操を悪者にしています。
でもわたしは、曹操のほうが良くも悪くも人間的に面白いので好きです。


番組によれば、2006年に発見された曹操の墓から見つかった下あごの骨の歯の状態から、
曹操は虫歯だらけだったことが分かります。
同じ墓に葬られていた卞(べん)夫人の歯はきれいにそろっていました。
ってことは、曹操はちゃんと歯を磨いていなかったの?
虫歯のミュータンス菌は血液に乗って全身を巡り臓器に影響を与えるので、
曹操が没した66歳、何本も歯が抜け落ち、残った歯も穴が開いて、
死因は重度の虫歯によるものではないかと……。
それにしても酷い虫歯だ
にやっと笑う曹操の口元が虫歯・歯抜けのジジイだとか、
虫歯が元で死ぬとか、イメージ崩れるから知らないほうが良かったかも。
(歯抜けのチェン・ジェンビンを妄想中w)


曹操が頭痛持ちというのは、華佗を殺してしまうエピにも繋がる有名な話で、
彼のふるまい(寵姫を撲殺)から群発頭痛だったと番組では推測しています。
(片頭痛など比でないくらい、あれは相当痛いらしい)
虫歯の痛みと激しい頭痛による判断ミスで、あの赤壁の戦いに負けたのではないかとも。
言われてみればあの負けは、疑り深く頭脳明晰な曹操らしくないですよね。

河南省で3世紀のものとみられる墳墓が発見され、
墓碑に魏武王とあり、曹操の墓であることが確定された



番組の終わりに、曹操の詠んだ詩が紹介されました。

歩出夏門行 曹操
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歩出夏門行   曹操

神龜雖壽  猶有竟時
騰蛇乘霧  終爲土灰
老驥伏櫪  志在千里
烈士暮年  壯心不已
盈縮之期  不但在天
養怡之福  可得永年
幸甚至哉  歌以詠志


神亀は寿(いのちなが)しと雖(いえど)も
猶お意(おわ)る時有り

騰蛇(とうだ)は霧に乗るも
終に土灰(どはい)と為る

老驥(ろうき)は櫪(うまや)に伏すも
志は千里に在り

烈士(れっし)は暮年になるも
壮心(そうしん)は已(や)まず

盈縮(えいしゅく)の期
但だ天に在るのみに在らず

養怡(ようい)の福
永年を得(う)べし

幸(さいわい)甚(はなは)だしきかな至れるかな
歌いて以って志を詠ぜん




伝説上の亀はきわめて長寿であるというが
それでも命に終わりはある

竜は霧に乗って舞い上がるというが
最後は土くれになってしまう

千里を駆ける駿馬は老いて馬屋にあっても
志は千里を駆け巡っている

男児たるもの年老いたからといって
熱い気持ちを止められるものではないのだ

寿命の長い短いは
ただ天のみが決めるわけではない

みずから楽しみ幸福であるように心がければ
長寿を得るだろう

なんという幸いの極みか
歌って志を詠じよう




なかなか素敵な詩です。
歯を磨いていれば、もう少し生きて中国の統一を果たせたかも。
歯磨きは大事です!


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