25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

Bloody Monday

2017年09月26日 | テレビ

 宗教団体のこと、テロリストのこと、北朝鮮のこと、学校でのいじめのこと、若者が社会からいじめられているということ、ネットワーク世界のこと、サイバー攻撃のこと、そんな21世紀初頭の社会の中で、ハッカー少年(三浦春馬主演)とその仲間とTHIRD-I というテロ対策捜査本部を主としたテレビドラマをDVDでジェットコースターに乗っているように休めずに見た。「Blood Monday」 という。

 シリーズ2などは9時から見はじめて止まらず、朝の5時まで一気に見てしまった。

 こんな総合映画を9年前と7年前の日本ではできていたのかと感心しまくってしまった。もちろん、娯楽映画なのだが、現代にいきている実感がしたし、ときどきにでてくる 文字は過去の例えばドストエフスキーの言葉などを引っ張り出してくる。ある意味では文藝的で、ある意味では社会派的で、突っ込みどころ満載だが、そう思わせることが逆にひきこまでるような作りをしていた。

 9年前の「流星の絆」を見て、そう言えば、そのころあんまりドラマを見ていなかった。それで10年ほど前から5年ほど前の見ていないドラマを見てみようと思ったのだった。

WOW WOWのドラマもピンと弦を張ったようなドラマが多いが、TBSも頑張っていたんだ、それにしても漫画原作というのはすごいもんだ、と唸りっぱなしである。漱石のような文が書ければいいな、と思っている僕には唸るばかりであった。またこんな映画には、発想が多々の個人からあって、それをどんどん取り入れていくような集団的制作が全面に出ているような気がする。

 黒沢明の映画鑑賞は黒沢の主観そのものであるが、このドラマではこうなったら、次はこうなるという定石をどう裏切りながら、ドラマを進めていくか、現場からの意見がドンドン出ていて、脚本家がまとめていき、また現場で違っていくような雰囲気がある。

 久しぶり、8時間連続で見たのだった。