人生は邂逅なり

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★風と波の咆哮 ~壱岐沖の浮き流し釣り~

2018年04月14日 | 釣り

きょう14日は、低気圧の発達で大気の状態が不安定となり、ここの田んぼを走る筑紫線の電車も止まりそうな春の嵐となっています。冬を越し、やっと芽吹いた若葉も厳しい試練です。我が家の鉢植えの花たちも風裏に避難させました。
日本の原風景でもある美しい田んぼが広がる糸島市二丈は、いま春のブロッコリー出荷の最盛期です。市場では「博多ブロッコリー」の名称で販売していますが、糸島市では「ブランド糸島」というのを立ち上げ、生産物をブランド化するだけでなく、多くの人に愛していただけるまちづくりを目指して様々な取り組みをしています。雑誌や新聞、テレビなど多くのメディアに取り上げていただき、「糸島」の魅力も徐々に認知されるようになりました。


当初、本日14日に予定していた久しぶりの遊漁での釣りも事前の春の嵐の予報で、急遽13日に変更して釣友4人で壱岐沖の浮き流しに行ってきました。手書きで分かりずらいかもしれませんが、下の絵の仕掛けで魚を狙います。


朝5時前、大型クーラを2個も持ち込み、大作あにさんも期待一杯で出港です。




湾内はあれほど波静かだったのですが、沖へ出ると思った以上の風と波です。予報の波は1.5mから1mの予報だったのですが実際は2mほどの波で、いつもは目的の壱岐勝本沖の「コダイの曽根」90分ほどですが、到着まで120分ほど経過しました。


慎重に魚探で魚の群れを探し、潮の流れや風を想定して50mほど流したところで魚が食い込むように慎重に錨を投入しました。1投目から倉田さんへ大きなあたりで青物のヤズ(ブリの子)が釣れました。


まだ水温が冷たいようで、魚の喰いもすこし渋いようですが、わたしに100m沖で大きな棒ウキがゆらゆらと沈みます。合わせを入れるとまずまずの型のイサキのようです。船縁まで寄せてきたときにいきなりの強い引きが・・・・素早い速さで竿を絞り込みます。ハリスは5号、リールのドラッグを調整しながら慎重に引き寄せます。この速さと横走りから「ヨコワ(本マグロの子)!」と期待を込めて言いますが、タモを片手の船頭英ちゃんはまさか・・・・先ほど倉田さんが釣り上げたヤズと思っています。水面の下できらりと輝く魚を見て「ウソ!ほんとにヨコワだ・・・・」絶品のヨコワが釣れました。


ヨコワは2013年11月の五島列島での釣り以来です。写真は5年前の少し若い私です。


ますます風と波が強くなりました。英ちゃんも「昼頃になったら竿を収めよう。」、沖にいた砂取り船もホームへ帰るために錨を上げています。


10時30分、ポツポツと大型のイサキが釣れていますが、船にぶち当たる波しぶきでびしょ濡れとなります。ここらが引き潮時とばかりに撤収・・・・


潮かぶりを防ぐため、狭い船室に入り込みます。外に置いてある釣り道具は水浸し状態です。


英ちゃんの船は大きい船で、これくらいの風波は心配いらないでしょうが、横波を避けるため遠回りし、波頭を避けてエンジンの強弱で港へ向かいます。


すでに3時間近くなったのでしょうか。午後2時過ぎにホームの芥屋港が近づいてきました。長時間の狭い部屋と波に揺られクタクタです。


今日の釣果はヨコワ1匹とイサキが10数匹の貧果でしたが、でも家族で食べるには十分すぎ、ご近所にもおすそ分けできそうです。


大作あにさんがヨコワの切り身をもらうとのことで、家で魚をさばくために急いで帰ります。田舎の先輩でもある大作あにさんは漁師の子供でヨコワ(田舎ではシビ)の美味しさを知っています。
久しぶりのお金を払っての釣りでしたが、疲れてはいるものの今日も楽しい一日となりました。みなさんありがとうございました。


Blogへおいでくださった皆様には申し訳ありませんが、やはりヨコワは最高においしかったです。長男と次男、夫婦の3家族でいただきました。イサキは少しずつですが、5軒におすそ分けができ大変喜ばれました。
釣りに行った13日は「男料理教室」だったのですが、急遽お休みとさせていただきました。5月18日には私の釣り上げた魚で特別の料理教室を開くからと言われています。5月17日が大漁でありますように。