人生は邂逅なり

新たな出会いを求めて

★回顧 田中陽希さんの『グレートトラバース3』で巡る思い出の山々 -第一章-

2018年04月10日 | 登山

秋頃になると蕎麦屋さんには「新蕎麦」と貼り出されますが、それとは程遠いこの時期、蕎麦屋さんのご近所宮崎さんからの紹介で、糸島市の福吉の蕎麦処「手打蕎麦 すみくら」に行ってきました。お店の道路横はよく車で通り、蕎麦屋さんがあることも知ってはいたのですが、自宅を使ったお蕎麦屋さんなので、予約とか勘定等も不安に思っていたため、同じ町内というのに足が遠のいていました。


蕎麦には定番の揚げ物のメニューはなく、ご飯類もありません。蕎麦本来を楽しむだけのメニューとなっています。わたしのオーダは「十割そば」の大盛りです。


甘すぎずカツオだしが最高のお露です。また、本場長野の奈川産蕎麦や国産蕎麦と素材にこだわり、器も有田の手書き陶器です。香りや味はもちろん、蕎麦の長さ・太さも十分満足できるもので絶対お勧めです。


4月7日(土)日本のプロアドベンチャーレーサー田中陽希さんの「グレートトラバース3 日本三百名山全山人力踏破」という番組を、登山(ハイキング)の師匠百田さんから情報を頂き録画しておきました。昨日ゆっくり番組を見ました。以前も「グレートトラバース日本百名山ひと筆書き」など見ていて、画面から伝わる人となりや謙虚さを感じていました。田中陽希さんのHP  http://www.greattraverse.com/
タイトルの通り2019年6月まで日本百名山・日本二百名山・日本三百名山を繋ぐ人力旅をするという、常人では考えられないドキュメンタリーです。4月7日は「第一集 厳冬!九州南部9座をめぐる」です。若かりし頃近くにいた山好きな故郷のあんちゃんや会社の先輩、九州山地での渓流釣りやその仲間、現在の登山(ハイキング)の仲間により、九州の名山において思い出もたくさんあります。駄文で申し訳ありませんが、よかったら独りよがりの回想にすこしお付き合いください。
田中さんの足取りをたどりながら紹介します。

◆宮ノ浦岳(みやのうらだけ)鹿児島県 標高 1,936m 日本百名山
写真は独身時代会社の仲間との旅行です。また、30数年前にこの原生林を流れる渓谷には、絶対にしてはならないのですが、誰かが放流して尺を越えるヤマメがいるとのうわさが飛び交っていました。なお、故郷のあんちゃんが3男坊と2人で登った山です。


◆開聞岳(かいもんだけ)鹿児島県 標高 924m 日本百名山
鹿児島での独身時代この開聞岳下の田ノ崎へ、先輩と夜フエフキダイ釣りによく出かけてきていました。残念ながら大きな魚を釣った記憶がありません。また、今年風呂の会のメンバーで、4月韓国岳を含め登山を計画した山ですが、霧島新燃岳の噴火で延期となりました。開聞岳すそ野にある日本最南端の駅「指宿枕崎線 西大山駅」での私の兄弟の写真です。後ろの山が開聞岳です。


◆桜島(さくらじま)鹿児島県 標高 1,117m 日本二百名山
鹿児島の独身寮からは夜の爆発の炎も観察できました。昨年両親の墓参りの帰りに立ち寄りました。


◆高隈山(たかくまやま)鹿児島県 標高 1,236m 日本三百名山
ここの渓谷には、私の所属している「九州ヤマメを守る会」の鹿児島の会員が十数年前まで放流していました。近年ヤマメの養殖場ができたとのことですが・・・・写真は40年前の佐多岬でのキャンプです。朝早く釣りに行こうと準備している最中に、先輩が「まむし」に噛まれてしまい大変な思いをしました。


◆霧島山:韓国岳(きりしまやま:からくにだけ)宮崎県・鹿児島県 標高 1,700m 日本百名山
「ミヤマキリシマ(深山霧島)」の群生が見られるとのことで、鹿児島時代同僚たちと毎年のようにツツジを見に遊びに行きました。写真は現在噴火活動が続いている新燃岳です。


◆高千穂峰(たかちほみね)宮崎県 標高 1,574m 日本二百名山
ニニギノミコトが天照大神の神勅を受けて、ここ高千穂峰へ天降(あまくだ)ったところです。その後、肥沃な土地を求めて故郷の黒瀬海岸に着き、金峰のコノハナサクヤヒメと越路の「ケシマ」でめぐり逢うこととなります。ここは中学校の修学旅行でも登った山です。写真は鹿児島の先輩と頂上でのスナップです。後ろの山が韓国岳です。


◆尾鈴山(おすずやま)宮崎県 標高 1,405m 日本二百名山
この山の「名貫川」は初めてヤマメ釣りに連れて行ってもらった川です。今思えば放流したての小さなヤマメですが、魚体の美しさに感嘆したものでした。写真は私のヤマメ釣りの師匠で、昨年一緒に渓流キャンプした宮崎のあんちゃんたちです。すでに20数年の付き合いになります。


◆市房山(いちふさやま)熊本県・宮崎県 標高 1,721m 日本二百名山
熊本に住んでいたころ、市房ダムでのブラックバス釣りや、椎葉や神門・西米良方面への渓流釣りで、高速から人吉を経由してこの山のふもとを通って出かけていました。写真は昨年の西米良でのキャンプでの一コマです。


◆国見岳(くにみだけ)熊本県・宮崎県 標高 1,739m 日本三百名山
ちょうどこの時期だったと思いますが、熊本学園大学で開催され大会名は忘れてしまいましたが、自然環境活動の大会で、当時熊本在住のわたしは「九州ヤマメを守る会」として事務局のお手伝いで奔走しました。大会行事の最後の一つが国見岳でのブナの植林で、施錠されている国有林の立ち入り禁止場所に、営林署の案内で大会事務局の方たちとブナを植林しました。そこでびっくりしたのは、手入れされた山腹にとんでもない数の榧(かや)のとんでもない大木やシャクナゲの群生、営林署の方たちのアルバイトか、若芽の天ぷら絶品のタラの木が山道の両側に整然植えられていました。また、源流域の渓谷にはひょっとすると固有種のヤマメが生息しているような神秘な雰囲気もありました。
事務局の方は登山家の方、私たちに関係した日渓連やつり人社の方たち、行政の方たちと様々な団体の方たちで、高名な登山家の方がいたみたいで、民宿での酒宴で大学の山岳部のことや日本の登山について熱く語っていたことを鮮明に覚えています。ひょっとすると小説家(随筆家)及び登山家で日本百名山を著した深田久弥さんのお友達だったかもしれません。
写真は熊本時代に先輩の案内で登った国見岳頂上と、国見のすそ野の美郷町南郷での数年続いたヤマメの放流活動




椎葉から国見岳の山腹を抜け熊本内大臣へ抜ける椎矢(しいや)峠があります。ここは深い尖った砂利の悪路で、椎葉尾前から2回ほど利用したことがあります。1回は夕方急いで熊本に帰るために、普通車にもかかわらずこの道路に入り込み、案の定タイヤの横っ腹が尖った石で破損し、日が落ちようとして生き物のうごめく気配の中、スペアの破損のないように人の歩く速さで長い時間かけて降りたことがあります。
ここからの山の景観は素晴らしく、紅葉の時期は穴場的な存在と思います。しかし・・・・四駆でスペアを積んでの車をお勧めします。また、ガードレールのない絶壁の箇所もありますのでご注意願います。

本日はTVの9座も私の駄文もここまで、あと九州13座は今度・・・・お付き合いありがとうございました。・・・・つづく