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Go West そして、西へ 9章小郡バイパス篇

2007-12-03 13:29:54 | ドライブ・旅行
 下関市長府からR2で東へ。小月バイパス以東はそのまま厚狭・埴生バイパスに接続する。厚狭・埴生バイパスは両バイパスの中間点の一部、埴生バイパスの東側が未開通となっているが、全長10kmほどの区間が完成している。

 
 R2小月バイパス下関市工領付近。この先が厚狭バイパス。
 
 厚狭・埴生バイパスは基本的に立体交差で、片側1車線の暫定供用となっている。


 信号のない立体化路線で暫定1車線供用と、信号がある未立体の片側2車線供用、どちらが流れるのだろうか。もちろん交通量にもよるが、その境目が難しい。1車線区間があると、2車線から1車線へと減少するポイントもネックとなるし、2車線でも信号があるとなかなか流れない。
 例えばR1の静岡県の袋井バイパス。このバイパスは西側は暫定1車線の立体化が完成していて、東側は現道拡幅の信号のある片側2車線となっている。2車線区間は交通量が少ない時間帯ならば、渋滞もなく流れるが、混雑時間帯は主要交差点(梅橋交差点など)を中心に渋滞する。ただ、そのような時間帯の場合は、立体区間も平面区間との連絡部から渋滞する。信号があれば、そのポイントで完全に停止する。青になればそこからしばらくは流れる。立体区間は全般的にダラダラという感じで、交通量が少ない時間帯でも遅い車が1台でもあれば、抜かすことが出来ず速度が低くなる。

 私の考えとしては、もちろんゆっくりでもそれなりに流れる立体化区間の方が早いと思う。ただ、建設費を考えるとそこまで顕著な差がある訳ではない。袋井バイパスの場合は、全線を片側1車線で立体化するよりも、現道拡幅部分は基本的にそのまま、主要交差点だけを片側2車線で立体化する方が効果は大きいと思う。
 同じ静岡県の静清バイパスの場合、ほぼ全線立体化が完了しているが、未立体の昭府付近がネックとなり、終日長い渋滞が発生している。せっかく他の区間を立体化しても、信号閉鎖時間が長い交差点が1つでもあれば、立体化の効果がかなり薄くなってしまう。現在昭府付近は立体化工事が行われているが、まずは暫定1車線供用であり、完全2車線化までは渋滞が残るだろう。


 この付近のR2は、袋井バイパスよりも交通量は少なく、片側1車線の暫定供用でも効果は大きい。もちろん1車線なので遅い車がいれば抜かせないが、信号が全くなければノンストップで走行できるので効果は大きい。混雑時間帯はわからないが、昼間でも袋井よりは格段に交通量が少ないので、それなりには流れると思われる。
 もちろん一番効果があるのは、片側2車線での立体化であるが、このような郊外部で優先順位を付けるとすれば、まずは片側1車線での立体化が最も効果があるだろう。これも場所によるので一概には言えないが・・・・。


 
 R2埴生バイパス高山トンネル。
 
 山陽道埴生インター。バイパスから直結ランプが設置されている。

 元々埴生バイパスは山陽道埴生インターへの連絡路として開通し、その後東へ延伸して厚狭バイパスに繋がった。埴生バイパス~厚狭バイパス間の1kmほどの区間だけはまだバイパスが完成しておらず、現道を通ることになるが、信号も1つあるだけでそのまま厚狭バイパスに接続している。埴生バイパスとしては、ほぼ完成している状況である。厚狭バイパスは東端部が未開通であり、現道には直結されていない。

 
 R2山陽小野田市津布田。この付近だけ現道になっている。

 この青看板にはどちらを進んでも小郡方面へ繋がるように表記している。前述のように、厚狭バイパスは東端部が未開通のため、小郡方面へ進むためには一旦杣尻からR316を走りR2の現道に復帰する必要がある。現道(左側)を進めば厚狭の市街地を進み、信号もある。バイパス(右側)を進めば信号は少ないが(R316区間のみ)、遠回りになる。どちらが早いかは通ってみないとわからないが、大体7割以上の車は現道を進むようである。

 
 R2厚狭バイパス杣尻付近。片側1車線だが追い越し可能。

 この厚狭バイパスも先ほどの埴生バイパスと同じ片側1車線供用となっている。現道の利用車が多い分、こちらの方が空いているようだ。

 
 R2杣尻交差点。現状厚狭バイパスはここまでの開通。

 現在杣尻~宇部市逢坂の2kmの区間が建設中であり、これが開通すると厚狭バイパスは全通となる。現道からの移行は増えるだろう。杣尻からR2現道までは1kmほどであり、信号にひっかからずに現道に合流できた。多分バイパス経由の方が早かったと思うが、ラッシュ時などは杣尻の左折で混雑するのかもしれない。未開通の状態でもそれなりに時間短縮はできていると思う。

 
 
 R316山陽小野田市加藤付近。まだ曇っているが綺麗な虹が。

 なかなかこういうドライブをしていて虹を見ることは少ないので、少し嬉しくなる。基本的に車に乗っているだけだが、やはり晴れている方がいいし、運転していても疲れない。雨だと混むしね。
 1kmほどR316を走り、加藤交差点で右折してR2現道へ。この付近はそこまで市街地化が進んでいないので、片側1車線の現道でもフツーに流れはいい。東海道と山陽道を比べてみると、やはり山陽道の方が格段に交通量は少ない。高速(山陽道、中国道)もR2も同じ。こうやってみると改めて東海道の線の太さに驚く。深夜でもあれだけの交通量があるのは、やはり東海道だけなんだなと認識した。

 
 R2宇部市瓜生野付近。宇部市街へはここでR490に進む。


 この付近のR2はやや内陸側を通っているので、瀬戸内沿いの都市とは少し離れている。逆に山陽道の方が都市部の近くを通っている。ちなみにこの宇部市を通る山陽道は宇部下関線と言われる本線とは直結していない路線である。この先小郡バイパス(小郡道路)を通るが、ここでこの路線については詳しくまとめます。この付近、やや高速道路が複雑に建設されているので、地図を見たほうがわかりやすいだろう。なお、山陽新幹線も山陽線もR2と同じ山側のルートを通っているので、宇部市へのアクセスは宇部線を利用することになる。宇部市はこの付近の中心だが、主要幹線は山陽道を除いて市域をかすめている程度である。


 
 R2宇部市車地付近。ここで左折すると秋吉台になる。

 この旅行の際に行きたい場所の一つがこの秋吉台だった。ただ、地図を眺めているとかなり内陸になりR2からだと30kmほど離れている。往復で60km。もちろん広島まで下道で行くのならばそこまでの距離かもしれないが、それなりに時間もかかっている。錦帯橋や宮島ならばR2沿いにあるのでアクセスしやすい。秋吉台に寄ると、かなり遅くなってしまう。もちろん高速を使えば短縮できるが、できればR2を走りたい(少しの区間は山陽道を利用するが)。そう考えると今回はやはり秋吉台をパスした方が時間的にいい。
 名古屋から近い場所ではないので、また今度行く、というわけにはいかないが、また機会があれば、ということで秋吉台へは行かずに東へ進みます。


 さあ車地から小郡バイパスまではすぐそこ。新幹線をくぐり、山口宇部道路嘉川インターと接続すると、R2小郡バイパス(小郡道路)となる。
 小郡バイパスは単にR2の現道の別ルートというわけではなく、山陽道山口南インターと山口宇部道路をノンストップで接続する目的もある。その為自専道になっていて、一般街路との接続は全てインター形式になっている。

 
 山口宇部道路嘉川インター。ここから小郡バイパスとなる。

 山口宇部道路は嘉川から宇部ジャンクションで山陽道宇部下関線に接続して宇部南インターを結ぶ路線である。山陽道宇部下関線は瀬戸内沿いに宇部市と下関市を結んでいる。山陽道の支線扱いであり、個別の路線名を与えられていない。
 山口南インター以西の山陽道本線は小郡ジャンクションで中国道に合流するので、山陽道で下関までを結んでいるのは宇部下関線のみである。高速道路にしてはかなり変わった形式になっているが、今後山口宇部道路は嘉川インターから中国道小郡インター付近まで延伸される計画がある。

 R2小郡バイパスは山陽道の本線と支線を繋ぐ為に高規格の自専道として建設された。もちろんR2の通過車両にとっても便利であるが、本来の目的は山口南インターと嘉川インターの連絡道路である。
 これもまた文章ではわかりにくいが、山陽道本線から支線を経由して下関方面へ進む為には、山口南インター(R2小郡バイパス)嘉川(山口宇部道路)宇部ジャンクション(宇部下関線)下関ジャンクションというルートになる。

 
 
 R2小郡バイパス岡屋インター。R190に接続する。
 
 小郡インター。下関から重複したR9が分岐する。

 なお、この付近のR2はこの小郡バイパスが国道指定されていて、現道は県道に格下げされた。小郡から下関市長府までの長い区間がR2と重複になっている。R9はずっと日本海側を通って下関でR2に合流すると思っていたが、益田からは内陸を通って小郡に出るルートを経由しているのである。これは今回この付近を走るまで知らなかった。

 小郡バイパスは全長13kmほどのバイパスであるが、それでも片側2車線の完全立体化道路は走りやすい。70km制限であるので、10分ほどで通過できる。下関からここまでのR2も渋滞はまったくなく、信号も少ない道だったが、やはりこういう高規格バイパスは格段に早い。全国各地に様々なバイパスがあるが、間違いなく小郡バイパスはそれらと遜色のない、レベルの高い路線だろう。距離が短いのが難点だが、R2の中では西広島バイパスなどと並ぶ高規格路線の一つである。
 

 
 小郡インターの手前には中国道と山陽道の入口案内がある。
 
 小郡から広島までもまだ140kmもある。


 さて、時間短縮のためにどこかで山陽道に乗ろうと思うが、行きに高速を利用した区間はできればR2を走りたい。別にR2の制覇などは考えてもないが、同じ道を通るのは基本的に嫌いである。行きは廿日市~徳山西インター間を山陽道経由にしたので、この区間はできれば下道で走りたい。ということで、小郡バイパス東端にある山口南インターから徳山まで山陽道を利用することにする。徳山までは50kmくらい、それでも広島まではまだ100kmもある。


 
 R2小郡バイパス名田島付近。この先山陽道山口南インターのランプが分岐する。

 山口南インターは先述のように、山陽道と小郡バイパスが接続し、山陽道からノンストップで山口宇部道路に接続するため、少し変わった構造をしている。小郡バイパスはこの付近が起点であり、以東は平面交差もある現道区間となる。バイパス起点から山口南インターまでは2kmほどあり、この間に信号がいくつかある。その為、バイパス起点部分から山口南インターへの直結ランプが設置されている。小郡バイパスから山口南インターを利用する車のみ、このランプの利用が可能で、バイパスからノンストップで山陽道に合流できるようになっている(山口南インターの料金所はあるが)。
 この構造は東名の横浜町田インターと同じである。横浜町田インター~保土ヶ谷バイパスまでの間にはいくつか信号交差点があり、ここがネックとした渋滞が東名の本線まで延びていた。また、横浜市内から東名に乗る車も、横浜町田インター先の東名入口交差点を先頭とした渋滞により、高速に乗るまでに時間がかかっていた。その為、横浜町田インターと保土バイを直結するランプが建設され、渋滞に影響されず横浜町田インターを利用できるようになった。

 山口南インターの場合は、山陽道と山口宇部道路を直結する目的であり、横浜町田とは経緯が異なるが、このような長いランプが設置されている箇所は少ない。なお、横浜町田のランプは、渋滞激しい東名入口交差点をオーバーパスする横浜町田立体の建設により、今後相模原方面へ延伸される。完成後は東名を利用する車と、R16相模原方面へそのまま向かう車が利用することになり、実質的な保土バイの延伸になる。
 山口南の場合はあくまでも山陽道と山口宇部道路の直結が目的なので、このランプを山口南より東へ延伸することはない。R2の通過車両はこのランプを利用できないのである。

 

 
 山口南インターへのランプ分岐手前が小郡バイパスの起点となる。
 
 山口南インター直結ランプ。車線は片側1車線となっている。


 長いランプを進んで左カーブすると山口南インターの料金所となる。もちろん、このランプ以外からもインターへアクセスできるようになっている。有料道路間を直結するために建設されたランプであるが、交通量はかなり少なかった。横浜町田のランプとは雲泥の差である。

 
 山陽道山口南インター。中国道・北九州方面は左側。


 まだまだ広島までは長いが、この先防府付近でデジカメの充電がなくなる。予備バッテリーはなく、充電池は持っているのだが充電する場所がないので、防府から東の区間は画像なし。どこかでマン喫に寄って、充電したいのだが、この先のR2沿道にはマン喫が全くない。一応錦帯橋は携帯で撮ったのだが、その他の画像はほとんどない。文章を書いてもなかなか表現が難しい部分も多いが、ここからはほとんどテキスト中心になります。今回はここまで。
 
 

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