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エマージェント・フィールズ : Emergent Fields

神奈川県横浜発 ”経営者と従業員の幸せ”をお手伝い

最高の親孝行

2011-02-10 19:57:20 | 日記
田舎から就職で神奈川に来て、20代の前半のころは「何年実家に帰ってない」などと平気で言っていた気がします。3年くらい前に父親がガンになって、それからは年に何度か実家に帰るようになっていました。

何をしてあげても素直に喜んでくれる母親に対し、何かしても喜んでくれてるか、何をしたら喜んでくれるかも良く分からない親父でした。男同士ってこんなものかとも思っていました。それでも、横浜に遊びに来てサッカーJリーグの試合に行ったりすると、実家に戻ってからサッカーの試合を見るようになっていたりしたそうです。

去年、いろいろと資格を取ったり、今後の人生を見つめなおして忙しくしていて、いつもだったらGWに帰省して、夏にも帰省していたのですが、去年は、GWのあとずっと帰省していませんでした。10月8日の父親の誕生日にちょっとしたお祝いを送って、「23日の土曜に帰省するから。」と話したのが父親ときちんと話した最後でした。その帰省の直前に交通事故にあってしまったのです。

もう少しなんか出来たんじゃないかとか、なんでもっと早く帰省しなかったんだろうとか考えることもありました。自分自身いろんなことに頑張っている気持ちはありますが、両親ってもっと大切なもののはずだって。。。

それでも、今から何かできることなんて、思いつきません。できるだけ多く帰省して顔を見るくらいです。そして会話にならない会話をして。

帰省中のときに、お世話になっている会社の社長さんから電話がありました。「お父さんの状況はどうですか?」と一言聞かれただけでした。翌日、帰省して横浜に戻ると、夜中にまたその社長さんから着信がありました。だいぶ遅かったので、翌日に電話して見ると、「是非お見舞いに行かせて欲しい」と。ちょっとビックリしました。横浜から片道4時間以上かかる田舎です。電車賃だって相当かかります。なんでそこまでしてくれるのだろうって。

本当は断るべきだったのでしょう。でも、もし行ってもらえたら、自分が遠くの地で少しは一生懸命頑張っていることが伝わるのかもしれないと思ったんです。自分では恥ずかしかったり、うまく言えないことが、その社長を通して伝わるかもと。そして、今回は甘えさせてもらおうと思いました。

昨日、その社長さんが、父親のお見舞いをしてくれて、実家を訪問してくれました。母親は「あなたの息子さんは、世の中にためになっていますよ。」と言ってもらったと喜んでいました。父親にも気持ちが届いていると思います。今回のこの社長さんの訪問で、自分は最高の親孝行が出来たと感じました。

この親孝行は、こんな親孝行をしようと考えて出来たものではありません。たくさんの偶然が重なったものです。でも、その偶然は単なる偶然ではなく、その社長さんのよく口にする、「必然」だったのだと今は思えます。

こんな親孝行はなかなかできませんが、これからは、小さな親孝行を積み重ねて行きたいと思います。そして、こんな素敵な親孝行をプレゼントしてもらった社長さんに恩返ししなけらばならないと思います。



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目の前の出来事だけに集中する

2011-02-09 18:49:42 | 日記
ほとんどTVを見ることがない自分ですが、たまたま点けたTVに釘付けになりました。「救命病棟24時」というドラマの再放送でしたが、その中で、どうせ助からないと投げやりになる仲間の医師に、「目の前にある命を助けることだけに集中するんだ!」と大きな声をかける医師の姿に感銘を受けました。

目標を立てて、実現するための計画を立てて、実行しながらうまくいかないところを修正していく。こうしていくと、成功の確率が上がっていくことに異議を唱える人はほとんどいないと思います。それでも、人は時に、こんなきちんとしたやり方なしに、それ以上のビックリするくらいの成果を出すことがあります。

あまりにきつくてなぜそれをやっているのかわからなくなったり、誰かに心を動かされてなぜか熱くなったり、ものすごく集中できたり。これってなんなんだとうと思っていました。このドラマを見て、なるほど、自分は命を相手にしているわけではないけど、「目の前の出来事だけに集中しているんだ」と共感できたのです。

多くの場合に、目標を持つことの重要性や、計画を立てることの重要性を説いています。しかし、それだけでなく、何かわからないけど集中できる。夢中になれる。熱い思いに心を動かされる。こんな気持ちも大事にしていきたいと思います。



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ビジネスとお金

2011-02-03 20:36:51 | 日記
小さいころの我が家は貧乏でしたが、「男はお金に細かくなってはいけない」といつも言い聞かされて育てられました。母方の家系は伊達藩の武士だったこともあり、「武士は食わねど高楊枝」など、「男は誇りを持って生きなさい」と言われてました。

そんな自分でも、お金に細かくなってしまった時があります。会社からの留学でアメリカのビジネススクールに行った時のことです。勉強する場所がハワイという高揚感もあったり、それまで技術畑で育った自分が始めてに近い形で触れるアメリカのビジネス。その前提となっているアメリカの風土など、とても刺激的でした。あまりにそれまでの環境と違っていて。

ビジネススクールですから、ビジネスに関するいろいろなことを学びます。「コミュニケーション」だったり、「Win-Win」の考え方だったり、「投資」とか「会計」、「戦略」とかももちろん学びます。お金というものは避けて通れない、もっとも重要なものの一つでした。

そのときにはクラスメートと付き合っていて、彼女と一緒に旅行に行くことになりました。Expediaとか、Travelocityと言ったオンラインでの格安チケットや格安ホテルが日本で予約するのとは桁違いに安くて。二人分の予約をしてお得で楽しい旅行ができたと思っていました。

でも、数ヵ月後に日本に帰ってくると何かおかしな感覚だったんですね。それに気づくまでちょっとかかりました。なぜかというと完全な割り勘だったんですね。割り勘が悪いとは思いませんが、それまでの自分だったらそんなことしないなと。ビジネススクールに行って、それまでの自分の価値観が揺らいでいたことに気づきました。

ビジネスという言葉の中で、自分の価値観が揺らいでしまうという怖さをそのときに感じました。お金のことを一番に考えるのは危険です。

答えは見つかっていませんし、仕事をする上で収入はもちろん大切です。しかし、小さいときからの自分が「何をかっこいいと思っていたか」はできれば変えたくないなぁと思っています。

これから自分がここに書いていることと違うことをしていたら、やさしく教えてもらえればと思います。^^;



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生みの苦しみ

2011-01-25 22:49:39 | 日記
「どんなことをしている時が一番充実しているか」と言われると、おそらく、新しいことに挑戦しているときじゃないかと思う。それも一人じゃなくて、チームで何か新しいことに取り組んでいるときがしんどいけど一番楽しい。

目標に向かって計画を立てて、少しずつチームメンバーと想いが共有できて、取組みの成果が出ていく。成果だけでなく、メンバーも一緒に成長を実感できる。こんな気分は他ではなかなか味わえない。

それでも、新しいことに取り組むのにそんなにうまく行くことも少ない。小さくてもいいから結果が出てくれば、それを励みになんとか頑張っていけるのではと思うが、その小さな成果が出るまでは、みんな不安で、やっていることに対して疑心暗鬼になってしまう。そうすると、信じていること自体が不安定になってしまって、一丸となって、なんて程遠い感じに。チームの中に不協和音が聞こえてきたことも何度もあった。

目的を達成することの責任感と言った点でも、一番不安を抱えているのは、リーダーではないかと思う。それでもリーダーは不安よりも、毅然とした態度で、絶対に成し遂げるという気持ちを持って、チームを引っ張っていかなければ。

そしてメンバは、そんなリーダーが大きな不安を抱えていることを想像しながらも、リーダーを助けていってほしい。そんなチームが出来たら素晴らしいと思うし、そのようなチームが新しいことを実現できるのだと思う。

「生みの苦しみ」とか、「夜明け前が一番暗い」とか言う言葉があるとおり、この先には明るい未来があると信じて、自分たちの成長を感じながら、しんどい中でも、楽しみながら取り組んでいければと思う。



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成功は失敗のもと

2011-01-13 20:07:33 | 日記
「成功は失敗のもと」そんな言葉で講演が始まりました。聞き間違い?と一瞬思いましたが、「人は成功することで、そのやり方が正しいと信じ込んでしまって、その後の環境の変化に対応できないものだ」と言われて、たしかにそうだと共感。

他にも、「コトが重要だがモノが重要でないとは一言も言っていない。」とか、「リーダーには、困難を乗り越えた経験や失敗した経験が必要」とか、「やってみなければわからない。やってもみんで。」と言った、自分が大好きな現場目線で本質を考える必要性を説いてもらって、とっても元気が出ました。(^^)

そして、なんども聞いたり読んだりしていますが、「日本古来の徒弟制度が最高の人材育成」、「リーダーはファシリテーターであり、自ら見本をしめし真似される存在」などのリーダーシップのあり方もありがたいです。いつもどおりのSECIモデルとフロネティック・リーダーの話もありました。^^;

また、アインシュタインの言葉に、「人生は自転車に乗ること、動いていればなんとかなる」というものがあるそうです。自身も環境も、どちらも万物流転なのだ、とまってはいけない、動き続けることだと。

文字にすると非常に単純で当たり前のことですが、野中さんの講演を聴いていて、やさしさとユーモアを感じさせる語り口に、なぜか涙が出そうになりました。

野中さんとアジャイル・スクラムを作ったJeff Sutherland氏の競演もありました。対談では、マズローの5段階欲求段階説の自己実現説が、最終的に大きな成果に結びつくことについて二人が共感。野中さんいわく「しかし、マズローの自己実現はアメリカでは実現しなかった。それで、ドラッカーはアメリカに絶望し、日本に期待していた。しかし、今の日本にはドラッカーが期待していた面がなくなってきている。それでも日本人にはまだ可能性がある」と。

「ハーバードの人気科目がインベストメント(投資)からソーシャル(社会)に、」、「グローバルは一面のものではなく、コミュニティ(地域)の連携である。」なども、現在の一般的な考え方に対しても熟慮することを期待されていたと思います。

本当に、短時間でたくさんのことを考えさせられました。あまりにたくさんのことをインプットしたので頭の中がまだ混乱していますが、今日感じたことを少しずつ実践に活かして行きたいと思います。ホントに行って良かったです。



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