エマージェント・フィールズ : Emergent Fields

神奈川県横浜発 ”経営者と従業員の幸せ”をお手伝い

やらないことを決める

2010-10-26 21:22:26 | 日記
ずいぶん前ですが、今でいうクラウドコンピューティングの前身となる製品の開発プロジェクトで仕事をしていました。これからの事業ということで、やることは盛りだくさん、成長が見込める事業ということで人員もどんどん増えていました。しかし、人が増えればそれだけこなせる仕事量が比例して増えるはずもなく。。。

やらなければならないことが増えてしまうと、どうしてもそれぞれの仕事が中途半端になってしまうことがあります。幹部社員はもちろん、一般の担当者までいつまでにこれとこれをやらなきゃ。といったプレッシャーに追い立てられます。プレッシャーもある程度まではやりがいにつながることもあり良いのですが、そのまま放置しておくと取り返しのつかないことに。。。

ある日このままではまずいと思った自分は、目前の課題に追われて冷静な判断が出来なかった上司を飛び越えて、かなり上の幹部社員に直接提言。その上司が私に言ってくれた言葉は、「やらないことを決めなさい。なぜ全部やらなければならないの?それでやってみてもうまくいかなかったらもう一度相談に来なさい。」と。そのアドバイスの他にも動いてもらったのだと思いますが、そのことを契機にプロジェクトはよい方向に向かいました。

人間、やらなければいけないことを見つけるのは簡単です。やった方がいいことを見つけるのはもっと簡単です。しかし、やらないことを決めるのがどんなに難しいか。ほんとうはやらないといけないことでも、出来ることも考慮してやめる勇気を持っていなければいけないのです。そのときに自分は、リーダの仕事で一番大切なことは、決断力だ。その中でもやらないことを決める決断力はもっとも重要だ。と気づいたのです。

ピンチの時ほどやめる決断に迫られます。「なんで出来てないんだ」と叱咤するリーダではなく、「これはやらなくていい」と決断できるリーダになりたいです。それでもチームメンバは責任感や外部の圧力や状況を見てやろうとします。そのときに「なんでやめないんだ」と叱れるようなリーダになりたいです。



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成長するための目標は立てない

2010-10-17 17:07:18 | 日記
チームビルディングの知識や経験、経営に関する知識や経験、海外での知識や経験や英会話の能力、キックボクシングやダンスの経験。どれも将来にはこうなりたい。と思って始めたことではありません。
会社が英語の能力を本格的必要とする方針を出して、従業員全員にTOEICの受験を指示したときにもとりあえずの受験でした。技術者は技術力で勝負するもので、英語力なんてなくてもやっていける。と思っていました。そんな自分に上司は、「お前はどうでもいいかもしれないが、リーダとして他のメンバに悪い影響を与えるな」と叱られたりしました。

その後英語を勉強するきっかけを受け、海外の人と一緒に仕事をしたり、海外で生活させてもらうことになりました。海外の生活や仕事の仕方を経験して、いろいろな人に出会い、自身の考え方の幅が広くなったのです。それでも技術者の自分が経営に関することにかかわっていくなどまったく考えていませんでした。

ほんとうに短い時間で、たくさんのことに触れて、目標を立てたりそれための努力をして達成状況を確認したりする暇もないほど、自分の成長が早いです。自分とタイプや境遇の違うたくさんの人にあって、新しい環境に怖がらずに飛び込むことで、成長してきたのだと思います。

心がけていたことは、自分と違う意見の人の意見を無理に同意するのではなく、素直に受け入れること。環境の変化を敏感に感じてその環境になじむこと。変化を怖がらずに変化していく自分を楽しむこと。それでも自分勝手にならずに自分だけではなく人のためになるか考えることです。人のために生きるというところにはまったくいたっていませんが、そのほかはかなり出来てきたのではないかと思います。

世の中では目標設定が重要で目標設定しないでの成功はたまたまだとか。目標に達するためには中間目標もきちんと決めて定期的に達成状況を確認しながら行動の特徴を修正する必要があるといいます。もちろんこれらのことが重要なことに異論はありませんが、そうでない自分の成長があったことも自分にとっては大きな気づきです。自分自身は細かい目標設定があまり重要ではないかもしれませんが、チームでなにかするときには目標を共有することは重要だと思います。状況によって自分を適合させていく柔軟さが自分の強みになっていけば良いと思います。

今の自分には、これからの自分がどこに向かっていくのか、どれだけ成長できるのかさっぱり分かりません。それでも、毎日が充実していますし、人生の中で一番楽しんでいるかもしれません。

ここ数年はこの成長していく感覚のうれしさを他の人にも体験してもらえたらうれしいと感じています。会社の中のプロジェクトでは、少人数ながら自分の思いというものを伝えて、メンバに影響を与えられたのではないかと感じています。これからはもっと多くの人に触れ合って、その人の人生に少しでも良い影響を与えられたらと思う一方で、自分自身もその人と知り合って成長していきたいと思います。「人を変えることはできない。しかし人に影響を与えることはできる」という昔聞いた言葉がこころに残っています。



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日本に生まれて

2010-10-05 11:39:26 | 日記
お金目当てで集まってくる子供たちがたくさんいました。本人たちには食べていくためには必要なことなのでしょう。
それと、子供たちには、実益をかねた遊び感覚なのかもしれません。
ちょっと嫌だなぁという気持ちはあるのですが、直接困っている人に渡るならと、いらないお土産なんかも買ってしまっていました。

そんな状況にも少し疲れ、シェムリアップの中心から少し離れた遺跡に行って見ました。
夕方だったこともあって、たくさんの観光客がいる有名な遺跡とは違って、静かに見れそうだなと思ったときです。
一人の子供がこっちを見ています。10歳くらいの男の子です。近寄ってこないので、気にせずそのまま遺跡に登ってみようと思いました。
とっても急な遺跡に足をかけたとき、彼は申し訳なさそうに、「こっちから登った方が楽だよ」と声をかけて来たんです。
他の子供たちとはちょっと違う雰囲気の彼の言葉に導かれて、彼の言うところから遺跡に登り始めました。

彼は、自分の近くについてくるだけで話しかけてはきません。人が自分と彼しかいないので、何かして欲しいという感じよりも、自然に一緒に登っている感じです。
そのうち自分の方から、少しずつ彼に親近感を持ってきて、英語で話しかけてみました。
彼らの土地ではフランス語のほうが主要言語なのに彼の英語はとてもきれいな発音でビックリです。
英語はどこで勉強したの?と聞いてみると小学校で勉強したとのこと。
でも、今はお金がなくて学校に行けなくなってしまったと寂しそうに話していました。
将来はたくさん勉強して立派な人になりたいと言っていました。

一緒に遺跡の上まで登ると、急に彼が日本語でガイドさんのように説明を始めてくれたのです。
これまたきれいな発音の日本語で、ビックリするくらい完璧なガイドです。
すごいねぇ、日本語も話せるんだ?と聞くと、日本語は一切話せないと言ってます。
じゃぁどうして?と尋ねると、言葉は分からないけど、日本人のガイドが説明しているのを何度も聞いて、音として覚えたそうなのです。

こんな賢くて、頑張っているけなげな子に本心から感動してしまいました。
ここらへんまでいろいろ話してくると、今まで笑ってなかった彼から少しずつ笑顔が出てくるようになりました。
この写真を撮ったときの彼の笑顔は忘れられません。



シェムリアップの少年と



帰国してからも彼と連絡を取り合いたいと思いましたが、郵便もちゃんと届かないし、インターネットもお金がある人しか使えないと。
またあの地を訪れる機会があったら、この写真を持って彼を探してみたいと思います。



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