長年ソフトウェアの開発に携わり、一生技術者であり続けたいと思っていました。
しかし、これはとっても難しいことなのです。
ソフトウェアの設計や開発をするには、技術が必要です。
良いソフトウェアを設計・開発するには、もっともっと高い技術が必要なのです。
しかし企業は、技術者が技術者であり続けることをなかなか許してくれません。
技術者は年齢を重ねるごとに、管理者としての能力をより強く求められます。
若いときには実務をこなし、年齢を重ねたら管理職として働く。
このような世界もあると思いますが、技術者は一生技術者でいたいものですし、
このことが「匠」と呼ばれるような人たちを生み出す源泉であるとも思います。
田舎から上京して就職し、10年ほどたって帰省した時の話です。
そのときすでに父親は50歳を過ぎ、その人生のほとんどを大工として過ごしてきました。
そんな親父が、「今、お寺の修復の仕事をしているんだ。普通の家と違うから大変だけどこれが面白いんだよな。」と言うのです。
これを聞いた自分は、親父は根っからの職人なんだ。かっこいいなぁ、と。
自分も年を取ってからも技術者として技術を磨き続けていたいなぁ。と思ったのです。
GWに田舎に帰省して、こんな風に思っていたことを思い出しました。
実は今月から技術の世界をいったん離れることになりました。
それでも、技術者が技術者である続けることができる世の中になればいいなぁと思います。
そして、そのために、自分に何かできることがないか、考えてみたいと思います。
神奈川県横浜発 ”経営者と従業員の幸せ”をお手伝い エマージェント・フィールズ
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