モンゴメリー女史のアン・シリーズ第三弾です~。。
この作品はシリーズの中で、アンが最も華やかな社交の場で生活をした時期ですね。
レドモンド大学における18歳からの約4年間、
少女から大人に成長していく微妙な青春時代を、沢山の素敵な仲間達と共に、
生き生きと活動するアンの様子がキラキラ眩しくて
大好きなアン・シリーズの中でも、かなりお気に入りの作品です。
アヴォンリーの小さな世界から未知の世界へ・・・
初めてレドモンド大学に足を踏み入れた時の不安や戸惑いが繊細に描写されていて、
あ~。。確かに新入生の時はこんな気持ちだったな~なんて
妙に感慨に耽ってしまったものです。
それはさておき。。
パティの家を根城に送る、アン、フィル、プリシラ、ステラの4人の少女達の
レドモンド大学での生活のなんと華やかなこと
お伽の国のような素敵な家で仲良しの友達と共に送る学生時代。。
厳しい学問と賑やかで華やかな交際で彩られ、も~考えただけでワクワクします~
ところで、この四人の少女達のお目付け役として、
ステラの伯母さんが一緒に住む事になるのですが、
このジェムシーナ伯母さんは、この物語の中で登場回数こそ少ないけれど
少女達にかなり大きな影響を与えた存在と思われます。
ある日のアンとジェムシーナ伯母さんの会話・・・
「―――きょうがあたしのはたちのお誕生日で、
十代を永久に過去のものとしてしまったんですものね」
「悲しいような気持がしなさるでしょう。十代は一生の中でまったく素晴らしい
時代ですからね。わたしはいつになっても十代を越さないのを喜んでいますよ」
「伯母さんは何種類の娘になっていらしたの、ジェムシーナ伯母さん?」
「六人くらいですかね、アン」
ま~挙げれば限がありませんです^^。
そして、この作品でもアンにとって、帰る家があるという事が
どれほど幸せな事かを描写するシーンがふんだんに盛り込まれていますね。。
熱心にボーリングブロークに招待するフィルに対し、
アンが描いて見せたアヴォンリー。。
「そこには愛情があるのよ、―――フィル、あたしにとって、世界じゅうどこにも
ほかでは見出だされないようなすばらしい、永久不変の、濃やかな愛情なの
―――このあたしを待っていてくれる愛情なの。―――」
そしてこの頃のマリラは、本当に優しくて暖かい愛情に溢れた姿でした。
――マリラは暗がりでアンを出迎えたかった。
うれしくて泣き出しはしないかと心配だったからである――
アンがフィルに語った愛情はアンを待ちうけており、祝福のこもった楽しい空気で
彼女をとりかこみ、彼女を抱きしめた。―――
更に更に・・・
「アン・シャーリー!」
マリラは絶叫した。驚きのあまり、マリラは生まれてはじめて自制を失い、
わが娘をひきよせ、花もろとも胸に抱き締めて、つややかな髪や愛らしい顔に
心をこめて接吻した。―――
アンの生い立ちを思い起こせば、思わず胸が熱くなります。。
こんな楽しいレドモンド大学での4年間・・・青春を思う存分謳歌し、
4人の乙女達はたゆまぬ努力でそれぞれの得意分野を制覇し、
アンに至っては文学で最優等の成績を収めます。
この学問に対する真摯な姿勢・・・。驚嘆の他はありませんね。。
改めて思うのですが、自分の夢に向かって確かに前進している
という手ごたえがある人にとっては、この年頃って最高に楽しいですよね~。。
でも反面、色々な面で徐々に現実を思い知らされ、
理想と現実の間で苦しむ時期でもある・・・とも思います。
実際、夢見ていたプロポーズシーンとは似ても似つかない
美しくないプロポーズを数回され、アンの理想は粉々に粉砕され・・・
また、美しい小説を書いて世に認められる事を夢見ていたアンは
思わぬ形でその夢を壊され・・・
思いもよらない幼友達の若い死に遭遇して苦悶・・・
そして更に、あと数日で結婚するダイアナの部屋の灯りを眺めつつ
アンが大粒の涙を流すシーン、そしてセリフ・・・
「ああ なんていやなことだろう、人が大人になり――
結婚し――変わらなくちゃならないとは!」
それぞれのシーンの微妙な心理状態が、とても繊細に描かれていて
流石、モンゴメリー女史。。永遠の乙女だな~と改めて感嘆してしまうのです。
この「アンの愛情」。。
繊細で微妙な乙女の時代を、いつもながら生き生きと瑞々しい筆致で描き切り・・・
アンの人間としての確かな成長の姿を示した作品として、
これまでのアンとは明らかに違ってます。
アンが生まれた地ボーリングブロークで、実の母親バーサの手紙を発見したシーンは、
まるで大人の女性に成長しようとするアンを
今は亡き両親が祝福しているかのように感じ、とても心が暖まる想いでした。
そして・・・アンの常の理想として、思い描いていたそのままの姿で登場した青年ロイ。
対する大切な幼友達ギルバート。。果たしてアンが選ぶのは・・・
あ~も~。。何度読み返しても涙が溢れて止まらない素敵なラストシーンです。。
素材提供:Pari’s Wind
わあ。。どんな事書いて下さってるのかしら
なんて楽しみにしていたら・・・
あ。。ジョーダンです~
え~っと。。
二つのブログを更新していく事を考えると
まだ完全復活の自信が無くてですね。。
でも更新してなくてもYに訪問して下さる方が
何気にちらほらいらしてて・・・
今までの記事も生かさないのはもったいないな~
なんて思ったりもして・・・
少々揺れる心を抱えた結果が「試運転」という文字に
なっているのです。。
そのうち結論が出たらどーにかしますので
気長に見守ってやって下さいな
私もジェムシーナ伯母さんの言葉、大好きです!あんな可愛らしい女性になれたらいいな~と思います!私が読みながら想像するジェムシーナ伯母さんはいつも目をクリクリッとさせながら、笑顔を絶やさないおばあさんなんです。
しかし、今回もプラムさんのレビューを読んだだけで目頭が熱くなっている自分がいます。。
引用の部分もまさにツボです!!
プラムさんとお知り合いになれて幸せです
本当に有難うございます
ジェムシーナ伯母さんのような素敵な伯母様がいたら
楽しいですよね
こんな拙い記事に、いつも暖かいコメントを下さる皆様に
ホント、感謝の気持ちでいっぱいです~
確か陶器のカッコイイわんこちゃんがいましたよね?
この巻、恋愛で悩むアンが見れるのも、私には魅力的です
すごいなぁって、憧れの対象のようなアンが
(少女時代のかわいらしい失敗をするアンも好きだけど)
ロイのことや、ギルバートに付きまとう女の子に
嫉妬したりして、、、
アンを同じ女性として、すっごく身近に感じました。
大人になっていくアンを見るのはなんだか
さびしい気もしたけど、この巻ほんと素敵
プラムさんの書くレビューで、またまた思い出がよみがえりました
二匹のカッコイイ犬、ゴグとマゴグですね!
どんな表情で鎮座してるのかしら?^^
そうそう。。
この作品のアンは女性として、自分達も経験してきた
似たような悩みを抱えながらがんばってるから
心から共感出来るし、それがたまらなく嬉しいんですよね。
あ~アンも嫉妬するのね。失敗もあるんだ~。。
アン・シリーズはどの作品も素敵だけど
なんかこの作品に関しては特に思い入れが深いのです^^
アンの愛情レビューしたので
TBさせていただきました。
パティーのいいですよね。なんか、そういう家でアン達みたいなかっこして、プラムさん達乙女のみんなでお茶会とかしたいものです
乙女の集いですか?^^
素敵ですね~
いつか是非実現させたいですね
長い長い休暇中のブログにも拘わらず
覚えていて下さってとても嬉しいです。
有難うございます。
まだ当分休暇予定ですが^^;私からもTBさせて頂きますネ。