
ミス・マープル。。
アガサ・クリスティの生み出した名探偵の一人で、
ロンドン郊外の架空の村セント・メアリ・ミードに住む老嬢です。
物静かで編み物が得意な心優しいお婆さん。
なんとなくピンクのフワフワ~ってイメージがあります。^^
そしてその推理方法は、近所の噂話を聞きだし、
今までの友人・知人の性格、人間性等と当てはめて推理する、
という人間観察が得意なミス・マープルならでは・・・です。
数あるミス・マープルものの中で、私は「パディントン発4時50分」が
最もお気に入りです。
やはりルーシー・アイレスバロウの存在が大きいですね。
ルーシー・アイレスバロウは、オックスフォードの数学部を
主席で卒業したにも拘らず、各家庭の家事をしながら生計を立てている、
という変わった経歴の持ち主なのです。
でもたかが家政婦と馬鹿に出来ません。
その腕前の素晴らしさは、ひとたび彼女が来てくれる、となったら
何一つ心配いらず、いつまでもいてほしいと思われるほどなのです。
で、このルーシーが、疑惑の家にミス・マープルに代わって送り込まれるのです。
この家でのルーシーの活躍ぶりがとても微笑ましい。。
美味しそうなお料理が盛りだくさんで、ロマンスらしき気配もあり、
特別なトリックがあるわけではありませんが、気軽に楽しめる素敵な内容です。
そして、どうやら二人の男性に想いを寄せられるルーシーが
最後に選んだお相手は・・・?^^
ラストのミス・マープルの思わせぶりなセリフも中々粋でした