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プラムの部屋♪

長い長い休暇中デス。(*_ _) ゴメンナサイ。

『サイコ』

2006-04-06 13:20:09 | 懐かしの映画

 ヒッチコック監督作品、ジャネット・リー&アンソニー・パーキンス共演のこの映画。

ヒッチコック作品の中でも1・2を争う人気作ですよね。。

本日は雨。。ザーザー振りの薄暗いこんな日にピッタリの映画です~

 

 不動産会社に勤めるOLマリオン(ジャネット・リー)がほんの出来心とはいえ

取引成立代金4万ドルという大金を預かったまま、会社を抜け出します。

婚約者サムの借金返済の為に・・・。

ザーザー振りの雨の中、車を疾走させるマリオンの脳裏に様々な声が・・・!

このままサムの元に行っていいのだろうか・・・?

悩むマリオンの目の前に忽然と現れるベイツ・モーテル。。

モーテルのオーナー、ノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)は

少々神経質そうな、でも人好きのする好青年です。

 

ノーマンが語った彼の生い立ちは複雑でした。

ノーマンが小さい時に父親は他界、新しい父親が来たものの、

すぐに変死を遂げた事で、そのショックから未だに立ち直れない母親と

二人暮らし、との事。。

マリオンは今夜一晩泊まって、明日は会社に戻って詫びよう・・・と心を決めます。

そして・・・あの超有名なシャワー・シーンです・・・

 

降り注ぐシャワーを真下から撮影するド迫力といい、

大スターでこの映画のヒロインが途中で・・・という意表を突く演出といい、

青春スターの代表格ともいえるアンソニー・パーキンスがマザコン!?

という設定といい、弦楽器のみで構成されたオケの世にも恐ろしいサウンドといい、

何もかもが衝撃的でしたっけ。。

特にラスト

途中入場禁止という厳命まで出されたこの作品。

今観てもなんら遜色ない・・・どころかこの映画を超えるホラーは無いのでは?

と思われるくらい。。

そして、ホラーなのになぜか品格ある不思議な映画です・・・。


『グレート・ワルツ』

2006-04-05 22:42:49 | 懐かしの映画

 ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品。

あのヨハン・シュトラウスⅡ世の伝記映画です^^

と言っても事実と随分異なって、物語の軸はシュトラウスとその妻と、

歌姫の三角関係で成り立ってます。

でもとても爽やかなサクセス・ストーリーです

 

このシュトラウスの浮気相手の歌姫を演じたミリッツァ・コリウスが

素晴らしい歌と演技でアカデミー助演女優賞を獲得しているのですネ。。

シュトラウスを演じるのはフェルナン・グラヴェ、その妻ボルディにルイゼ・ライナー。 

も~全編シュトラウス!シュトラウス!シュトラウス!

好きな方にとっては堪らないでしょうねぇ。。

オケの演奏シーンははっきり言ってハチャメチャですが・・・

大体指揮者がいきなり後ろを振り返ったりあらぬ方角を見て手だけを動かし・・・

更にタクトを放り投げてヴァイオリンを弾き始めるなんて・・・。。

 

でも細かい事は抜きにして・・・歌姫が素晴らしい。。

オペラ『こうもり』の上演シーンなんて絶好調ですヨ~。

「私を見て!私だけを・・・!!」

全身から溢れんばかりにほとばしる情熱熱情・・・(ん?^^;)

そして「ウィーンの森の物語」を生み出したシーンのなんと美しいこと、静謐なこと。。

革命の嵐が渦巻く中、二人で馬車に乗って抜け出し、

早朝辿りついたウィーンの森を、テンポ良く歩く馬に合わせて

自然なリズムが溢れ出す・・・。ズンチャッチャ~ズンチャッチャ~

眩い朝日を浴びて光り輝く湖水の美しさは・・・もう例える言葉も見つかりません。

更に、歌姫と別れを決意、ウィーンに留まったシュトラウスが川辺で一夜を明かし

朝の目覚めで目にした光景から飛び出した名曲!「美しき青きドナウ」

 

ラストがまた良いですね~。

老齢のシュトラウスが、これまた老齢の皇帝と謁見。

若き日についつい暴言を吐いてしまった皇帝との和解(?)シーンです^^

バルコニーの外にはシュトラウスを称える民衆の人々が手を振る光景が・・・

世の中が激しく変動する時代に生まれ、革命の時代を生きたシュトラウス。

ワルツに素晴らしい息吹を吹き込み、このうえなく幸せな気持ちにさせてくれた

ヨハン・シュトラウスⅡ世がいかに人々に愛されていたか・・・見事に伝わってきます。

実際、本当に気持ち良いメロディですよね

ズンチャッチャ~ズンチャッチャ~

これ程の映画がマイナーな存在とはあまりにももったいない・・・。

是非多くの方に知って頂きたい超大作デス

 

そしてこの素敵な薔薇の画像は”AICHAN WEB”のあいちゃんご提供

その名もヨハンシュトラウスなのデス^^


『イヴの総て』

2006-03-21 00:38:20 | 懐かしの映画

 ジョゼフ・L・マンキーウィッツ監督作品。

ベティ・デービス、アン・バクスター、ジョージ・サンダース、セレステ・ホルム

更に若かりし頃のマリリン・モンロー出演

 

ハリウッドの・・・芸能界の裏側に潜む恐ろしき野望、陰謀を描いた作品です。

名も無き女優志願だったイヴ(アン・バクスター)が、

劇作家の妻との出会いを足がかりに

当時大女優だったマーゴ(ベティ・デイビス)を陥れ・・・いつの間にか立場は逆転

代役から主演女優へ・・・。

でも最後の最後に登場するマリリンにより、

イヴの未来もまた脅かされている事を、観ている観客だけが知るのです。

 

栄えある米国演劇界の受賞式シーンで多くの来賓の祝福の嵐の中

嬉しそうにスピーチするイヴ。。

でもなぜか恐ろしく冷めた表情の人々が数人・・・。

ここから劇作家の回想・・・続いて劇作家の妻の回想シーンへ突入・・・

ここの切り替えは本当に見事ですね。。

 

ベティ・デービスが素晴らしいです。

熟れ過ぎた大女優の焦燥、でも負けじと闘う根性、凄み。。迫力です

でも劇作家の奥様カレン役のセレステ・ホルムも渋い存在感で

ある意味一番興味深かったかも。。

この映画は一言で言っちゃえば女の闘いですね・・・

笑顔の裏側に潜む醜い素顔。

ハリウッドではおそらく日常茶飯事なんだろうな。。


『アメリカ交響楽』

2006-03-13 00:53:23 | 懐かしの映画

 アーヴィング・ラパー監督作品。

ロバート・アルダ、ジョーン・レスリー、アルバート・バッサーマン、

友情出演で・・・実名でアル・ジョンスンやオスカー・レヴァントンも登場の

全編ジョージ・ガーシュウィン一色のミュージカル映画です。

 

そう。。

あのジョージ・ガーシュウィンの短い生涯を描いた伝記なのです。

「ラプソディ・イン・ブルー」「スワニー」「巴里のアメリカ人」等々、

ガーシュウィンの素晴らしい音楽が全編に溢れていて、

好きな人にとっては堪らない作品ですね。

ジュリー(ジョーン・レスリー)がガーシュウィンのピアノに合わせて

「スワニー」を歌う、二人の出会いのシーンは大好き

 

素晴らしいピアノの才能を発揮するガーシュウィンですが、

最初から目指すは作曲家。

でも彼の音楽は、当時のアメリカにとって奇抜過ぎて、中々受け入れられません。

でも、彼の家族・・・特に父上、兄上が非常に協力的でした。

加えてピアノ教師フランク教授が素晴らしい。

彼のセリフは本当に宝です。。

 

「シューベルトだ。君と同じ作曲家だった。32歳の若さで死んだ。

いつも同じネクタイをしていた。だが今も祖国の声になって生き続けている。」

 

「ワーグナーだ。彼はオペラのリハーサルに参加していた時、

歌手が昼食を食べている時でも、彼は昼食も取らず、

音楽の未来を夢見ていた。」

 

「ベートーベンだ。ヒットするかなど彼には関係がなかった。

自分の信念を貫き通したんだ。」

 

「現在のアメリカは新しい事と古い事が混じり合っている。

君の中にもアメリカと同じ矛盾がある・・・羊と狼、理想と野望・・・

その二つをうまく体現出来れば、君はアメリカの声になれる」

 

そして極め付けがブラームスです。

フランク教授が亡くなった事を知らされ、呆然と佇むガーシュウィンに

最後に手渡されたのが、ブラームスのサイン付の譜面。。

子守唄をBGMに、なんとも切ない情感が漂うシーンでした。

 

これら、彼の周りには本当に素晴らしい人々がいて、

彼を支援してくれていたのですね。

その他、その時代に生きていた作曲家達も登場しますが、

その顔ぶれの豪華なこと、豪華なこと。。

ラフマニノフ、カーン、ラヴェルetcetc。。

 

更にガーシュウィンの生涯の中で、非常に大きな関わりを持った

女性が二人登場しますが、この恋愛模様もなんとも切なくて・・・。

死ぬほど好きなのに別れを決意するジュリーの慟哭。。

他人事ではありませんでした・・・。

 

「ラプソディ・イン・ブルー」の演奏シーンは二回登場しますが

特にラストの追悼演奏会の天井からの撮影風景は圧巻です。

真上から会場全体を写し、グングン上に登っていくカメラ・アングル。。

まるで・・・魂が吸い込まれていきそうで・・・。

 

当時のアメリカの声となり、誇りとなったジョージ・ガーシュウィン。

あまりにも生き急いだ38年間でしたが、本当に愛されていたんだな~と

しみじみ実感するとても素敵な映画です。

 

素材提供:AICHAN WEB


『ライムライト』

2006-03-02 22:50:40 | 懐かしの映画

 監督、製作、原作、脚本、音楽、主演、総てチャップリン。

 

歩けなくなったダンサー・テリー「私はもう踊れないのよ。」

売れない道化師・カルヴェロ・・・

「宇宙の力は地球を動かし木を育てる、その力は君の中にもあるのだ。

勇気を出して使うのだ。」

「人類は数十億年かかって存在を確認した」

「人生には、死よりも苦しいことがある。それは生きつづけることだ」

「人生に必要なのは勇気と想像力とほんの少しのお金」

     ――――――――――――――――――――――――――

カルヴェロ「私はもうおしまいだ。」

テリー「一度の失敗で挫けるなんて。あなたはなんて仰った?

宇宙の力は・・・・・・・」

 
この後のシーンは感動的でしたね。。

「足が・・・!歩いてる!」

 

テリーが命の恩人カルヴェロを尊敬し、心から愛するようになるのは必然でした。

でもカルヴェロは初老の道化師。自ら身を引くのですね。

ノミの芝居、バスター・キートンとの共演。

面白いハズなのに笑えない。。

全編通して哀愁が漂うチャップリンの演技なのです・・・。

 

それにしてもこの作中に登場するバレエ・シーンの

なんて幻想的で美しいこと。。

最後のソロを前に足がすくんで動けないテリーを引っ叩き

「さっさと行け!」と怒鳴るチャップリン。

美事に美しく舞い、大喝采を浴びて囲まれるテリーが、人々を押しのけて 

「カルベロ!」と叫んで抱きついたシーンはも~ウルウル状態でした・・・

 

そしてラスト・・・。「テリーの踊りが観たい・・・」

道化師の死を見つめて泣かない人なんているのでしょうか。。

いるとしたら、その人の心は石で出来ているに違いない・・・と思ってしまう程。

素晴らしい名曲と共に思い出すだけで涙が込み上げる

喜劇王、チャップリン晩年の名作映画です


『卒業』

2006-03-02 11:10:26 | 懐かしの映画

 マイク・ニコルズ監督作品。

アン・バンクロフト、ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロスの豪華(?)共演です~。

 

この映画は、初めて観た当時は、なんてロマンティックなのかしら~

なんて思ってしまいましたが、今改めて思い返すとあまりにも非常識。。

今後の二人がどんな結末を迎えるか・・・想像に難くないですネ・・・。

 

でも全編通して流れるサイモン&ガーファンクルの名曲の数々が

陳腐なストーリーを補ってあまりある、不思議な映画でもありました。

『サウンド・オブ・サイレンス』『スカーバロ・フェア』『ミセス・ロビンソン』等

美しいサウンドに耳を傾けているだけで心地良い。。

 

そろそろ世間では卒業シーズンですね。

出会いと別れの季節です。

この映画のベンジャミンのように、取り返しのつかない事をしでかして

輝ける青春の日々を無駄にせず、素敵な人生に踏み出せるよう、

心から願っております。。


『愛と青春の旅立ち』

2006-02-22 15:36:29 | 懐かしの映画

 テイラー・ハックフォード監督、

リチャード・ギア&デブラ・ウィンガー主演の恋愛(青春?)映画。

 

これも主題歌が有名ですね。

この作品は公開当時、友達の間で大評判で・・・

なんてったってリチャード・ギアの真っ白い制服姿が素敵

って大騒ぎだったのですヨ^^

ラストの、工場の中を颯爽と闊歩し、真っ直ぐに恋人の元へ・・・のシーンや

お姫様抱っこ、真っ白い沢山の帽子が宙を舞う様等、

確かに乙女心をくすぐるには充分でしたね。

 

でも。。

この映画の恋愛の描き方はあまり好きではありません

いくつか納得出来ないシーンがあるからなのかな・・・。

主役二人の恋愛よりも、その友人の恋愛に心を痛め、

そこまで思い詰めちゃうものかな~?と納得いかず・・・。

リチャード・ギアも、心に傷を負った役の為かちょっと冷たい印象で

女性を軽視している感がどうしても否めず・・・。

ま~実際軽視する役だったと思うから、

素晴らしい演技力だった、という事なのでしょうけど。。

今観たら印象も変るのかな~。

 

ただ、士官候補生達と教官の関係は結構泣けました。

リチャード・ギアが泣きながら教官に「辞めたくない!」と叫ぶシーンは

初めて本音を見せてくれた気がして感動だったし、

最後の、巣立っていく一人一人に教官が挨拶するシーンもグッときましたっけ。

 

それにしても士官候補生達の訓練の過酷なこと過酷なこと。

なのにたった一人の女性が結構勇ましく^^

何かの訓練の時、他の候補生が脱落する中、

「これ、最高!(面白い?)」なんて叫ぶシーンも印象的で、

私の中では恋愛映画というよりも青春映画として強烈に残っている作品です。


『ラ・ブーム』

2006-02-20 15:04:11 | 懐かしの映画

 クロード・ピノトー監督、ソフィー・マルソー主演。

 

 こんな雨の日になんとなく思い出す淡い思い出。

その昔。。

付き合い始めた彼との初デートで胸ときめかせ、当時の定番だった

「映画を観よう!」という事になり、素敵なロマンを夢見る

うら若き乙女(笑)だった私はドキドキワクワクしながら心の中で

《『ラ・ブーム』のような恋愛映画がいいな》なんて思っていたのですネ。

 

だがしかし

「オレ、寅さん好きなんだよな~。寅さん観ようよ。」

「・・・」

ま~ね。。今でこそ、それもありかもな、なんて思えるけど。。

 

それはともかく、とってもキュートなラブ・ストーリィでしたネ~。

パリの新学期から始まって、初めてのパーティに胸ときめかせ、

素敵な男の子に恋をする13歳のリセエンヌ、ヴィック

確かお婆ちゃんがいい味出してましたっけ。

そうそう。。

お母さん役が、あの『禁じられた遊び』のブリジット・フォッセーでしたね。

大きくなっちゃって、ま~

 

リチャード・サンダーソンが歌う『愛のファンタジー』が最高に好きでした

でも・・・残念ながら内容はほとんど覚えてなかったりして。。


『麗しのサブリナ』

2006-02-15 12:39:04 | 懐かしの映画

 ビリー・ワイルダー監督作品。

 

オードリー・ヘップバーン、ハンフリー・ボガード、ウィリアム・ホールデンという

ゴールデン・スターの共演作としても話題を呼んだロマンティック・コメディです。

といっても当時はヘップバーンはまだ新人でしたが・・・。

 

この時のヘップバーンは・・・キュートなネコそのものでしたね

木に登って屋敷を眺めている様子、しなやかな動き、大きな瞳。。

特筆すべきは衣装の素晴らしさですね~

この作品をきっかけに、ヘップバーンは生涯の友ジパンシーと

運命の出会いをしたのですものね。

 

パリから戻って最初に開いたパーティの時のドレスのなんと素敵なこと

真っ白い生地に刺繍(?)が施してあって、キュッと絞ったウェストから

フワッと広がるスカートの素敵なライン

あんなドレスをサラッと着こなしてしまうヘップバーンは

やっぱり永遠の妖精ですね~。。

 

印象的なシーンとしては、ホールデンがお尻のポケットに

シャンパン・グラスを入れたまま座った為に起きた悲劇

これを元に、様々なシーンで笑いをとってくれましたっけ。

あと、ヘップバーンがボギーの会社のビルの真下の公衆電話から

パリ行きを断る為にオフィスにTELするシーン。。

一人で受話器に向かってしゃべっているのに気付かず、

夢中になって話すサブリナ・・・。

公衆電話の扉を開いてヘップバーンを見つめるボギー・・・。

ちょっとドキドキしました

 

でも全体的になんとなく・・・この映画のボギーは、らしくなかったですね。

実際、撮影中も色々不満があったようで・・・分かる気がします。。

脇役ではサブリナの父上がとても良い味出してて、一番好きだったかも~。

後、サブリナがパリに行った時の料理学校の先生も

 

ストーリーは単純明快

要するに、大富豪の兄弟が、その家のお抱え運転手の娘に恋をし、

最後にめでたくサブリナと結ばれたのは・・・

なんて感じのシンデレラ・ストーリーでしたっけ。。

予想通りの展開で・・・こーゆーボギーもちょっと新鮮でしたが

やっぱハードボイルドな渋い男でいてほしいかな・・・なんて気持ちだったので

少々不満が残らないでも無かったです・・・。

でもやはりそこはそれ・・・三大スターの豪華共演

お洒落で気軽に楽しめる素敵な映画です


『炎のランナー』

2006-02-13 11:23:54 | 懐かしの映画

 ヒュー・ハドソン監督作品。

 

1924年に開催されたパリオリンピックに出場した青年達の

実話を元にした青春物語。。

これは・・・なんてったって音楽が素晴らしい

ブラボー ヴァンゲリス

現時点でピンと来なくても、聴けば必ず分かります!・・・と思いたい。

オープニングとエンディングに流れる音楽の素晴らしいこと素晴らしいこと。。

も~鳥肌物です~

 

 

さて。。いよいよオリンピックが開幕しましたね~。

華やかな競技の裏に、どれだけのドラマが起きているのでしょう。

想像を絶します。。

どのような結果になろうと、選手達にとって生涯の思い出に残る

素晴らしいひと時になる事を願ってやみません。

もちろん、選手でない私達にとっても。。


『サウンド・オブ・ミュージック』

2006-02-09 10:04:13 | 懐かしの映画

 ロバート・ワイズ監督、ジュリー・アンドリュース主演。

実在のトラップ・ファミリーの伝記を元に作成されたブロードウェイ・ミュージカルの

映画化作品・・・も~永遠の名作ミュージカル映画ですね~。。

ジュリー・アンドリュースが最高に輝いてました

 

冒頭からアルプスの壮大な山々の空撮ですヨ~

なんつーか・・・一気に持ってかれます・・・

地上に降り立ったカメラが最初に映すのは、

草原の上で伸びやかに歌うジュリー・アンドリュース

 

妻に先立たれた厳格なトラップ大佐の家には七人の子供達がいます。

彼らは厳格な父親の教育のもと、まるで兵隊のように訓練されているのですね。

で。。少々反抗的なのです。

マリア(ジュリー・アンドリュース)が家庭教師として赴任したその日から

子供達のかわいいいたずらが・・・

でもマリアの暖かく明るく優しい人柄は、たちまち子供達の心を掴んでしまうのです。

 

マリアが、大佐の留守に古いカーテンの切れ端で子供達の遊び着を作成し

街や草原に繰り出して歌を歌い、無邪気に駆け回るシーンは最高

本当になんて楽しそうなのでしょう

「ドレミの歌」であんなに感動した事って、この映画以外無いと思います・・・。

 

大佐は最初、自由奔放なマリアが気に入らず、男爵夫人を連れて戻ってきた日、

解雇を言い渡すのですね。

でもその直後、子供達が男爵夫人を前に歌う美しい歌に心を動かされ、

大佐は忘れていた大切な心を取り戻すのです。。

二人は少しづつ心を通わせていく・・・。

大佐とマリアが月明かりの下で踊ったウィンナー・ワルツ

ロマンティックでしたね~

それを傍で見て気に入らない男爵夫人・・・。

ウフン

あ。。失礼・・・。

でもこの辺の男女の機微って・・・やっぱ面白い・・・

 

ザルツブルグ音楽祭におけるトラップ・ファミリーの出場シーンは

本当に素晴らしいです。まさに静かなる反戦・・・。

祖国オーストリアへの溢れる想いを「エーデルワイス」の歌に託し

ギター片手に独唱する大佐・・・。

途中で込み上げる想いを押さえきれず、途切れてしまった歌を

途中からマリアが、そして子供達が加わって合唱し・・・最後は会場中の大合唱

あ~も~大感動~

 

一家はこの音楽祭で優勝しますが、その表彰台に上がることなく

自由を求めて亡命するのです。

ナチスへの迎合に最後まで抵抗し、ドイツ赴任を退けての逃亡・・・。

このラストの逃亡シーンは本当にドキドキしました。

で。。最後は大爆笑でした

 

それにしてもこの時代。

ドイツ・ナチスの凄まじい権力が横行していたのですね・・・。

長女の恋人だった青年が、無邪気な心を失い、ナチスに迎合していく姿が

なんだかとても切なくて・・・。

楽しくて美しい映画ですが、同時にそんな時代の哀しさも

妙に色濃く感じられた作品でした。


『小公女』

2006-01-04 19:44:53 | 懐かしの映画

 ウォルター・ラング監督作品。

あのシャーリー・テンプルちゃん主演です~。

 

原作の清楚なイメージとはちょっと違ってますが

そこはそれ、天才少女と謳われただけあって魅せられますね~

それにしても細かい部分で随分変えているのですヨ。

父上がダイアモンド鉱山の為に命を失う、という原作での設定をトコトン無視し

どこまでも軍人としての姿を強調してます。

あのインド人、ラムダスは、なんと最初から登場

しかも飼ってるペットは猿では無く、でっかい鸚鵡

ミンチン先生の妹は登場せず、心優しい弟と、その恋人ローズ先生が

いつもセーラの支えになってくれたりしてます。

 

原作と徹底的に違うのは、死んだハズの父上が生きていた

傷病兵を収容している兵舎を毎日のように訪れ、父親を必死で探すセーラ。。

彼らのリクエストに応えて歌って踊ったシーンはとても心が暖まり、

なんとなく郷愁を感じさせてくれました。

そして、この作品の最も驚くべきシーンは、

な、なんとあのヴィクトリア女王様が登場するところでしょう

 

ラムダスとその主人が好意からセーラに与えた様々な物資を

ミンチン先生が勘違いして泥棒扱いにしたシーンも原作とは違いますネ。。

飢えと寒さと悲しさに泣きながら寝入ったセーラが見た夢は結構笑えます

 

正直、映画の冒頭シーンはテンプルちゃんて可愛くない

なんて思ってしまいましたが、最後にはとてもかわいいと思えたのは

やはり天才少女と言わる所以なのでしょうね~。


『黄色いリボン』

2005-12-15 16:24:42 | 懐かしの映画

 ジョン・フォード監督&ジョン・ウェイン主演作品。

ウェスタンの名作ですね~。。

ジョン・ウェインはとても好きなのですが、実はこのコンビの映画は

『駅馬車』と、この二作品しかまともに観た事がありません。。

やはり基本的にウェスタン物って好んで観たいと思わないのですヨ

でも流石、世代を超えて愛されている名コンビ映画。

とても素晴らしいです~。。

 

この映画は、騎兵隊三部作の一つなのですね。

退職を間近に控えたスターク砦の大尉(ジョン・ウェイン)は、

少佐夫人とその姪を東部に連なる駅馬車の始発点まで護衛する任にあたります。

最後の勤務。。

この老齢の大尉の心の葛藤・・・。仲間とのやり取り・・・。

亡き愛妻メアリーのお墓の前で、様々な心情を語りかけるシーン・・・。

若き恋人達をとりなし、暖かく見守る器の大きさ等、

観終わった後にズッシリと心に残る感動の余韻がとても心地良い作品です。

道中のインディアンとの戦いは、『駅馬車』にも登場しましたが

当時の西部は非常に危険な状態だったのですね。

 

アルコール好きのけんかが異常に強い従卒とのやり取りは

最初から最後まで、なんとも味があって思わずニヤリとしてしまいます。

この作品の中で、少佐の姪が髪に黄色いリボンを付けてますが

このリボンには大きな意味が含まれているそうですね。

恋人への愛の告白を歌ったアメリカの民謡「黄色いリボン」が

幾度と無く騎兵隊の男達によって歌われており、

映画全体の叙情性を豊かに高めていて、とても素晴らしいです。

一人の兵士が胸を矢で討たれ、その手術を手伝った少佐夫人が

酔って歌ったシーンも良いですね~。。

こんな時って女は強いです

 

『駅馬車』もそうでしたが、ラストの粋な計らいが素敵でした


『知りすぎていた男』

2005-12-15 10:31:59 | 懐かしの映画

 ヒッチコック監督作品。

ジェームズ・スチュワート&ドリス・デイ主演。

 

 家族でモロッコを訪れていた医者のベンは、変ったフランス人と知り合います。

その翌日、町を散策していたベン一家は、そのフランス人が

現地人の格好に変装した状態で殺されるところに遭遇してしまうのです。

フランス人は、ベンに謎の言葉をささやき、息絶えますが、

その言葉が原因で、ベンは家族ともども巨大な犯罪に巻き込まれていく・・・

極普通の市民が、いつの間にか恐ろしい犯罪に巻き込まれてしまう

ある意味、最も怖いサスペンスです。

 

この映画の詳細はほとんど覚えておりません

ただ、ドリス・デイが、誘拐された息子に向かって「ママはここよ」と

必死で呼びかける歌・・・「ケ・セラ・セラ」の名シーンは鮮明に覚えてます。

非常に美しいシーンですよね~。。

家族の絆がとても心に残る、素敵な映画だったと記憶しております。

また観直したい作品の一つです


『白い恐怖』 

2005-12-12 13:21:09 | 懐かしの映画

 ヒッチコック監督、イングリッド・バーグマン&グレゴリー・ぺック主演作品。



イングリッド・バーグマンが有能でお堅い女医役で、

初めは眼鏡をかけて少々野暮ったい様子で登場・・・垢抜けない雰囲気から

グレゴリー・ぺック扮する博士と恋に落ち、

美しく変貌するという演出がとても印象的でした。

 

この作品は精神分析学を主に扱っていて、

グレゴリー・ぺック演じるジョン・バレンタインがその患者。

新任のエドワード所長として精神病診療所に赴任し、

そこで出会った女医コンスタンスと相思相愛の関係になります。

ところがコンスタンスは、白い線を見ると突然取り乱したり

不機嫌になってしまう彼の様子に不審を抱きます。

そして更に院内にあったエドワード博士の筆跡と彼の筆跡が全く違う事に気付き

コンスタンスが問いただすと、なんとエドワード博士を殺したと告白するのです。

 

真実を知る為にニューヨークへ飛ぶエドワードの偽者ジョン・バレンタイン。。

彼の後を追ってニューヨークへ行くコンスタンス。。

ここで、彼女の恩師ブルロフ博士の家で宿泊した夜、

バレンタインの見た夢にヒントを得、二人は一路スキー場へ・・・。

 

カテゴリーはラブ・サスペンスですが、随所で精神分析の説明によって、

緊迫した雰囲気がしらけてしまった印象も強く残っていて、

なんとなく固い映画だな~と思ってしまった作品です。。



でもこの映画のクライマックスともいうべきシーン・・・。

二人のキスシーンの特大アップを背景に、

バーグマンの閉ざされていた心が開いていく様子を

重なり合った扉がサ~ッと音も無く次々に開いていくシーン。

まさに鳥肌物でした・・・ 素晴らしかったです~。。

そうそう。。

夢と現実が交錯するシーンを奇人画家、サルバドール・ダリが

担当していた事も話題になりましたっけ。

 

ヒッチコックの代表作、とはちょっと言い難いですが、

ヒッチコックって凄い監督なんだな~と思ったきっかけの作品の一つです。