テニスンの幻想的で神秘的な「愛と死の物語」詩。。
第二部から一気にストーリーと詩の断片をご紹介しちゃいます。
どうか思う存分・・・テニスンの世界に酔って下さいマセ
第二部
キャメロットを見下ろすお城に住むシャロット姫は、「影の世界」の住人です。
部屋につるした鏡に映る外界の様々な様子を、何の関心も無くただ眺め、
その情景を織物にして過ごしています。
「影の世界」から「現実の世界」に出ようとしない限り、その身は安全。
ところがもし、鏡を通さずに直接キャメロットを見下ろすような事があったら最後
恐ろしい呪いがシャロット姫の身に襲い掛かるといわれています。
そしてある時、最近結ばれたばかりの恋人達の姿を鏡の中に見て
下界に無関心だったシャロット姫の心境は一変してしまうのです。。
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姫には誠実を誓う真の騎士はいない、
シャロット姫には。
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結ばれたばかりの若い恋人ふたりがやってきた。
「わたしは半ば影の世界が嫌になったわ」と言った、
シャロットの姫君は。
第三部
そこへ颯爽と登場のラーンスロット卿
この光景はも~眩いのなんの。。でも全部書くのは控えます~
姫の部屋のひさしから矢の届くほどのところを
大麦の束の間を縫ってかの人が駆けてきた。
太陽は木の葉越しに目も眩むばかりの輝きを放ち、
真鍮の脛当てに燃えていた、
雄々しいラーンスロット卿の脛当てに。
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宝石を鏤めた馬ろくの何という絢爛豪華、
さながら天空の星座群が
黄金色の天の川にかかって輝くよう。
馬ろくの鈴はたのしげに鳴り響き
卿はキャメロット目指し駆けてゆく。
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雲ひとつない晴れ渡った青空に
宝石を鏤めた鞍の皮が光った、
兜も兜の羽飾りも
さながら燃える焔のように輝いていた、
卿がキャメロットに馬を進めたとき。
それはまた、紫色の夜空をしばしば、
燦然と輝く星辰の下、
光芒を引きながら彗星が
静かなシャロット上空に流れるさまに似ていた。
思わずシャロット姫は見ちゃうんですね~、直接。。
飛び散る織物、ひび割れる鏡・・・。ゾゾ~~ッ
第四部
多塔のお城に激しく吹きすさぶ雨と風・・・。
シャロット姫は、恋人同士の仲睦ましい姿を見た時から「影の世界」が嫌になり、
呪いの起こる事を承知の上で、あえて死の舟旅に出ていこうと決心したのです。
そう。。ラーンスロット卿に恋してしまったからです。
う~ん。。女は恋に弱い
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姫は小舟の鎖を解き、身を横たえると、
幅広き流れにのってはるばると運ばれる、
シャロットの姫君は。
雪のごとき純白の衣装をまとい横たわると
ひらひらと右や左に舞う衣――
木の葉も姫の上に軽やかに降りかかり――
夜の喧騒をかきわけて
姫はキャメロットに流れ着く。
くねくねと曲がり流れる小舟のへさきは
柳青める小山のそばや畑の間を進みゆき、
人々は姫のうたう臨終の歌を耳にした、
シャロットの姫君の。
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流れに身を任せて漂う姫君が
水路ぎわの初めての家に着くその前に
姫は己が歌をうたいつつ息絶えた、
シャロットの姫君は。
キャロット中の騎士たちが集まってきて「一体何が起こったのか?」と驚く中
彼のラーンスロット卿は「何という美しさ」とシャロット姫を見つめるのです。。
恋を知らず、一生を虚しく過ごすより、恋を知り、恋に死ぬ道を選んだシャロット姫。
この時のシャロット姫の美しさはラーンスロット卿の心を強く打ったことでしょうね。。
このラストに向けてのシーン。。
アンが小舟に横たわり、ゆらゆらと流れていくシーンと重なりますよね。
シャロット姫は後にエレーンとなって再登場する事を思えば
この詩を演じたように思えるのも頷けますよね
素材提供:ゆんフリー写真素材集