goo blog サービス終了のお知らせ 

プラムの部屋♪

長い長い休暇中デス。(*_ _) ゴメンナサイ。

メアリー・ポピンズ・シリーズ

2005-08-30 10:28:51 | 作家た行

 P.L.トラヴァースです。

 

「風にのってきたメアリー・ポピンズ」

「帰ってきたメアリー・ポピンズ」

「とびらをあけるメアリー・ポピンズ」

「公園のメアリー・ポピンズ」      



ロンドンの桜町通りに住むバンクス家に乳母(?)としてやってきた

メアリー・ポピンズが次々巻き起こす不思議な出来事を

ユーモアたっぷりに綴ったお話。。



階段の手擦りを滑り上がり絵の中に自在に出入りし

コンパスを用いて世界中を一瞬の内に移動してしまう。

フワフワ宙に浮いちゃったりもして。。これは羨ましかったですね~

 

何か楽しい事を話して一人が笑い出す・・・。

と、あ~ら不思議。ふわあ~っと身体が宙に

それにつられてみんなが笑うと一斉に宙に・・・

ふわふわ宙に浮いてのお茶会なんて楽しいでしょうねぇ。。

 

この作品はジュリー・アンドリュース主演で映画化され、

アカデミー賞も受賞しているので映画の方が有名なのかな?

「チムチムチェリー」はこの作品の雰囲気にとてもマッチしてたと思います。

 

映画は未見なのでなんとも言えませんが、

原作のメアリー・ポピンズは意外とシニカルです。

ふわふわした優しい女性をイメージして読んだらちょっと裏切られます。。

でもそんなメアリー・ポピンズが大好きなのです

 

素材提供:ゆんフリー写真素材集


デュマ親子

2005-08-29 14:27:19 | 作家た行

アレクサンドル・デュマの『三銃士』『岩窟王』『鉄仮面』

デュマ・フィスの『椿姫』あたりが有名ですね。


私に文学の面白さを理屈ぬきに教えてくれたのはこの親子だ!と言っても

過言じゃないくらいで、特にフランスの華麗で神秘な歴史に

強く惹かれてしまうのはアレクサンドル・デュマの影響大だと思われます。



ダルタニャンを中心に男の友情を描いた『三銃士』なんて

何度読んだか分からないくらい。。

若さ溢れるダルタニャンの直情ぶり・・・。

アラミス、ポルトス、アトスの個性豊かな「三銃士」達との心躍る冒険、

愉快な会話等、本当に大好きな作品です。

 

そしてデュマ・フィスの『椿姫』。

類まれなる気品と輝くばかりの美貌を持つ娼婦マルグりット。

劇場や舞踏場で見るマルグリットが必ず持参していた三つの品・・・

観劇眼鏡とボンボンの袋、そして椿の花束。。

 

その昔・・・ボンボンなる物を知らなかった私は、この作品で初めて知り、

以来、しばらくの間は大好物でした特にウィスキー・ボンボン

・・・え~、そんな事はどうでもよくて・・・

 

この社交界の華マルグリットを一目見て恋に落ちてしまった

若き青年アルマン・デュバルのどこまでも純情な恋と

その清らかな愛情に触れて、心を動かされるマルグリットの葛藤・・・。

切ないですネ~。。

ラストのマルグリットの崇高なまでの決断が、哀しくて哀しくて

何度読み返しても涙が溢れてしまう・・・。

これはも~。。永遠の名作だと思います。

 

素材提供:ゆんフリー写真素材集


モース警部・シリーズ

2005-08-22 14:43:12 | 作家た行

 コリン・デクスターです。


ここにご紹介する『ウッドストック行き最終バス』以外では

『キドリントンから消えた娘』しか読んでません。



この本を読んだのは随分昔なのですが、

モース警部のオトボケぶりが妙に笑えたゾ、

なんて印象が強く残っていて、謎解きがどーのという事より

モース警部の不思議キャラに一票投じる気持ちでス。

あ。。でもご当人はいたってマジメなのですよ。。天然なのですね。



で。。『ウッドストック行き最終バス』・・・

夕闇のせまるオックスフォード。

なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、

二人の娘がヒッチハイクをします。

「明日の朝には笑い話になるわ」・・・この言葉が後々重大な意味を成すのです。



その晩、ウッドストツクの酒場の中庭で、

ヒッチハイクをした娘の一人が死体となって発見されます。

もう一人の娘はどこに消えたのか?なぜ名乗り出ないのか?



隠されていたちょっとした謎がモース警部の頭脳によって暴かれていき、

推理が組み立てられていく過程の面白さは、

ちょっと他の作者の作品では見られないかもです。

さすがクロスワード・パズルのカギ作りコンテストで

三度、英国内チャンピオンになっただけありますね~。



気軽に楽しめるので、気分転換にサラッと読むには最適だと思います。

 

素材提供:Flower mau


太宰治

2005-08-10 20:54:51 | 作家た行

『走れメロス』『斜陽』『人間失格』あたりが有名ですかね。

大抵、小学校時代に教科書に載ってたハズなので、

ほとんどの日本人は読んでますよね。

この作品群の中では『斜陽』が最も好きな作品・・・かな。。



「不良とは、優しさのことではないかしら。」

「古い道徳とどこまでも争い、太陽のように生きるつもりです。」

等々、名言が満載です。



戦後の没落貴族を描いたこの作品。

限りなく悲哀に満ちて、でもとても美しい。。

ロシアの没落地主階級を書いたチェホフの戯曲

『桜の園』を意識して書いたそうですね。



作中人物、ヒロインかず子が、作家上原氏との秘め事で妊娠、離婚した事、

当時の太宰氏の実生活も似たような状況下で泥沼化していた事と

思い合わせるとなんとも複雑な気持ちですが。。



最後の貴族として死んだ母や自殺した直治と対照的に、最後まで時代に抵抗し

上原との恋を成就しようと力強く生き抜いたかず子。



―――「ご不快でしょうか。ご不快でも、しのんでいただきます。

これが捨てられ、忘れかけられた女の唯一の幽かないやがらせと思召し、

ぜひお聞きいれのほど願います。」



なんとも強い女性です。そして美しい日本語ですね。。

素材提供:IKOI

リンカーン・ライム・シリーズ

2005-08-09 10:24:00 | 作家た行

 ジェフリー・ディーバーです。


私は『ボーン・コレクター』『コフィン・ダンサー』『エンプティ・チェア』の

三作で止まってます~。



『ボーン・コレクター』は映画化もされましたが、色々な人の感想を聞く限りじゃ

失敗作らしいですね。

でも映画で面白く感じなかった方も、是非本を読んで

この作品の凄さを堪能して頂きたいです~。



数々の恐ろしいメッセージを残しながら数時間おきに被害者を監禁・殺害する

連続殺人鬼ボーン・コレクター。

対する正義の味方は首から下が麻痺した元刑事・安楽椅子探偵、

リンカーン・ライム。



第四頚椎損傷・・・。悲劇ですよね。

四番目より頭部側の頚椎損傷なら命が無く、

逆に下なら脚は論外でも、腕や手は多少なりとも動かせた・・・。

文字通り、完全な四肢麻痺なのです。

頑固な堅物になっても仕方ないと思われます。



このライムを取り巻く面々もまた個性豊かです。

彼の耳・目・鼻・手足となって活躍する女巡査サックス。

この作品の冒頭、事件発生の後、総ての交通網を遮断してしまった

大胆な行動が、ライムの心を捉えちゃったんですね^^。

個人的には、なんとなくしわくちゃなセリットーが結構好きだったりしてます。。



緻密な科学捜査を駆使して犯人を追い詰めていくこのシリーズは

大変な人気です。私も初めて知った時はも~夢中でした。

たまにこういう作品も読みたくなります。

最新作『魔術師』はかなり評判が良いみたいなので、

そのうちに・・・とは思ってますが・・・。


『サトラップの息子』

2005-07-15 10:45:05 | 作家た行

 アンリ・トロワイヤです。


この方は『女帝エカテリーナ』『大帝ピョートル』『チェーホフ伝』『パルザック伝』等の

伝記物の方が有名かも知れませんね。

で。。この『サトラップの息子』は自伝的な作品だったりしてます。



1920年、タラソフ一家は革命に揺れるロシアからフランスへ亡命します。

父アスラン、母リディア、長女オルガ、長男アレクサンドル、次男レオン、

祖母、家庭教師オルタンス・ボワロの七人で、

この作品の主人公は次男レオン、この時はまだ七歳でした。



亡命旅行の途中、寄港したヴェネツィアでの出来事は、

両親のズレを見事に現わしています。

パリ行きの汽車に乗り遅れたら大変と、しきりに時間を気にする父アスランに対し、

せっかく美しいヴェネツィアにいるのにゴンドラに乗らないなんて考えられない!

と言い張る母リディア。・・・でも決して我侭なわけじゃありませんヨ。

要するにお嬢様なのです。。

このエピソードは、一家に訪れる後々の出来事に対処する

アスランとリディアの特徴を物語る上で

総ての基本のようであり、とても興味深かったです。



父アスランは、ロシアでは名士でしたが、フランスでは投資に失敗し、

やる事為す事すべてが裏目に出て、一家はドンドン落ちぶれていくのです。

思っていたよりはるかに長い亡命生活は、かなり辛いものだったのですね。。



そして片や亡命の途中で知り合ったレオンの友人ニキータの父親は

ロシアではパッとしない銀行員だったにも拘らず、フランスでは少々汚い手を使い

豊かな生活をしています。



対照的な家族ですが、レオンの家族は貧しくても常に毅然としていて上品、

二キータの家族は生活は豊かでも、どこか後ろ黒い危険な状況の中にいます。

事実、ある日突然姿をくらまし、レオンと二キータもこの先、生涯会う事はありません。

レオン15歳、二キータ17歳でした。



この作品は、レオンとニキータが共同で小説を創作する約束をし、

お互いのアイデアを合わせて創作していく過程を描く友情物語でもあり、

亡命した二つの家族の、それぞれの生き様、時代と共に変節する暮らしぶり、

末路等を描いた作品でもあるのです。



常に視点はレオン。。

時代の激しい変化に乗り切れない両親と違い、未来に希望を描くレオンの視点ゆえ

小説自体は決して暗くありません。



でもレオンの父親アスランの、一家を支えるべく奮闘するフランスでの生活は

なんとも切なく・・・

家が差し押さえになり、家財道具を競売にかけられるシーン。。

慣れない営業で一軒一軒訪問し、人々から嘲笑されるシーン。。

これらの状況を、胸を痛めて見つめるレオンの心情にはホント、泣かされます。



二キータとの友情の描き方も独特で、お互い決して気が合うわけではないのに

どこか深いところで通じ合っていて、不思議な関係です。

二人で共同作業していた小説は結局頓挫。。

途中戦争が勃発し、それぞれ別の形で巻き込まれてしまうのです。



最終的にはレオンは作家として立派に大成し、姉オルガ、兄アレクサンドルも

それそれ努力して自立、そして二キータは・・・。



亡命生活の悲惨さ、亡命作家としての心情、没落家族の苦境等、

内容は悲惨でも、含むところもとても多く、不思議と楽しく読めた作品です。

何より文章の美しさ、簡潔さが素晴らしかったです。

 

素材提供:IKOI