新・節約ランニング生活

2023年に引越してきました。ランニングで資金を貯め、それをベースに大会参加します。当面の目標は「古希サブ4」です。

函館マラソン2024完走記-その2

2024-07-02 17:11:58 | マラソン大会
7月2日(火) 晴れときどき曇り(札幌)

函館マラソンの完走記の続きです。中間点付近からですが、今考えても冷やしラーメンの魔力に負けた自分が情けないです。

***完走記-その2***

21km 1h50m27s 5m20s
22km 1h55m52s 5m25s
23km 2h01m08s 5m16s
24km 2h06m25s 5m17s
25km 2h11m49s 5m24s 26m42s

中間点を過ぎて時計を見ると1時間51分台であった。ロスタイムが1分近くあるので、単純計算ならば3時間41分前後で走れることになるが、ここからコースは難易度が上がり、
市電・谷地頭電停へのアップダウン、跨線橋そしてともえ大橋が待っているため、そうはいかないだろうなとも思っていた。

本来ならば、このペースを維持して昨年度ベストの東京マラソンのタイムすら超えてやろうじゃないのとの気概をもつべきなのだが、実は、すでに体感的にこのままもつかどうか怪しくなってきたのだ。好材料を探すと、この時点から雲が厚くなってきて日差しが徐々になくなってきたことだ。スタート時点よりもはるかに走りやすい条件となった。

ペースを維持して、横を走るハーフのランナーをズンズン抜いた。中間点過ぎのエイドに五勝手屋羊かんを発見したが、どうも羊かんを食べる気分ではなかったのでパス。漁火通りに別れを告げて市電の線路を目指して走った。谷地頭電停の折返しの前後は個人的に好きなコースの一つだ。アップダウンの厳しさを除けば。

26km 2h17m12s 5m23s
27km 2h22m19s 5m07s
28km 2h28m00s 5m41s
29km 2h33m18s 5m18s
30km 2h38m26s 5m08s 26m38s

25kmを過ぎ谷地頭の電停を折り返した。この上り、昨年はそれほど問題なく上ったのだが、今年は厳しかった。一つはすでにかなり脚にきていることもあったが、並走するハーフのランナーが軒並み歩いているのでこちらも歩きたくなってしまうのだ。抜くことでモチベーションを上げればいいのに、「そっちのお仲間に入りたい」と思ってしまう。この時点で、昨年よりもかなり消耗しているのがわかる。

ただ、ペースはそれほど落ちていないとも思っていて、実際にさほど落ちていなかった。長いスライド区間を終えてコースは市街地に向かった。昨年の経験及び昨日函館市街地を歩き回ったために、土地勘が芽生えてきていて、だいたいどこを走っているのかがわかった。まもなく跨線橋だから、いよいよ終盤に入るわけだ。

31km -
32km 2h49m31s 11m05s
33km 2h54m50s 5m19s
34km -
35km 3h05m28s 10m38s 27m02s

跨線橋に入るところが30km地点、そしてそこがハーフとの分岐である。彼らはあと1kmも走ればフィニッシュなのでうらやましく思えた。ただ、ともえ大橋を往復しなければ函館マラソンのよさもわからないかもしれない。金森倉庫の横も通るし。

声援もなく景色も臨めないため、跨線橋を渡るのが地味にきつい。ようやく渡り終えて平地をしばらく進みUターンすると今度はともえ大橋の上りである。

昨年はコースがよくわからなかったこともあって、ともえ大橋を走ることに対する「怖いもの見たさ」感のようなものがあったのだが、今年は昨日摩周丸から橋全体を眺めたせいもあって、ここからが長いんだよなと少々忌避感があった。人間、知らない方が幸せなこともたくさんある。

橋に入り、とにかく淡々と走った。ところどころで声援もあった。一応歩道があってそこへ上れるので奇特な人はわざわざ声援のために来てくれるのである。有難いことです。

でも基本的には何もない橋の上をただ走るだけ。周りの景色はよくて、函館山や摩周丸、前方の緑の島も見えた。緑の島まで行けば35kmを過ぎてエイドに冷やしラーメンもあるのだよなと覚えているのだが、かなり遠くに見えるのでむしろ見えない方がいいかもとさえ思った。

ともえ大橋の微妙なアンジュレーションが妙に気力を奪う。せっかく下ったのにまた上りかよてな感じだ。入口出口のアップダウンは仕方がないが、途中は平坦にしておいてほしかったと自分勝手に思うのであった。それでもこの道は、疲れていないときに走れば実に気持ちがいいのであろう。

ようやくともえ大橋を渡り終えて金森倉庫群の横へ。この手前の橋のほんのちょっとした上り下りが非常に急に感じた。昨年はどうってことなかったのだが。

折返しはまだかと思いながら走り、ようやくドック前電停横の第4折返しを通過、ここが35km地点。時計を見るとまだ洞爺湖の時より速い。つまり3時間45分に対して数分の余裕があるのだ。ただし、そのときよりもはるかに消耗しており、あと7kmほどをこのまま行けるのかどうかがポイントになってきた。

36km -
37km 3h19m09s 13m41s
38km 3h24m38s 5m29s
39km 3h30m10s 5m32s
40km 3h35m52s 5m42s 30m23s

折返しから少し戻ってから左折して緑の島へ。ここに冷やしラーメンがあるのは当然承知である。この手前の数100mのところで、「後半落ち気味なのにエイドでマッタリしていいのじゃろうか、ワシは」と自問自答が始まった。冷やしラーメンをとるかタイム優先かの葛藤である。逡巡するうちにエイドが近づいて冷やしラーメンを見えたときに、私は前者を採ってしまった。

大げさながらここが運命の分かれ道だった。冷やしラーメンは冷たくて美味しかった。なんと叉焼もキュウリも入っている。素晴らしいのだが、如何せんマラソンの給食にしては量が多かった。とても一口では食べられず、その辺の適当な石に座り込んで無心に食べる愚かなジジィであった。

人生の半分近くを昭和で過ごした私、食べ物を残すのが耐えられないのである。当然冷やしラーメンも最後のスープの一滴まで飲み干した。この間、おそらく1分はかかったと思う。洞爺湖のおにぎりロスタイムよりはるかに長くなってしまった。

それに、ランナーならわかると思うが、レース後半での小休止は、すぐに走り出せないのである。よろよろとしか歩けず、徐々に走れるようになったとはいえ「ラーメン前」のペースにはなかなか戻れないのであった。

あとで時計を見ると、35km~37kmの2kmに13分41秒もかかっている。人間易きに流れるとはよく言ったもので、愚かなジジィはタイムよりも冷やしラーメンの魔力に負けてランナーとしてのプライドさえ捨ててしまったのだ。

捕らぬ狸だが、この5kmを27分半で行けたなら3時間44分を切れたので、まさに冷やしラーメンの呪いと言うしかない。もちろん冷やしラーメンに罪はない、念のため。

このままだと3時間50分も切れないかもしれないと思い、走り方を思い出しながら徐々にペースアップを図った。ともえ大橋の復路に入り、あとわずか5km程度と思いながら淡々と走った。歩いているランナー多数、倒れて救護を受けている人もいた。まだ私は走れているだけマシだ。

橋の後半になって、自転車スタッフが「救急車通るので端に寄ってくださーい」と呼び掛けていた。さっきの倒れているランナーが心配になってくる。大丈夫だったのだろうか。

ともえ大橋をようやく渡り終えUターンして跨線橋へ。跨線橋の上りさえクリアすればそのあとに上りはないはずと自らを励ましひたすら走った。苦しいが徐々にペースを戻せているのがわかった。残りの距離からフィニッシュタイムを計算すると、悪くてもグロス49分、がんばれば47分台と予測できた。将棋でいうところの「形作り」だけはできそうだ。

41km 3h41m22s 5m30s
42km -
Finish 3h47m35s 6m13s 11m40s

40kmを超えた付近でゼッケン番号の近いランナーに抜かれた。ひょっとして同じ年代かと思い、負けたくない思いからペースアップして後方に付いた。しばらくその状態だったが、こちらの方に余力が残っているように感じて抜き返し、そして気力を振り絞ってロングスパートをかけた。これが功を奏したか前にいるランナーも一人二人と抜いて競技場の方向へ曲がった。競技場に入ればすぐにフィニッシュゲートが見えるはずなので最後にさらに加速してフィニッシュラインを通過。

フィニッシュ地点横の時計は47分台を示していた。ネットだと46分台だから、目標オーバーとはいえ何とか面目は保てたわけだ。

***番外編へつづく***

今日の札幌、昨日の寒さはどこへやら、爽やかな好天になりました。今日の夜に鎌倉に戻るため午前中から植木ゴミの袋詰め作業を延々とやっていました。天気がよくてよかったです。

昼ははま寿司で6皿ほど食べて満腹。ジジィはリーズナブルです。

さて、これから新千歳空港に向かいます。

ラン資金    -78890円
月間走行距離          0km
年間走行距離       1812km
コメント
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