薫山とユッキーのブログ

本・映画と徒然なる日記です。
キティちゃんのコレクションも始めました。

オデッサファイル 著者 フレデリックフォーサイス

2008-02-03 09:07:25 | 
<あらすじ抜粋>
オデッサ(ODESSA)とは元ナチス親衛隊隊員の救済を目的とする地下組織[ドイツ語でOrganisation Der Ehemaligen SSAngeho:rigenの頭文字の略称]で、その存在は公然の秘密とされている。リガの殺人鬼と呼ばれた元SS高級将校ロシュマンを追って、この悪魔の組織に単身挑む一記者の戦慄の追跡行。

簡単なあらすじだけでは、あまり面白くなさそうなテーマですが
フォーサイスの本は学生時代に「ジャッカルの日」を読んで
はまった経験があったので、いつか読もう読もうと思いつつ
今日に至ってしまいました。

読んで驚いたのが、ナチスが行ったユダヤ人の虐殺のことで
史実では勉強していましたか
これほど凄惨なものとは思ってませんでした。

また、主人公の記者がなぜ命がけでロシュマンを追うのか
動機付けがおかしいのではないかと、さめた感じで読み進めていましたが
真の動機が明らかとなり、驚きでした。

ストーリーの複線として、大規模なテロも計画されるわけですが
それも史実に基づいた事件をモチーフにしているので
ほんとにどこまでがほんとの話でフィクションがどこなのか
わからなくなり、物語に引き込まれてしまうのはさすがですね。

冒頭のオデッサという組織も架空なものかと思ってたら
実在して新聞記事にもなっていたとのこと。。。。

時代設定が、携帯電話のない1960年代なので
いろいろと同年代でないとできないことが
書かれていて、フフフなところもありました。

薫山