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Eko's スクール日記

米国ロースクールJD課程に在籍中です。こちらは旧ブログなので更新はありません。

美しさにため息 藤田嗣治展

2006-04-16 21:50:39 |  アート
藤田嗣治展行ってきました。

理解できないほど混んでいて,あまつさえ入場するのに並びましたが,正直そんなに人気があるとは知らなかった。知る人ぞ知る的な位置づけかと思ったけど甘かった。

Foujitaはとても好きなのですが,これだけまとめて見たのは初めてでした。
どの画家でもそうですが,自分のスタイルを確立するまでの試行錯誤,血のにじむようなstruggleが表れている初期の作品って興味あります。
そして,一旦これと確立した後の満開の才能の素晴らしさ。「すばらしき乳白色」と繊細な繊細な描線にうっとりです。ほとんど色を使っていないにも関わらず,裸婦像の肉感が生々しくそれでいて洗練の極み。
不勉強なため,Foujitaが戦争画を描いていたとは知りませんでした。その一角にはおどろおどろしく暗い色調の大作が並んでいます。
十分に堪能して,思わず伝記(近藤史人「藤田嗣治 「異邦人」の生涯」)まで購入しました。今読んでいる「戦争と平和」が終わったら早速読もうと思います。

しかしこれ終わるとまたしばらく特段のものはないかなあ。。

静かな感動 クレー展

2006-02-24 20:09:03 |  アート
超無風状態と思っていたら,クレー展が始まっていました。
というか気が付いたらもう終わりに近い。なので,急いで行ってきました。

ペン画,水彩画を中心に,油絵もかなりあり,全部で60点ほどでした。
初期の頃から,描線の洗練されていること!
構図がしゃれててぴったり決まっていること!
そしてえもいえぬ色彩。
好きな絵がたくさんありましたが,例えば「Illuminated Leaf」「Mourning」「オルフェウスの庭」「来たるべき者」「別れ」,・・。
思わず会場を3周してしまいました。
ところどころに展示してあったクレーの言葉もよかった。真実。

「芸術とは目に見えるものの再現ではなく,見えるようにすることである。」

「ぼくたちが形あるものを観察するのは芸術の表現のためであり,そこに,ぼくたちは自身の魂をものぞき込むことができる。」(1917年「日記」)

アートつれづれ

2006-02-13 23:00:48 |  アート
絵は見るのも描くのも大好き。
そのため,このブログを始めたとき,いそいそと「アート」のカテゴリーを作りました。

が。年が明けてこっち,東京及びその近郊では,私的にこれといって食指が動く美術展をやっておりません。
超無風状態。
仕方がない,3月の藤田嗣治展まで待つしかないようです。

そんな折り,お世話になっている方から,とある展覧会のカタログをいただきました。
その方は関西にいらっしゃるのですが,私がフェルメール好きなのを御存じで,関西だけでやった展覧会のカタログをわざわざくださったのです。
嬉しい。「オランダ絵画の黄金時代-アムステルダム国立美術館展」です。
わくわくしながら開くと,フェルメールやライスダールやレンブラントなど充実,その他の作品もとても完成度の高いものばかり。
あー,生(?)で見たかったなあ。

・・それにしても,去年の東京は,美術展すごく充実していたように思います。
ラ・トゥール展に始まり,フェルメールがそれぞれ1点ずつあったドイツ関係(フェルメール以外は特筆するものはなかったけど),イサム・ノグチ展,プーシキン美術館展,プラート美術の至宝展,写真だと世界報道写真展,DAYS JAPAN展,など。
そして,中でも私的に最高峰は,フィリップス・コレクション展でした。
目玉のルノアールはどうでもよかったですが,大好きなセザンヌ充実,その他もちょっと洒落たラインナップで,すごく楽しめました。
今年は去年の充実度にはとうてい及ばなそう。。