
「グッド・バイ」
グッド・バイ グッド・バイ グッド・バイバイ
とうさん おでかけ 手を あげて
でんしゃに のったら グッド・バイバイ
子供の頃家が商売をしていたのでかまって貰えず、私は弟を連れてよく叔母の家に遊びに来ていました。
まだ小学校にもあがっていない頃でした。
弟が覚えたてのこの歌を元気よく歌っています。
その姿を見ると、たまらなく切なくなって涙が止まらなかった… と叔母が又涙をこぼしていましたが、それを聞いて私も一緒に涙が溢れてしまいました。
私には父と一緒の写真が何枚かあり、生まれた時に父がとても喜んで抱いて歩いた事も、可愛がってくれた話も聴いています。弟は生まれて父に一度も見てもらっていません。さぞ父も生まれ来た男の子を抱きたかったことでしょう。
それを想うと今でも弟を可哀そうに思ってしまいます。
そして月日の経ってしまったことを…。
今弟の孫がちょうど可愛いさかりになりました。