・ペプチドPeptide ぺぷちど
蛋白質を加水分解して同種、異種のアミノ酸どうしが結合したもの、2分子以上のアミノ酸が結合する時、一方のアミノ基と他方のカルボキシル基との間で水が取れて結合したものをペプチドという。
アミノ酸の構成される数によりジ(2)、トリ(3)、テトラ(4)、ペンタ(5)などと呼ばれ、たん白質からアミノ酸に分解される段階で2~10個結合つながったしたものをオリゴペプチドという。ポリペプチド(蛋白質・タンパク質の部分的分解物)は、多数、無数のアミノ酸が結合したものを言う。アミノ酸の数の少ないペプチドは溶解性がありアミノ酸に類似しているが多数のアミノ酸よりなるポリペプチドは、透析(膜を通しての分子の移動)がし難(にく)くなりタンパク質に類似してくる。
種類としては無数で非常に多いことになるが主な天然ペプチドとして、動物細胞に存在するカルノシン、アンセリン、グルタチオンなどがある。大豆、イワシなど由来するたんぱく質によって種類は異なり、鎮痛作用やホルモン作用など体への効果も様々。
国の認可を受けた特定保健用食品として製品化している。血圧を正常に保つ働きのあるペプチドは、牛乳や発酵乳、イワシやマグロの魚介類、海藻類、コーン、米、大豆などのタンパク質を酵素分解することにより得られアミノ酸の結合体のペプチドで、ラクト トリペプチドやサーデンペプチド、かつお節オリゴペプチドがある。これは、アンジオテンシン変換酵素(ACE:Angiotensin-converting enzyme)の動きを止めて、血管を収縮作用のある物質(アンジオテンシンAngiotensin)の働きを低下させ、血圧が低下する物質(ブラジキニンBradykinin)の分解を防ぎ欠乏しないようにする両方の働きで少し高めの血圧を下げる効果が期待できる。
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