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[酵母牛乳]食生活について語ろう 

2023年08月11日 | 美容ダイエット

・酵母牛乳Yeast milku こうぼぎゅうにゅう

  アメリカのシリコンバレーを拠点とする2人の生物工学者が2014年に遺伝子操作した酵母を使った人工牛乳の製品化を進めていました。2人の研究者は、動物愛護と持続可能な農業に深い関心を寄せているようです。
酵母が乳牛に代われる時代となるのでしょうか。
以前に実験室で生産 作られた牛肉を使ったハンバーガーに続いて、発表しています。
乳牛に優しい、人に優しい、地球に優しい、酵母牛乳といいます。消費者に果たして受け入れられるのでしょうか。
実験方法として
1)乳牛の細胞から牛乳の成分を作り出すことに関わっている遺伝子を採取。
2)その遺伝子を酵母の細胞に入れ、遺伝子組換え酵母を作製。
3)管理された温度下でタンパク質と牛乳として必要な脂肪、糖分、ビタミン、ミネラルなどこれらの植物から採取することが可能な栄養素を水と混ぜれば、牛乳の完成適度の菌体数を育て、遺伝子組換え酵母をシャーレで培養。
4)数日後、酵母が生産した牛乳成分のタンパク質を収穫。
  以上のような微生物を用いて工業製品を生産する方法は、既にインスリンなどの 医薬品の製造で用いられており、この酵母牛乳の製造方法もそれと同様であるため、酵母牛乳は安全であると考えられています。
本物の牛乳の成分を忠実に模して、味も栄養価もそのまま保たれるだろうと語っています。
現在、酵母牛乳は牛乳の成分である乳脂肪の構造と風味を忠実に再現するために、分子レベルで微調整されており、近い将来に製品として売り出されれば価格は従来の牛乳の2倍近くになると予想しています。

 乳牛は、一般的に牛舎で飼育し、牛が所狭しと入れられている牛舎は、乳牛の生活環境としては良いものではありません。
例えば、牛同士や 乳牛飼育者を傷つけないように牛の角が取り除かれ、牛の体が汚れたり人の 顔を打ったりしないように尻尾(しっぽ)を切断、さらに成長を促進するホルモンや抗生物質を投与したりしています。
乳を出し続けるため、毎年人工的に授精、子牛は出産と同時に引き離され、乳は引き続き人間に提供される仕組みになっています。
それらに対し、乳牛をはじめ家畜の生活環境に対する関心が世界的に広まりつつあり、動物たちの環境を良くしようという考え方が広まっています。
こういった 考え方は『家畜福祉』と呼ばれ、2004年に開催された国際獣疫事務局(OIE)の第72回年次総会で家畜福祉に関する基本原則を採択していました。
  酵母牛乳が生産されるようになれば家畜福祉の点でのメリットもあるというのです。乳牛に優しい酵母牛乳といいます。
さらに人に優しい酵母牛乳ともしています。
乳糖不耐症牛乳に、酵母牛乳は進められるといいます。下痢しやすい、お腹が痛くなる原因は、牛乳に含まれている「乳糖」が原因です。
乳糖は、ラクターゼという乳糖分解酵素によって分解されますが、乳糖不耐症の人はラクターゼが欠乏しているため、乳糖を消化できず、下痢や腹痛、けいれんを起こします。
成人の多くの人が悩む乳糖不耐症の人は、食料の少なかった北欧アメリカの白人では、酪農によって食生活が支えられ、乳糖に対する活性の強い人が生き残っていったと考えられ2~5%と非常に低い割合なのですが、それに対して、黒人、黄色人種のアジア人、日本人では、60~80%にもなるといわれています。
 遺伝子組換え酵母は、乳脂肪の構造と風味を忠実に再現し分子レベルで微調整し、その際に、乳糖の代わりに砂糖を用いることで、 乳糖不耐症でも飲める牛乳ができるとしています。
さらに、乳製品に独特の風味をもたらす不飽和脂肪をより健康的なものに改良できるようです。また地球に優しいとして国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、地球温暖化を巡る最新の研究成果をまとめた第5次統合報告書を公表しました。
国連食糧農業機関(FAO) によると、牛乳生産をはじめとする畜産業では、地球全体で毎年排出される温室効果ガスのおよそ3%が乳製品の生産に起因しており、 そのほとんどが羊や牛の反芻動物の出す「げっぷ」から出るメタンガスだと言われています。
メタンガスは地球温暖化ガスとして既に一定の割合を占めており、しかも温室効果は二酸化炭素の20~50倍以上の地球温暖化指数と言われます。
そこで、牛に与える飼料にメタンを削減する成分を取りいれ、牛の「げっぷ」を減らしたり、「げっぷ」中のメタンを回収し、燃料にして有効活用する研究が、 これまで世界中で行われてきましたが、まだ実用化には至っていません。
しかし、 酵母牛乳なら乳牛を育てることが無いので、牛乳を生産する上で温暖化の要因となる「げっぷ」も出ず、地球に優しい牛乳と言っても過言ではありません。
 畜産業界では、新しい技術を取り入れようと様々な研究を行い、酵母牛乳以外にも、たとえば食肉でも医薬品と同様に工業的に培養装置で幹細胞から作ることが出来ると報告していました。
遺伝子組み換え食品については賛否両論あると思いますが、将来的には様々な食品についてこうしたケースが適用される可能性は十分にあると思います。従来の牛乳生産は、人口がまだ少なかった時代までは通用したが、もうそのような時代ではないとも結んでいます。
牛乳の供給過剰が聞かれる昨今、先延ばしになることが予想されます。
  今後は消費者側が選択を迫られる時代が来るでしょう。

 

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