獄窓記ポプラ社このアイテムの詳細を見る |
秘書給与事件で実刑判決を受けた著者の獄中記。
獄中では障害者や痴呆老人などの受刑者のサポートをする「指導補助」という仕事を担当する。
いわば刑務所のボランティアである。
障害を抱えた受刑者の将来の不安……著者は彼らと対峙することにより刑務所の現実を知り、本当の更正とは何か?を考え始める。
獄中記は好きなジャンルで結構読むのだが、本書ほど自身の感情を素直に表した本はなかった。
著書では懲役1年6ヶ月という短い刑期を綴ってあるが、1日がとても長い。
刑務所という特殊な環境の中で起こるちょっとした事柄に著者と共に喜び、憤る事が出来る。
出所までの真実の記録を是非とも読んでいただきたい。評価★★★★★★(5段階)