物欲大王

忘れないために。

新堂冬樹『砂漠の薔薇』

2006年01月31日 19時17分57秒 | 読書、書評
砂漠の薔薇

幻冬舎

このアイテムの詳細を見る


~~ごく普通のサラリーマンを夫に持つのぶ子は、娘・美涼の名門幼稚園受験に向け、幼なじみの十和子がリーダー的存在であるお受験ママ達のグループに加わる。だが、その付き合いは、周りから蔑みの対象とされ、十和子だけがよき理解者であるという屈辱的なものだった。そんなある日、陰湿ないじめを繰り返す仲間の一人、芳江の万引き現場を目撃したのぶ子は、彼女を受験競争から追い落とす計画を思いつく。それは、のぶ子を破滅へと導く序章となった……(本書帯より)~~

怖い。ホラー小説なみに怖い。

「お受験」合格に執念を燃やす6人の母親達。お互いの足を引っ張ろうと皆必死だ。

もはやそこにあるのは子供ではなく、己のプライドだけ。

繰り広げられる陰口、嫌味の描写がとても上手い。

なんとか平静を装っていた6人だが、ちょっとしたきっかけで狂気に変わりそれが大爆発。

受験に落ち、憎しみだけになった時の女の形相が、阿修羅の様に見えてきた。

改めて「女って怖いな~」と思った一冊である。

ドラマ化を期待する。
                               評価★★★★☆(5段階)

イケイケの消防署

2006年01月31日 19時09分22秒 | 日記
結婚を機にこの町へ引っ越してきて1年間。

住んでみて初めて知る事もある。

近所に消防署があるのだが、この消防署、超イケイケなのである。

実家の近所では年末になると地元雄志の人間が集まり、防災のパトロールをする。

「マッチ一本火事の元!」というあれだ。

さすがに声を出しながら歩く人間はいないのだが、拍子木の音を聴くたびに

「ああ、もう師走なんだな」と感じる風物詩である。

ところが、この町の消防署は人手不足なのか、パトロールなどめんどくさいことはせず

う~~~~~~~~とサイレンを鳴らす。

大音量である。しかも夜9時……なんとかならんか?○○町消防署。

慣れない頃はいきなりの大音量に心臓がびっくりしたものだった。

先日も昼間自宅にいた時、大きな火事が起きたようで何台も救急車両が飛び出していた。

しばらくして

う~~~~~~~~~~~~~

またかよ。しかも大音量で5分間鳴りっぱなし。

原因はわかっている。地元の消防団を呼ぶためだ。つ~か携帯使えよ!

本当になんとかならんか?○○町消防署(2)。

とはいえ、我々の命を預かる仕事である。

まして消防団の皆さんはボランティアである。


まあ、大目に見てあげよう……