電関人が特別な思いを寄せる交直流型急行電車。少年時代にビッフェで食べたサンドウィッチ、そしてこの車両で通った予備校時代と。
それが平成の今北陸本線を駆ける。風光明媚な日本海に面し点在する駅も昭和の頃からほぼ変わらない佇まいを見せ何もかもが国鉄時代のそのもの。
まもなく北陸新幹線が走り始めると、この車両は姿を消して駅の景観もすっかり変わってしまうのであろう。
ホーム連絡の踏切が鳴りだして電車が到着。ピーッと笛一声、指差確認をしてドア締め、電車はトンネルへと消えていく。
一連のシーンが微笑ましくゆっくりとシャッターを切った。
2014年7月 北陸本線 有間川駅
随分と秋めいて来たがまだその秋を撮りに行けていない電関人。
暑かった夏の写真庫から9022レ最後の夏を。このテーマは我が最寄駅との絡みで構想してみた。
まず、運転終盤となった8/17の9022レは小雨そぼ降る蕨駅構内通過で1030号機。構内の駅名行燈が消えているのが残念!
翌18日は、夏らしさを演出して朝顔ピンで。できれば西洋アジサイじゃないほうが良かったが、色目が仄かに夜が明け行く空のようで
あけぼのっぽい色なので「まる」とする。
蕨駅を駆け抜ける最後の夏のあけぼのは終わり、今度は冬臨か?
2014年8月 蕨駅