いつも寄りそってくれた人が、突然いなくなってしまったら、それはさびしいことだろう
それが、店の明かりであったとしても、長年なれ親しんだものがなくなってしまったら、周辺の光景は寂しくなるのにちがいない
わが住まいの、駐車場一つ隔てたとなりに、二十四時間営業のコンビニがある
そのコンビニがあったことも、いまの住家を選ぶ条件の一つであったような気がする
住み始めてからは、カーテンを引くと窓ごしに、朝イチであれ真夜中であれ、いつもそのコンビニの明かりが目に飛びこんでくる
そのことが、一人暮らしの身には癒やしにもなっていたと思う
ニ、三日まえ、そのコンビニの前を通りかかると、入口わきの一枚のはり紙が目にとまった。今月いっぱいで閉店する、とあった
いつのまにか、小さな商店が一軒また一軒と、この通りから消えてゆく流れでもあろう
二十四時間の、そのコンビニのこうこうとした照明がなくなってしまえば、また寂しさの増す街になる
◇ ある閉店 ◇
おでん買うこともならずよ
寂しさの増す街となる
コンビニなきあと
それが、店の明かりであったとしても、長年なれ親しんだものがなくなってしまったら、周辺の光景は寂しくなるのにちがいない
わが住まいの、駐車場一つ隔てたとなりに、二十四時間営業のコンビニがある
そのコンビニがあったことも、いまの住家を選ぶ条件の一つであったような気がする
住み始めてからは、カーテンを引くと窓ごしに、朝イチであれ真夜中であれ、いつもそのコンビニの明かりが目に飛びこんでくる
そのことが、一人暮らしの身には癒やしにもなっていたと思う
ニ、三日まえ、そのコンビニの前を通りかかると、入口わきの一枚のはり紙が目にとまった。今月いっぱいで閉店する、とあった
いつのまにか、小さな商店が一軒また一軒と、この通りから消えてゆく流れでもあろう
二十四時間の、そのコンビニのこうこうとした照明がなくなってしまえば、また寂しさの増す街になる
◇ ある閉店 ◇
おでん買うこともならずよ
寂しさの増す街となる
コンビニなきあと