ストレス甘受

2022年08月10日 | 短歌
あるビルの戸締まりをするのが、出勤日の最後の仕事である

そのビルを利用する者はだれもが戸締まりの時間を知っている
15分前には告知行動、5分前には言葉で退出時間を告知してまわる
にもかかわらず、時間を守れない者がいる
時間がきても、席にかじりついている
そういう常習者がいる

悲しいのは、わが仕事は定められた戸締まり時間までの給料しか出ないことである
その時間が過ぎるとボランティアになってしまうのである
こんな小さな悲しみは、世にある不幸にくらべれば、とるに足りないものかもしれぬ

生きていくうえで、ぜんぜんストレスがないというのもよくないのだという
その観点からいうと、さまざまに考えさせられる日々のストレス、ボケ防止にも役立っていよう

なにを考えさせられているのかって?
例えば、個人にボランティアを強いる規則のあり方。不合理を受け入れている自分の許容基準と許容範囲。時間を守れない人の人間性。などなど・・・

このストレスを甘受してゆくのは、ぜったい自分のためになる!

◇ ストレス甘受 ◇
甘んじて 受け止めるのが
わがためか
日々生起する 微細な理不尽

※ 甘受(かんじゅ)= やむを得ないものとして受け入れること

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