(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

なつかしき朝の楽しみ

2009年07月21日 | ★★★┃ ロ┃ED75総合 |★★★
 教訓:うつつを抜かし過ぎない程度に。



 ED75の撮影をやってきた中で美しい瞬間だったなぁと思うのは、センロク先生の「ギラリ」は別格として、このまつのじでの93レの朝の通過シーンじゃなかったかと。もっと早いと1651レって早朝アイテムがあったけれど、時間変更前の93レの撮影のいいとこは、東京・八重洲口から夜行バス利用で最安¥5000もしない運賃で来られて、しかも天気がいい日に当たれば時期次第で、こんな黄金に染まる列車が撮れたこと。ただし冬場は雪が降ったりすることもあったから、途中で曇ったりしてあっと言う間に露出がなくなり、その場で「はい終了。」ってこともしばしばあった。
 撮る前に気になるのはその93レをエスコートする牽引機。行き当たりばったりで駆けつけることも多かったが、事前に調べることもしばしばあった。(尤も、白が少ないのはその結果でもあるけど)
 バスを降りて仙台駅から初電521Mの海側に座り、東仙台を出てすぐの東仙台(信)に到着しようと減速している93レを編成の後ろから眺める。2008年当時のこの列車は大概「スカ」ということがなく、月曜の朝ですら回送のコンテナが載ってたりしたから、コンテナが1個も載らない空車が数両つながるとかでその編成美が崩れるってことは少なかった。
 このときは月曜日ということにも関わらず、1034牽引ってだけでカメラを向けに出かけていた。
 駅を降りたらまっすぐポイントまで歩いて、到着したらすぐ持参してきた機材を展開。ファインダーを見ながら編成合わせと天地合わせ。もちろんピント合わせは忘れない。これを全部やり終わったら待機。・・・おっと、今日のカマはちょいと「脚が速い」んだった。気をつけないと撮り損ねて失敗する。 0655時、向こうの踏み切りの警報機が鳴り響いて、1034に牽かれた93レが登場。毎度ながら、このカマが牽引の時は通過時分が1~2分早い。今日も予想通り、所定0659時通過に対して0657時の通過と2分も早くにやってきた。
 撮影後は通過していく93レを見送る。駅を通り過ぎれば見えなくなるって所も多いが、ここは駅を通過してもしばらくするとまたさっきの編成が現れるので、それを眺めてはいつまでも楽しんでいた。さらにそれが朝日に照らされ、一段と美しく輝きながら鳴瀬川の築堤を登って橋梁を渡っていくのを見送るのも楽しかった。
 この撮影数日後、この場所には他所より背の高い棒に虎ロープが張られ、何の邪魔なしに脚回りを入れて撮るのはできなくなった。さらに、翌3月からは93レの通過時分が7時1分前から11時半ちょい前と約4時間半も繰り下がる。これでいわき以北のED75牽引区間なら何処でも撮れるようになったが、同時に、ここ松山町での朝のお楽しみがひとつ消えることにもなった。


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