エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

在宅介護からの逃避では無い

2022年08月21日 | 在宅介護
在宅介護からの逃避では無い
優先すべきはどっち?
介護者の精神的負担か要介護者の自由?か・・・


★ 夫婦とも本音は複雑なのだが・・・
昨日の朝、いつものように介護施設の送迎車が来てくれて母親を乗せて行った。
何ら変わらないいつもの光景なのに、本当はだいぶ違うお迎えの車だったのだ・・。

「ロングショートスティ」というショートステイのロング版が利用出来る状況となり、
急きょだったが「利用する」の選択を決断した。それは、ラッキーという言葉が適切で
は無いかも知れないが、今断ると他に希望する要介護者に順が回り、次に利用するチャ
ンスはいつになるか分からないという現実があった。

更に「要介護2」では、原則介護施設への入所は出来ず、短期的サービスのディサービ
スかショートスティを利用しながら在宅介護を続けるしかなかったので、今回頂いたケ
アマネさんからのお話は、正に棚から牡丹餅なのである。

実は、今回のお話が無かったとしても9月から近隣の介護施設でロングショートスティ
を利用する予定だった。介護保険の適用にならない部分も一部あり介護料金もそれなり
に高額だが、約1ヶ月単位で利用出来るならとほぼ利用は決まっていたのだ。それが、
たまたま地元の介護施設で空きが出来た事で、決まっていた近隣の施設にはお断りを入
れて理解を求めたところだった。

ほとんど入所と変わらない利用方で、私たちの精神的負担はかなり軽減される事になる
が、母親本人の意思を聞ける状況では無いし、もちろん本人からすれば自分の家で介護
の世話になる方が、気軽で自由な行動も出来るとなれば、施設なんかに入りたくないと
思っている事は想像出来る。しかし、自分が介護状態である事も世話になっているとい
う意識も自分ではどうしようもないところにいる事を認識出来ないのである。

そうと分かっていても、ロングショートスティを利用する事を選んだのは、私たち夫婦
であり、そこに母親の意思はまったく入っていない。なので少し複雑な感情もあり、単
に「在宅介護から逃避するためだろう」と言われると辛いものがある。




こんな田舎町でも介護施設があり、高齢社会になって需要も高まっている中で母親がス
ムーズにそのお世話になれる事自体、稀な出来事かも知れない世の中である。そしてた
またま私自身が会社を退職した後の出来事なので、良く聞く「介護離職」も無かったし
母親の受取っている遺族年金のお陰もあって、生活費の不安も無く医療も介護も受けら
れた事が幸せだったと思うべきかも知れない。

正直、いつまで・・・というのは不問で、こんな状況でも長生きして欲しいと思う事に
偽りはない。だから、出来る事を出来る限り行って、悔いの残さない親孝行をしようと
思っている。