低山への導き・・・賀 張 山 (487m)
81歳、賀張のじいちゃん念願の里山挑戦に同行・・・
■ 山 行 日 2013年11月24日(日) 日帰り
■ ル ー ト 茶良瀬橋(奥○牧場)~東斜面ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №14 Hira爺さん
■ 登 山 形 態 藪山&スパイク長靴
■ 地 形 図 1/25000地形図 「新 和」
■ 三角点・点名 一等三角点・点名「賀張山(ガバリヤマ)」
■ コースタイム 登り 2時間23分 下り 1時間35分
<登り>
登山口(牧場主宅前P)9:00---尾根コル10:50---頂上11:23
<下り>
下山開始12:00---コル12:20---牧場柵13:20---登山口 13:35
GPSトラックは札幌在住、山ちゃんのHP「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」からお借りし編集しました。
★ 賀張の親せき・・・
旧門別町の賀張でアラブ馬の飼育をしていた爺ちゃん、今は隠居生活をのんびりと楽しんでいる。
妻チーヤンの親せきで今年81歳を迎えた。数年前「盲腸ガン」で生死を彷徨うも見事打勝ち近所の
仲間とパークゴルフなどを楽しむ日々らしい。
以前から山好きであるお話は聞いていて、ガンから完治した頃「樽前山」に登る計画を立てた事があった。
しかし、その機会無く何年か過ぎた今年親せきの「訃報」で再会の機会があり、山の話題が再燃した。
★ 賀張山・・・
賀張山(ガバリヤマ)と呼ぶこの山は、厚別川(あっぺつがわ)を境界とする日高町と新冠町の境に位置
し、低山ながら遠方西側から見ると飛び出た二つの端正な三角山として確認出来る。
アイヌ語でカパル、水中の平岩/賀張の三角山/平坦な場所/放牧に適した姿の山の意らしい。
事実今回の登山口となった東側の麓は牧場であり放牧された馬たちが小春日和の中で牧草を頬張っ
ていた。ただ東側から望む賀張山は、三角山ではなく入り組んだ複雑な地形のポコにしか見えず山と
しての認識は薄く知られざるマイナーな山なのかも知れない。
★ 登行ルート・・・
この山の存在こそ知ってはいたが、登山の対象として見た事が無かった。
しかし、HYMLの岳友山ちゃんがHPで登った記録を投稿し、ここを登山の対象として登る人を知る。
時として再会した山好きの賀張の爺ちゃんことHiraさんとそんな賀張山の事を話すとその思い出を
熱弁した。「あの山は良く知っている。でも登った事は無い。賀張川の源頭の山で途中に滝があって
険しい斜面を登り、山菜も豊富な山らしい・・・」「国道から賀張に入るところからも日高山脈と共に
賀張山も望めいつも気になっていた山だ・・・」と話は止まない。
「いっしょに登って見ませんか」とのお誘いにはすぐに飛び付く。
しかし、登行ルートは賀張川で西側のルートを希望しているようだった。
地形図で調べてみると確かに賀張川の水源は賀張山だったし、地形図に名のある滝「ポロソの滝」も
あった。しかし、単純に距離があり過ぎた。
いくら元気・・と言っても81歳のお爺ちゃんをこの沢から案内出来る自信は無く、ルートは山ちゃんの
辿った東側から行く事で了解して頂いた。
当日だったが、登山口となった牧場は爺ちゃんの知合いの牧場でご挨拶をして事情を話すると車は
中に入れて最良の登行ルートと頂上の位置も親切に教えて頂き、尚且つ快晴の小春日和に恵まれ
これ以上ない登山日和となった。
国道235号線厚賀から厚別川(あっぺつがわ)沿いの道道を北上し、正和地区にある茶良瀬橋
★ 賀張の爺ちゃんと・・・
9:00
牧場主宅の玄関前からスタートする。
牧場にはサラブレットの馬たちが放牧されていたが、牧主の案内通り牧柵の間を北上して最上段の
牧場から東斜面に取付くルートを辿る。
許可を得て牧場の中にお邪魔し、取付き点の近くで撮った賀張の爺ちゃんとチーヤン
取付く東斜面の傾斜は緩く、すっかり落葉した灌木帯も明るくて登り易かった。
木々の隙間からは常に頂上の位置が確認出来、地形図を見なくても現地の判断でルートを選択出来た。
とにかくゆっくりとそして5分、10分毎の休憩で登って行く。
登山道かと間違えるほどにはっきりした鹿道は縦横無尽に線引きされ我が庭の如く鹿たちが暮らす山
なのかも知れない。その姿は最後まで見る事は無かったが、斜面を直登していない斜めの鹿道は登行
ルートにも最適でよく利用させてもらった。
取付きの東斜面・・・緩斜面で明るく登り易かった。
斜度は徐々に増し、息が乱れ始める・・・
休憩は必ず座って休んでもらう・・・話好きの爺ちゃん、時に15分は止まらない
★ 鹿道とテープ・・・
尾根コル 10:50
鹿道はどこまでも・・・であった。
尾根に出る手前からところどころに赤い布テープやピンクのテープが目立ち始めた。
マイナーな山の印象が強かったがここも登られている山と改めて認識する。
尾根からはすぐの頂上も斜度は次第にキツクなっていく・・・
★ 念願叶う・・・
頂上 11:23
頂上手前では四つん這いになりながらの急斜度だった。
でも登りました。81歳にして念願の「賀張山」登頂です。三人で力強く握手して登頂を祝い一等三角点
にタッチします。四方の景色は木々が邪魔をして今一つでしたが、その合間から望む景色に満足して
ゆっくりと休んでもらいました。
心配しながら家で待つ爺ちゃんの奥さんに電話して登頂の報告です。
登り2時間23分でした。
今回の主役は爺ちゃん。コースタイムは参考にしないで下さい。
でもこれくらいのんびり登る山も素敵でした。休む度に座って爺ちゃんの昔話も聞けました。
アラブの血統馬を飼っていた頃、山の集材を運ぶために馬そりで運んだ道がこんな風な感じだ。
と、辿って来た斜面に残る廃道化した山道を見て語る。
キツイとは一言も口に出さないが振り返って見下ろす急斜面を見ては「ようもこんなところを
登って来たものだ・・」と自分に驚き褒めていました。
「賀張山」頂上・・・
ゆっくり休憩ね・・・
★ 下山・・・
下山開始 12:00
辿って来た往路を忠実に降りる事にしました・・。
複雑な地形なのでテープ無しでは絶対に迷うだろうルートです。まぁ、どう降りても牧場のどこかへ
辿り着くとは思うが、爺ちゃんも付けてきたテープには関心していました。
下りも何度も休憩しながらでした。
枝で作った杖が気に入ってこれは助かる~・・とキツイ下りに大いに活用していました。
下りも一歩一歩慎重にね・・・
牧場の出合まで降りて来ましたぁ~・・・もう安心です。
無事に下山したことを記念してチーヤンと一枚・・です。
爺ちゃん、お疲れ様でした・・・。いい顔してますよ。
★ 婆ちゃんも一緒・・・
登山口 13:35
無事車に戻り、早々家で待つお婆ちゃんに電話する。
家まではほんの20分足らずで着く距離だ。下りたら一緒に温泉行こう!!準備して待ってて・・・。
下山して牧場主の奥○さんにお礼を言って後にする。
高齢で車を手放して以来この近辺もしばらく来ていないと懐かしく景色を見る爺ちゃん。
念願の山に登頂出来、満足感に浸る思いは顔を伺ってすぐに分かった。
そう出来た事を私たちも嬉しかったし、いつまでも元気にそして次は「樽前山」だね・・と
計画に盛り上がる。
いつも入っている門別の「とねっこの湯」に婆ちゃんも一緒に汗を流す。
帰路、途中で食べたそば処「いずみ食堂」が爺ちゃんのいとこ・・・と判明しまた驚く。
知らない人は居ない・・・と言うほど長く住みついた地元の住人ならではか・・・
また行こうね。
お疲れ様でした。
81歳、賀張のじいちゃん念願の里山挑戦に同行・・・
■ 山 行 日 2013年11月24日(日) 日帰り
■ ル ー ト 茶良瀬橋(奥○牧場)~東斜面ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №14 Hira爺さん
■ 登 山 形 態 藪山&スパイク長靴
■ 地 形 図 1/25000地形図 「新 和」
■ 三角点・点名 一等三角点・点名「賀張山(ガバリヤマ)」
■ コースタイム 登り 2時間23分 下り 1時間35分
<登り>
登山口(牧場主宅前P)9:00---尾根コル10:50---頂上11:23
<下り>
下山開始12:00---コル12:20---牧場柵13:20---登山口 13:35
GPSトラックは札幌在住、山ちゃんのHP「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」からお借りし編集しました。
★ 賀張の親せき・・・
旧門別町の賀張でアラブ馬の飼育をしていた爺ちゃん、今は隠居生活をのんびりと楽しんでいる。
妻チーヤンの親せきで今年81歳を迎えた。数年前「盲腸ガン」で生死を彷徨うも見事打勝ち近所の
仲間とパークゴルフなどを楽しむ日々らしい。
以前から山好きであるお話は聞いていて、ガンから完治した頃「樽前山」に登る計画を立てた事があった。
しかし、その機会無く何年か過ぎた今年親せきの「訃報」で再会の機会があり、山の話題が再燃した。
★ 賀張山・・・
賀張山(ガバリヤマ)と呼ぶこの山は、厚別川(あっぺつがわ)を境界とする日高町と新冠町の境に位置
し、低山ながら遠方西側から見ると飛び出た二つの端正な三角山として確認出来る。
アイヌ語でカパル、水中の平岩/賀張の三角山/平坦な場所/放牧に適した姿の山の意らしい。
事実今回の登山口となった東側の麓は牧場であり放牧された馬たちが小春日和の中で牧草を頬張っ
ていた。ただ東側から望む賀張山は、三角山ではなく入り組んだ複雑な地形のポコにしか見えず山と
しての認識は薄く知られざるマイナーな山なのかも知れない。
★ 登行ルート・・・
この山の存在こそ知ってはいたが、登山の対象として見た事が無かった。
しかし、HYMLの岳友山ちゃんがHPで登った記録を投稿し、ここを登山の対象として登る人を知る。
時として再会した山好きの賀張の爺ちゃんことHiraさんとそんな賀張山の事を話すとその思い出を
熱弁した。「あの山は良く知っている。でも登った事は無い。賀張川の源頭の山で途中に滝があって
険しい斜面を登り、山菜も豊富な山らしい・・・」「国道から賀張に入るところからも日高山脈と共に
賀張山も望めいつも気になっていた山だ・・・」と話は止まない。
「いっしょに登って見ませんか」とのお誘いにはすぐに飛び付く。
しかし、登行ルートは賀張川で西側のルートを希望しているようだった。
地形図で調べてみると確かに賀張川の水源は賀張山だったし、地形図に名のある滝「ポロソの滝」も
あった。しかし、単純に距離があり過ぎた。
いくら元気・・と言っても81歳のお爺ちゃんをこの沢から案内出来る自信は無く、ルートは山ちゃんの
辿った東側から行く事で了解して頂いた。
当日だったが、登山口となった牧場は爺ちゃんの知合いの牧場でご挨拶をして事情を話すると車は
中に入れて最良の登行ルートと頂上の位置も親切に教えて頂き、尚且つ快晴の小春日和に恵まれ
これ以上ない登山日和となった。
国道235号線厚賀から厚別川(あっぺつがわ)沿いの道道を北上し、正和地区にある茶良瀬橋
★ 賀張の爺ちゃんと・・・
9:00
牧場主宅の玄関前からスタートする。
牧場にはサラブレットの馬たちが放牧されていたが、牧主の案内通り牧柵の間を北上して最上段の
牧場から東斜面に取付くルートを辿る。
許可を得て牧場の中にお邪魔し、取付き点の近くで撮った賀張の爺ちゃんとチーヤン
取付く東斜面の傾斜は緩く、すっかり落葉した灌木帯も明るくて登り易かった。
木々の隙間からは常に頂上の位置が確認出来、地形図を見なくても現地の判断でルートを選択出来た。
とにかくゆっくりとそして5分、10分毎の休憩で登って行く。
登山道かと間違えるほどにはっきりした鹿道は縦横無尽に線引きされ我が庭の如く鹿たちが暮らす山
なのかも知れない。その姿は最後まで見る事は無かったが、斜面を直登していない斜めの鹿道は登行
ルートにも最適でよく利用させてもらった。
取付きの東斜面・・・緩斜面で明るく登り易かった。
斜度は徐々に増し、息が乱れ始める・・・
休憩は必ず座って休んでもらう・・・話好きの爺ちゃん、時に15分は止まらない
★ 鹿道とテープ・・・
尾根コル 10:50
鹿道はどこまでも・・・であった。
尾根に出る手前からところどころに赤い布テープやピンクのテープが目立ち始めた。
マイナーな山の印象が強かったがここも登られている山と改めて認識する。
尾根からはすぐの頂上も斜度は次第にキツクなっていく・・・
★ 念願叶う・・・
頂上 11:23
頂上手前では四つん這いになりながらの急斜度だった。
でも登りました。81歳にして念願の「賀張山」登頂です。三人で力強く握手して登頂を祝い一等三角点
にタッチします。四方の景色は木々が邪魔をして今一つでしたが、その合間から望む景色に満足して
ゆっくりと休んでもらいました。
心配しながら家で待つ爺ちゃんの奥さんに電話して登頂の報告です。
登り2時間23分でした。
今回の主役は爺ちゃん。コースタイムは参考にしないで下さい。
でもこれくらいのんびり登る山も素敵でした。休む度に座って爺ちゃんの昔話も聞けました。
アラブの血統馬を飼っていた頃、山の集材を運ぶために馬そりで運んだ道がこんな風な感じだ。
と、辿って来た斜面に残る廃道化した山道を見て語る。
キツイとは一言も口に出さないが振り返って見下ろす急斜面を見ては「ようもこんなところを
登って来たものだ・・」と自分に驚き褒めていました。
「賀張山」頂上・・・
ゆっくり休憩ね・・・
★ 下山・・・
下山開始 12:00
辿って来た往路を忠実に降りる事にしました・・。
複雑な地形なのでテープ無しでは絶対に迷うだろうルートです。まぁ、どう降りても牧場のどこかへ
辿り着くとは思うが、爺ちゃんも付けてきたテープには関心していました。
下りも何度も休憩しながらでした。
枝で作った杖が気に入ってこれは助かる~・・とキツイ下りに大いに活用していました。
下りも一歩一歩慎重にね・・・
牧場の出合まで降りて来ましたぁ~・・・もう安心です。
無事に下山したことを記念してチーヤンと一枚・・です。
爺ちゃん、お疲れ様でした・・・。いい顔してますよ。
★ 婆ちゃんも一緒・・・
登山口 13:35
無事車に戻り、早々家で待つお婆ちゃんに電話する。
家まではほんの20分足らずで着く距離だ。下りたら一緒に温泉行こう!!準備して待ってて・・・。
下山して牧場主の奥○さんにお礼を言って後にする。
高齢で車を手放して以来この近辺もしばらく来ていないと懐かしく景色を見る爺ちゃん。
念願の山に登頂出来、満足感に浸る思いは顔を伺ってすぐに分かった。
そう出来た事を私たちも嬉しかったし、いつまでも元気にそして次は「樽前山」だね・・と
計画に盛り上がる。
いつも入っている門別の「とねっこの湯」に婆ちゃんも一緒に汗を流す。
帰路、途中で食べたそば処「いずみ食堂」が爺ちゃんのいとこ・・・と判明しまた驚く。
知らない人は居ない・・・と言うほど長く住みついた地元の住人ならではか・・・
また行こうね。
お疲れ様でした。