キレる女

朝、目を覚ますと、



ジャスミンが、いた。



ジャ～スミ～ン、お早う♪

今はまだ朝ご飯の催促で、ジャスミンがベッドの上に来たわけではない。
まだ早過ぎる。



私の布団の上で、ゴロゴログネグネしたいのだ。
去年辺りから、かなり甘えてくれるようになった☆



こんな時は、頬っぺたや鼻筋やアゴの下を、優しく優しく撫でてやる。
顔色を窺いながら、お腹のモフモフも、そぉ～っとモフらせてもらう。

ゴロゴロ音が小さくなって来たら用心だ。　ピクっとされたら、サッと手を引く♪
ジャ～スミ～ン、撫でさせてくれて有難う～☆



この引き際を間違えると、突然引っ掛かれるので注意が必要だ。いつキレるかわからない。
素早く手を引っ込めるので、あまり引っ掛かれたことはないけれど。

アリス（犬）をケージから出してやると、朝一番は、私のベッドに一目散。



でもアリス～、お願いだからオカァサンのベッドの上で掻き掻きしないでくれる？



今日は、朝９時前には人が訪ねて来るので、それまでに掃除も済ませておかないと！
いつになく、朝からバタバタと忙しい。



そして、用事が済めば一日の時間はたっぷりある。
そこで、ハタと考えた。　そうだ……プールに行くか。



今はほとんど良くなったが、つい先日まで足の筋肉痛に悩まされていた。
肉離れ的激痛から解放されたが、早く筋肉を作らないといけない。

そこで９月になって、嫌々ながらも２度ほどプール歩行を敢行した。
その時「これからは一所懸命プール歩行で鍛えるぞ！」と誓ったのだ。今度の今度は本気！

……の、筈だったことを思い出す……。

どっちみち、スーパーで食材の買い出しもしなくてはならない。
あれこれ自分を奮い立たせるのに一苦労だ。



私が利用するのは、小さい方のプールでの歩行コースだ。

初め、知らずに大きい方のプールの歩行レーンを歩こうとしたら、ズボボボと深くて溺れた！
爪先立って、アゴも上にあげていないと水面に顔が出ない！　水が怖い私は死ぬかと思った。



以来、小さい方のプール専門だ。隣のレーンでは子供たちが遊びながら泳いでいる。

ものの２０分だけ単調に歩いて、プールを後にした。

そこからスーパーに向けて車を走らせた。駐車場が混んでいる。　見ると空きがない。
すると、レジ袋を持って車に戻って来る人が２組。　よし、この左右のどこかが空くな♪



と思っていたら、後ろの車がブー！ブブブー！とクラクションを鳴らした。
何？何よ？！　まだどこが空くかわからないんだから、もうちょっと待って！

すると、更にブブブブブー！とクラクションを鳴らす。
んもぉ、わからないヤツだなぁ！と仕方なくサイドブレーキを掛けて車から外に出た。



すると、後続のクラクションを鳴らしていた車の窓から顔を出したのは、女性だ！
『前に出してよッ！』と言う。

『いやいやいや、この先満車で、私、空きを待っているんです。』と言うと、
『いいからッ!!』

いいから…って。　この先に、自分の予約していた場所でもあるのだろうか？
仕方ないのでギリギリ左に寄せて、そのオンナの車を先に通してやった。



ひゃあ～！　『このハゲー～！』の豊田真●子議員みたいだ。
通りすがりに『バカ！死ね！』と言われなかっただけ良かった。

さ、気分を変えて、プールを頑張ったご褒美を買って帰るかな♪　たった２０分だったけど。



本当はパフェを食べたかったが、プチモンブランでガマンし、
大好きな葡萄のピオーネを売っていたけど高かったので、３種混合食べ比べセットで妥協。



最近のお気に入りのノンアルだけどライムショットとお寿司で、我が家で宴（うたげ）♪
大変美味しく頂きました♪



それにしても、キレる女っているものだ。
頭脳明晰、頭がキレるイイ女ならいいが、感情がキレる人にはなりたくないナ。

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