二度寝から目を覚ませば、
目の前にドォ~ン。
あ、ジャスミ~ン、お早う~♪ 今日はちょっと涼しくて気持ちがいいね。
いっぱい寝られるね。まだまだ寝られるね。
あ、ごめんなさい! すぐ起きます。 朝ごはんにしますデス。
夜じゅうつけていたエアコンを消して窓を開ける。 やっぱり自然の風が一番だ。
もう一度寝たいが、ジャスミン(猫)に怒られるので諦める。
食後、まったりとスマホを見たり新聞を見たりしていると、なにやらアリス(犬)がウルサイ。
それまでひとりでドドドド)))))ダダダダダ))))と走り回っていたが、黒いボードに向かって
ガゥアゥアゥ@●#&▼*~! シッポは、ちぎれんばかりにブンブン振っている。
ま、事態はすぐに判明。
自分ですっ飛ばしたんだから、自分でなんとかしなさい!
アリス、『ガゥアゥアゥ@●#&▼*!ガゥアゥアゥ@●#&▼*!』真剣。
その内、シャッシャッシャッ))))!!シャッシャッシャッ))))!!!
あ! 勘弁勘弁! わかったわかった!!
アリスは、黒いボードに向かってシャッシャッシャッと掻きむしったのである。
見ると、ボード、傷だらけ。
しまった!もう少し早くウサちゃんを取ってやれば良かった……。
ホレ、とウサちゃんを渡してやる。
でもアリス~、オカァサンが留守中にこんなことをしたら誰も取ってくれないんですからね。
いいですか?! わかりましたか!
聞いてやしないのである。
ところで昨夜、ジャスミン(猫)が奥の部屋でまた何かたくらんでいた。
電気を点けて近づいた。
なぁに? また押入れの中に入りたいの?
今は扉がピッタリ閉まっているから、そう簡単には開かないのだ。
開けて欲しいの?
と、頼まれもしないのに、少しだけ扉を開けてやる。
はい、ドーゾ。 後は頭を突っ込んで開けるんでしょ?
うぬ。 どうも不満なようで、待てど暮らせど頭を突っ込まず。
ならば、もう少し開けてやるか。 はい! これならいい?
押入れの秘密基地に行きたかったんじゃないのッ?!
どうも、自分で開拓して入らないとつまらないらしく、私は大きなお世話をしたようで。
結局……入らず。
猫(ジャスミン)にお気に召して頂くのはムズカシイ。