その事件は、アリスの散歩から帰って来た時に起こった。
アリスの手足を洗い、ブラッシングを済ませてアリスを部屋に放つ。
雨上がりの草むらを歩いたので、アリスのセーラーカラーの服に草が付いていた。
草を取って~洗って~干して~部屋に戻ってみると、アリスがソファの上に乗って、何やら噛み噛み……。
ちょっと待ちなさ==いッ!
ごら===ッ!! ひぇ~~~~~~~~ッ!!
私の権幕で、ソソソソ)))))))と陣地に逃げ込むアリス。
どう==するんですかッ、コレ!!
こんなにしちゃって!!
これじゃお散歩に行けないでしょッ! どうするのッ!!
そこで反省しなさいッ! とケージの扉を閉める。
……あれ? 反省しているみたい?
ケージは、アリスにとって楽しい我が家。 落ち着く所安心の場所であって、座敷牢にしてはいけないしなぁ。
そう…、あの時、散歩から帰ってアリスを洗面所に連れて行く時にハーネスを外して…テーブルに放ったつもりがパラリと垂れ下がり…
拾っておかないとアリスがイタズラするかな?と、ほんの一瞬脳裏をよぎり……、
そう……、そして拾わなかった。
だから私がアリスの服を干している間に、案の定、私の一瞬の予想通り、アリスがイタズラをした……。
エエエ””==ッ! 悪いのは、私!?
わかりました…アタシがバカでした。
どうでもいいけど、ジャスミ~ン、寝ちゃったの? 落ちるよ。
私が反省をしたところで、アリスを解放してやる。
ハジケて出てきたアリスの顔には、もう反省の色はない。
きみきみ、キミだって完全無罪じゃあないんだよ。
という言葉は、アリスにはもう通用しない。
お昼、茹でた鶏もも肉を美味しく食べた後は、ぐっすり穏やかに昼寝を楽しんでいた。
そして、夜。
夕飯の後片付けをしていると、
私の足元にぴったり寄り添うアリス。
アリスの体のぬくもりと重みが私の足に寄りかかって来て、なんともいとおしい。
(体を思い切りねじってシャッターを切る…ツリそう。)
う~ん、しょうがないわねぇ、このおバカさん♪
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