5/6文学フリマで配布の新刊は、以前に発行した本のリメイク再版、「まちはずれの鑑別士」というタイトルです。
表紙こみ24ページ(本文は20ページ)の、読み切り短編です。
舞台は、RPGふうのファンタジー世界。この話では、元ネタとなっているRPGから主人公を「鑑別士」としていますが、冒険者が得てくるアイテム類を買い取る、いわば「道具屋」が主人公・・・といったほうがわかりやすいかもしれません。
この鑑別士の男が、ある短剣を買い取ったことから話ははじまります。この短剣が、ものすごく貴重なものであるかもしれない、主人公の男はみずからの知識からそう察します。それは個人所有が認められていない逸品、なぜそれがいま自分の手元にあるのか、これは本物かニセモノか、はては盗品か・・・。短剣の魅力にとりつかれたがゆえに、男はこの短剣の存在に翻弄されることになります。
最近はラノベふうのものの配布が多かったのですが、今回はちょっと違った感じかもしれません。とはいえ、元ネタのせいでRPGに慣れ親しんでいる人ほど「入りやすい」世界観なので、ジャンル的にはなんといっていいのやら、と(笑)。ゲームをほとんどやらない人にはちょっとなじみにくい舞台設定かもしれません。
本はA5サイズ、表紙は薄いパープルです。イラストもない地味で簡素なコピー誌ですが、無料配布ですのでスペース前をお通りの際は、遠慮せずにお持ち帰りくださいね。