LANOVE SYOHA

草間始の同人活動(オリジナル小説)の情報

「新自由諸国」について②

2008-11-18 23:25:53 | 発行物について

 文学フリマで配布いたしました「新自由諸国」、いかがでしたでしょうか。

 実のところ、これはもう12年も前に書いたもので、そんなものを堂々と胸をはってみなさんにお見せしてよろしいものなのかどうか・・・、って感も内心あったりするんですが(笑)。でも、過去に自分が書いてきたなかでは、もっとも手ごたえを感じた一作という実感があります。他のものに比べてクセがなく、「普通っぽい」話だからかもしれませんが・・・(笑)。変に工夫をするよりも、展開もオチもベタなほうがおおむね好評なのだと、そう感じた思い出もあります。

 再版のたびに触れてることなのですが、実はこの話、元ネタがあります。もともとはゲームジャンルでパロ・2次創作をしてましたから、これも本当はある超有名なRPGの一部シーンを題材にして書くつもりでした。けれども創作にジャンル変更後は、こうしたネタ群も無理やり「オリジナル化」(?)させていきました。実際のところ、元ネタのゲームとはまったく異なるストーリーになってはいますけど、「主人公が旅の途中で故郷に立ち寄り、幼なじみと再会し、住んでいた家や親の墓で過去に思いをはせる」といった部分が唯一、元ネタを思い起こさせる名残となってます。・・・そういうシーンのあるゲーム、覚えていらっしゃる方、いませんか?(笑)。

 それ以外はすべてオリジナルですから、ローシェ様やリスヴァくんの設定などから元ネタをたどってみようとしても無理なはず(笑)。いや、自分が知らないだけで、これに似た2人組の設定があったりしたら驚きですけど・・・(^^;)。

 ちなみに過去に耳にした感じでは、リスヴァくんのほうが人気ありましたね・・・。ローシェ様は「生活力なさそう」とか、散々な言われようだったような(^^;)。ま、否定はできませんけどねぇ・・・。ネタバレにならないように書きますが、個人的にはあの彼女の処遇があれで良かったのかどうか、悔いの残るところであります。ストーリー上、仕方ないにしても、リアルで直面したらあれはちょっと気の毒かなと(笑)。

 続編についても聞かれることが多かった作品です。でも残念ながら、これはシリーズではなくこれ一作かぎりしかありません。「その後」編もなければ、「旅立つ前」編もありません。正直に白状しますと、まったくネタが思い浮かびません(^^;)。なにせ一作書くのに数年も考えまくる性分ですから、これから考えるとしたら何年先になるやら・・・(笑)。他にも優先させたいネタがいくつかありますから、「新自由諸国」についてはしばらくこれだけという感じになりそうです。

 チラシなどでも触れていますが、挿絵は成瀬志真さんにお願いしました。99年当時のペンネームは「成瀬伯里」でしたので、挿絵中のサインが異なるのはそのためです。はじめてキャラデザのラフ画を見せていただいたとき、あまりの出来栄えに感動し、「まさにこんな感じ、これでOK!」と太鼓判を(笑)。自分の考えたキャラクターがイラスト化されるのって本当に嬉しいものです(笑)。素敵なイラストを描いていただき、とても感謝しております。成瀬さんは現在は「おお振り」を中心に同人活動をされてるようなので、そちらのほうもよろしくお願いいたします。活動サークル名は「成瀬産地」です。 

 あとがきページが無いかわりに、ちょっと色々と書きつづってみましたが・・・。もしよろしければ、読者のみなさまの声も聞かせていただけたら嬉しいです。


08秋・文学フリマ当日

2008-11-09 18:40:48 | イベント当日&後日談

 文学フリマご参加のみなさま、お疲れさまでした! そして、LANOVE SYOHAのスペースにお立ち寄りくださったみなさま、ありがとうございます(^^)。

 前回は文学フリマ初サークル参加ということもあって、ちょっと緊張もあったのですが、今回は2度目でしたので、いつもの同人イベント参加・・・という気分で行くことができました。でも、共用イス(文学フリマでは2スペースにイスが3個で、真ん中の1つは隣接サークルの共用)であるとか、見本誌提出の有無とか、イベントによってのルールがありますから、そのあたりは事前にちゃんと把握しておかないと・・・。ちなみに今回も、くだんの共用イスについては、到着早々にお隣さんに、「うちは使わないけど、どうします?」と声をかけておくことに。・・・どちらも使わないから「そのまま」という結論になりましたが(笑)。

 会場が狭いせいか、他のイベントと比べると目の前の通路を通る人が多くて、にもかかわらずあまり本が手にとっていただけないと、ちょっとあせりを感じはじめるのですが・・・。何年たっても、一人目のお客さんが来るまでというのは、ドキドキもの(笑)。でもそれから先は立ち止まってくださる方も増えまして、おかげさまで、たくさんのお客さまにめぐまれました。さすがに持ち込み分すべて・・・とまではいきませんでしたが、いつもより多めに持っていったのは、正解でした。本を持っていってくださったみなさまに感謝です!

 ただ、「通路が狭い」=「スペース上を見てもらいやすい」というのが、他のイベントに比べ「好条件」という感もありますので、来年5月の大田区産業プラザでは、文学フリマはどんな感じになるでしょうか・・・。会場自体は昔からなじみ深いところなんですけどね(笑)。

 狭さついでに言えば、サークルスペースの内側もちょっと狭いんですよね・・・、移動が困難なくらいに。じつは今回、夏コミとは逆に用意した飲み物を家に忘れてきてしまい(^^;)、会場に着いてから気づいたという・・・。「どっかに自販機ないかな~」「でも会場の外に行くの、面倒だなぁ」「涼しいから、飲み物ひかえたほうがトイレに行かないからいいか」という結論に(笑)。いや~、一度サークルスペースに入ってしまうと、ちょっと出入りが厳しいかなと・・・。でもさすがに、7時間水分とらないと辛いっすね(^^;)。

 さて、年末の冬コミの申し込みはしませんでしたので、今年はこれが最後のイベント参加となります。来年の予定は決まっていませんが、既刊の在庫がかなりありますので、しばらくは既刊配布をメインにイベント参加をしたいと考えています。

 本日はありがとうございました、今後もLANOVE SYOHAをよろしくお願いいたします(^^)。


明日の文学フリマ

2008-11-08 01:05:36 | イベント直前情報

 いよいよ、明日が文学フリマですね! ・・・というわけで、直前におさらい(?)です。

明日、持って行く本は、

「新自由諸国」(当日再版)

「ラディウスの恋愛調剤」(07年12月冬コミ刊)

「若きティルフィの受難」(08年8月夏コミ新刊)

以上、3点です。

 「新自由諸国」は前回5月の文学フリマでは十分な数が用意できず、また夏コミではサークルカットに記載しながらも在庫ゼロで持ちこめず、申し訳ございませんでした。いつもなら適量・・・と言いますか、あまり本は多く持っては行かないのですが、そうした事情も踏まえて、今回はちょっと多めに持って行こうかと思っています。

 また「若きティルフィの受難」は文学フリマでは初めての配布となります。こちらの内容は、ブログカテゴリ欄より「新刊紹介」&「発行物について」をクリックいたしますと、過去に記載した紹介文が表示されます。是非こちらのほうもよろしくお願いいたします。

 スペースナンバー「A--17」です。

 本はすべて無料配布です。

 それでは明日、お会いしましょう!


「新自由諸国」について

2008-11-07 22:40:53 | 発行物について

 遅ればせながら、文学フリマで再版する「新自由諸国」について、ちょっと紹介をしておきたいと思います。

 舞台は、いわゆるファンタジー風の世界・・・、架空世界です。

 物語は、2人の青年が、あてのない旅を続けているシーンからはじまります。

 この2人の青年の歩む道、そこを進んだ先には、その2人組のうちの1人の青年の生まれ故郷があり、必然的に2人はその村に立ち寄ることになります。

 そこでは、この村出身の青年の幼なじみが、彼を温かく迎えいれます。しかし、もう1人の青年には・・・、このように迎えいれてくれる場所は、もう無いのです。

 故郷での幸福を受けいれるべきか、すべてを捨てると覚悟を決めた連れの青年に付き従うことを選ぶべきか、故郷をもつ青年は悩みます。

 たびたび「王子と従者のJUNE作品」と表に掲げてきたように、その「2人の青年」の正体は当然ながら「王子と従者」です(笑)。彼らがなぜこのような旅をすることになっているのか、彼ら2人がどういった関係なのか、そして2人の結末は・・・? 

 それは本編にてご確認ください(笑)。


チラシ

2008-11-05 23:06:27 | イベント参加準備

 文学フリマ参加準備として残していた、文学フリマ配布用チラシもコピーが出来ました。

 いつもは本のあいだに挟んだり、本を持って行ってくださった方に手渡したりしているのですが、今回はスペース前を通る方にも配ってみようかとか、ちょっと考えています。

 他のイベントですと、スペース前を通りすぎる方は、文芸ジャンル目当てとはかぎりませんから、なるべくそうしたことは避けているのですが・・・。前回の文学フリマに初参加してみたところ、ただ通りすぎて行くだけの人でも、本が並べられた机の上に目を向けて下さる方が多かったように感じたので、それならチラシを配布してみるのもいいかなと・・・。

 そうするならば、チラシはもう少し多めに作らないとダメですね(^^;)。追加コピーしておこうかな・・・(笑)。


コピー開始

2008-11-01 00:38:29 | 本の製作

 さて、文学フリマを一週間後にひかえ、原稿のコピーを開始しました。

 コピー中にトナーが無くなって、目を離した間に白いスジだらけでコピーが「量産」されているのに気づくと、かなりショック大きいので(特に両面印刷のときは)、今回はそういう心配のないよう、おろしたて新品のトナーを最初から使うことに。コピーに失敗すると紙の無駄もそうですけど、時間もずいぶん無駄にしたなぁ・・・と思ってしまうので(^^;)。

 コピーが全部終わっても、このあとのホッチキス止めにけっこう時間を使いますが、まだあと一週間ありますし、50部作る予定なものの、当日までにそんな量は必要ないですから、文学フリマに持って行くぶんくらいは確実に作れると思います。

 コピー機が壊れたりしなければ・・・(笑)。