LANOVE SYOHA

草間始の同人活動(オリジナル小説)の情報

「慈愛の道化師」について

2013-05-04 15:09:02 | 発行物について

 超文学フリマで配布しました『慈愛の道化師』、いかがでしたでしょうか。

 今回の話もかなり以前に考えたもので、古いネタ帳から引っぱってきたものです。前回の新刊『開放』は、『くずかごの逸話』と同時期に考えたものなのでちょっと似たような感じなのですが、今回のは『新自由諸国』と同じころに考えているので、そちらとすこし似てるんじゃないかなーと思ってます。

 もともとは、主人公と少女と少年、この3人だけの話だったのですが、例のシリーズに組みこもうと考えた際、眼帯の彼女をゲスト出演させることに。最初はあくまで「ゲスト」のつもりが、どうせ彼女を登場させるならと色々考えるうち、こんな感じに仕上がりました。

 書きはじめたときには、登場人物にはそれぞれ名前をつけていたのですが・・・。以前どこかで「カタカナの名前や地名は頭に入りにくい」という声を耳にして、そういえば自分もアニメのキャラクターの名前が簡単に覚えられないほうだという自覚があり(笑)、途中ですべて書き直してしまいました。

 昨年9月のコミティア新刊『吐血する精霊』では、「短めにしよう」「ラノベっぽくしよう」とアレンジして失敗してしまった感があるので、今回はオリジナルのネタどおり忠実に書いてみました。そのため非常に長くなってしまい、厚い本は敬遠されがちという法則(笑)どおり、あまり手にとっていただけなかったので、今後はやはりなるべく薄くできるよう心がけたいな、と。

 架空世界が舞台ですが、それほどファンタジー感もないですし、本人的にはラノベのつもりなんですが、それほど読みやすくも親しみやすくもないでしょうし、変に期待されて「なんだこれ?」と思われるのもイヤだったので、今回はほとんどPRもせず地味に配布したのですが、それでも本を手にとってくださった方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。