電脳馬牧場-Electric Ranch

カタログ人間による本,映画,ジャズ,古本屋巡り,ニュース拾い

ラッキーナンバー7(アートポート・2006年)

2007-01-29 23:52:18 | 映画・ドラマ
ネタバレ…もあるかな。

映画とは全然関係ないのだけど、この映画を観る前に近くにできた新しいトンカツ屋に入ったのだが、この揚げ物大好きな僕が、気持ち悪くて仕方がなくなるほどのトンカツを出してきた。多分、揚げた油がひどかったのだと思うのだけど(衣がちょっと黒いのだ)、せっかく黒豚を使っているらしいのに、台無しだよ。

さて、タイトルからして楽しい話なのかと思っていたら、そのトンカツほど僕を気持ち悪くはしないけれど、次から次に人が殺されていくサスペンスものだった。登場人物のほとんどが死んじゃうし。

とはいえ、コミカルな雰囲気も漂っていて、なんだか不思議な映画だった。
途中までは、黒澤明の「用心棒」ちっくな感じなのだが、主人公の謎と過去が絡んできて、終盤、物語の様相がガラッと変わってくる。

凄惨な復讐劇にしては、動機が弱い気がする。というのは、映像で全てを見せられている我々と違って、「彼」はことの一切を、実際に目にしたわけではないのだ。なぜ、殺し方まで模倣できるのかなぁと今になって思うのだけど、まぁ後々新聞とかで読んだのだということにしておこう(<彼>だってその場にいたわけではないのだから、それを説明できまい、おそらく)。

後半のひっくり返し方はうまいと思う。人死にを許容できる人は楽しめるでしょう。


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武士の一分(「武士の一分」製作委員会・松竹・2006年)

2007-01-29 00:45:56 | 映画・ドラマ
ちょっとネタバレかな。

観終えた直後の感想は、ふつうにいい映画。
キムタクはいつもの通り、キムタク。
妻役の檀れいは大変魅力的で、あとで知ったのだけど宝塚の人だったのね。
(O・ヘンリーの「賢者の贈り物」的な)夫婦愛みたいなところはさておき(それが主題なのだろうけど)、僕はこの檀さんのエロさにぐっときたよ。「エロい」というのが下品過ぎるというのなら「エロティシズム」と言い換えてもいいのだけど、まぁそんなことに意味はないか。
もちろん、直接的な描写はほぼないと言っていいのだけど、それが煽ってくる。
相手が坂東三津五郎ってのもよかったのかなぁ。

男性は復讐を誓う盲目の武士に、女性は夫を支え続ける妻に、などなどあちこちに共感できるフックはあるように思うので、子どもじゃなければ楽しめる映画だと思います。笑えて、泣けるし。

山田洋次監督作品。


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