事故から学ぶ

2005年10月23日 20時53分13秒 | インフォメーション
事故の概要

 平日の午後、Bさんは乗用車を運転し、片側2車線の道路を通行していた。信号機のある交差点に接近したところ、緊急車両のサイレンの音が近づいてくるのが聞こえた。信号は青であったが、Bさんはブレーキをかけ減速した。このとき、Bさんの後方を普通貨物車が走行していた。この貨物車を運転していたAさんは、Bさんの乗用車が減速するのを認めたが、交差点内では停止しないだろうと考えた。しかし、Bさんはすぐに緊急車両に進路を譲る必要があると判断し、交差点内に停止しようとした。Aさんは乗用車の急な減速に適切に対応することができず、貨物車は乗用車に追突した。


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事故の原因

 貨物車を運転していたAさんが、Bさんの乗用車は停止しないだろうと安易に判断し、減速するなどの措置を取らなかったことが事故の原因である。事故の直前、Aさんはラジオを聞きながら同乗者と話し込んでいたらしい。Aさんは、周囲の様子やBさんの乗用車の動きに十分な注意を払っていなかったと考えられる。


この事故から学ぶこと

 Aさんは30歳であり、Bさんは70歳であった。同じ場面に遭遇した場合でも、高齢者と若年者では、判断や行動が異なることがある。安全運転に関する意識や行動を年齢層別に調べた研究は、年齢が高いほど、より遵法的で慎重な運転をする傾向があることを示している。この事故は、運転者の意識や行動の違いが原因になった事故であるとも言える。他の運転者も自分と同じ行動をするはずだと安易に考え、危険の予測を怠ると思わぬ事故につながる。

むち打ち症事故で略式起訴

2005年10月23日 20時42分24秒 | インフォメーション
<むち打ち症>交通事故加害者を略式起訴 治療長期化を考慮

 被害者が脳脊髄(せきずい)液減少症で難治性のむち打ち症になったと訴えている2件の交通事故を巡り、土浦検察審査会が加害者の不起訴を不当と議決した問題で、取手区検(茨城県)は21日、いったん不起訴(起訴猶予)とした加害者の男性(38)を業務上過失傷害罪で略式起訴した。事故との因果関係は認めなかったものの、被害者の治療が長引いていることを考慮して異例の処分に踏み切った。
 区検によると、男性は00年10月、車で追突事故を起こし、茨城県内の高校教諭の女性(40)=埼玉県在住=に頚椎捻挫(けいついねんざ)のけがを負わせた。取手区検は軽傷事故として事故から約1カ月後、男性を不起訴にしたが、女性は激しい頭痛などの症状が続いて今も治療中で、土浦検察審査会は先月、「軽傷事故とは言えず、加害者も反省していない」と不起訴不当を議決していた。
 区検は再捜査の結果、「事故と脳脊髄液減少症の因果関係ははっきりしない」としたものの、被害者が長期間の治療を強いられていることを重視し、判断を変えた。
 女性はこの事故で治療中だった02年11月にも車を運転中に衝突事故に遭った。加害者の女性(44)が不起訴となった後の昨年9月、体内で髄液が減っていることが分かり、脳脊髄液減少症と診断された。区検はこの女性についても再捜査している。
 被害者の女性は「見かけは小さな事故でも被害者が長く苦しむけがを負うことがあると、多くの人に分かってもらうきっかけになれば」と評価した。

こんな記事を見つけました。
実際に事故に会いながら鞭打ちで泣き寝入りしている人の数も少ないはず。
こういった判例でもう少し事故を起すことの罪を感じてほしいものだ・・・