
沈丁花初恋の街煤けたり(黴円)
福岡では桜が満開になりました。東京でも開花宣言です。桜前線北上中です。
“花は桜”“人は桜木”と言いますが、春に咲く花は桜や梅だけではありません。ちょっとアウトドアして見渡してみましょう。近所にはいろんな花が咲いております。住宅街や公園や土手などでよく見かけるけど、名も知らぬ花々……。そんな春の花にちょっと注目してみたいものです。
沈丁花絵手紙五枚ポストまで(権ちゃん)
トップ画像は「沈丁花」(ジンチョウゲ)。強い香りがすることで知られます。。蕾は赤く、花の色は白。小さな花が丸くまとまって咲く姿がとてもプリティな花です。住宅街の庭先や、公園などでもよく見かけます。ユーミンの歌にも出てくる春の花の代表格です。
「言わぬが花」
(Not-speaking is the flower.)
余計なことは言わないほうが良いということわざですが、沈丁花には演歌や憂鬱なイメージがあるのは、姿が見えず、何も言わなくても匂いでわかる花なのからなのでしょうか。
春の花には沈丁花のほかにも、モクレン(木蓮)・ハクモクレン(白木蓮)、コブシ(辛夷)、モモ(桃)やアセビ(馬酔木)など、たくさんあります。いずれの花も、今年は気温が低いため、開花時期が遅れているようです。春には春の花が咲きます。百花繚乱の津軽の春が楽しみです。
花十色、
人十色。
花それぞれ、
人それぞれに
咲く。