今回はアニマル・メディスン プレーリードッグ Prairie dog の巻です。
写真は、ネットからお借りしました。
動物として
プレーリードッグ ネズミ目(齧歯目) リス科 アラゲジリス亜科
マーモット族 プレーリードッグ属
学名:Rafinesque 英名:Prairie dog
以下の5種類から成る。
■オグロプレーリードッグ■
尾先が黒い。
最も一般的な種で、通常プレーリードッグとは、本種を指す。
■オジロプレーリードッグ■
尾先が白い。標高の高い地域に生息。
■メキシコプレーリードッグ■
メキシコに生息。絶滅危惧種。
■ガニソンプレーリードッグ■
体に黒毛が混ざる。コロラド州、アリゾナ州に生息。
■ユタプレーリードッグ■
やや小柄。ユタ州に生息。絶滅危惧種。
体長 30~40センチ
体重 700~1700グラム
尾長 7~11センチ
ジリスの近縁だが、ジリスよりも体は大きく、
ジリスの尾は通常長いのに対し、
プレーリードッグの尾は細く短い。
カリフォルニアジリス
ジュウサンセンジリス
キンイロジリス
プレーリードッグ
北米大陸のカナダ南部から、メキシコ北部に分布。
開けた草原地帯に生息。
昼行性。
食性は、草食性。
牧草、草の茎、根、樹皮を食べる。
主に、繊維質の多いイネ科の植物を好み、
植物に付着している土や虫も一緒に食べて、
ミネラル分の補給をしている。
虫だけを積極的に食べることはない。
雨の少ない地域に生息しているため、
食物から水分を摂取している。
遠くまで見渡せる優れた視力、広い視野を持つ。
穴掘りの妨げにならないよう耳殻は小さいが、
鋭い聴覚を持つ。
穴掘りに適した丈夫な爪を持つ。
一夫多妻制。
オス1頭に対し、メス数頭で、
10数頭の家族群『コテリー』を形成する。
地下に複雑なトンネル網を張りめぐらせ、
巨大な町『タウン』を形成する。
タウンにおいては、
複数のコテリーが縄張りを保ちながら、
数百~数万頭単位で同居する。
ただし、オジロプレーリードッグについては、
大規模なタウンを形成せず、
広大な範囲に分散して暮らす。
トンネルの深さは、垂直に3~5メートル、
長さは時に、数十キロメートル四方にも及び、
複数の出入り口が作られる。
タウンには、複雑に入り組んだ通路や
子供部屋、寝室、トイレ等、
用途別に、数多くの小部屋が作られる。
巣穴の出入り口には、
掘り出した土を盛り、円錐形の塚『マウント』を作る。
マウントを見張り台とし、後肢で立ち上がって、
歩哨のように見張りをする習性がある。
門歯(前歯)は一生伸び続けるため、
伸び過ぎないよう、常に何かを齧る習性がある。
縄張り意識が強い。
他のコテリーのオスが進入すると、
肛門の臭腺から臭気を発して威嚇する。
イルカやチンパンジーよりも
優れたコミュニケーション能力を持つ。
プレーリードッグという名は、危険を察知した時、
イヌのような鋭い鳴き声を発することに由来するが、
プレーリードッグの1秒間の鳴き声には、
100種類を超える敵の種類、敵の大きさや色、
どの方角から来ているか、どれくらいの速さか、
どれくらい危険な相手かなど、
非常に細かい情報が含まれており、
銃を持った人間も識別し、伝えていることが
確認されている。
口と口でキスをしたり、
抱き合ったりして、仲間と挨拶をする。
冬眠するものと、しないものがいる。
オジロプレーリードッグは半年ほど冬眠するが、
オグロプレーリードッグは冬眠しない。
かつてはペットとして輸入されていたが、
ペスト等の感染症を媒介する恐れがあるということで、
2003年以降、日本への輸入は禁止となった。
現在、国内で販売されている個体は、
禁止になる以前に輸入した個体から
国内で繁殖したものである。
プレーリードッグは、歩哨時の視界を良くするため、
コテリー周辺の草を短く刈り取る。
このため、プレーリードッグが棲む草原は
管理が行き届き、草が生い茂って荒れることはない。
さらに、新たに生える柔らかい草を求めて、
草食動物が集まったり、
マウント周辺の柔らかい土を
バッファローなどが土浴び場として利用し、
生命溢れる草原となる。
プレーリードッグがいなくなった草原は荒れ、
砂漠化が進行すると言われている。
プレーリードッグは草原の生態系において
重要な役割を果たす生き物として、
保護を進めている地域もあるが、
畑を荒らす害獣と考える地域も多く、
現在、保護と駆除の間で模索が続いている。
アニマル・メディスンとして
<< プレーリードッグが象徴するもの >>
退却、退避、休息、隠れ場所、コミュニティ、協力、愛情深さ
家族、社交的、俊敏、コミュニケーション
内なる平和、準備万端、ポジティブ、母性
地下に暮らすプレーリードッグは、
安全な場所への退却・退避を象徴する。
プレーリードッグをはじめ、
ジリス、ジネズミなど、すべてのマーモット族は、
捕食者を見つけたり、危険が迫ると、
地下のトンネルに素早く逃げ込む。
プレーリードッグのメディスンは、
いつ前進し、いつ後退すべきか、
いつ自己主張し、いつ控えめにすべきか、
瞬時に、的確に判断し、迅速に行動する力である。
いったん退却している間に、
戦局は大きく変化するかもしれない。
プレーリードッグは、退却の利点を理解しており、
逃げることは、必ずしも臆病の表れではないこと、
攻撃・反撃が常に最良の策とは限らないことを
われわれに教えている。
プレーリードッグは、天敵の侵入を阻む
地下トンネルに逃げ込むと、
安全を確認するまでしばらくじっとし、
消耗したエネルギーを回復させる。
プレーリードッグは自分のエネルギーをいつ、
どのように回復すべきか、深く理解している。
プレーリードッグはわれわれに、
疲れた時は、思い切って休養することが大事と
伝えている。
疲れが溜まっている時は、
良い仕事をすることは困難となる。
無理を続けると集中力を欠き、
普段は難なくこなせる仕事であっても
満足にできなくなったり、
周囲の人をも巻き込んで、
仕事全体の効率を下げる可能性もある。
プレーリードッグはわれわれに、
充分な休養は、心身の健康にとって
最重要項目のひとつであり、
『日々すべきこと』リストの最後尾に置いたり、
ないがしろにしてはならないと伝えている。
プレーリードッグは、内なる平和を象徴する。
プレーリードッグはわれわれに、
気付きや直感を受け取ったり、
自分が本来持っている力、そして
与えられている祝福に気づくためには、
内なる平和が必要であること、
内なる平和を得るためには、
魂の休養が不可欠であると教えている。
さらに、プレーリードッグは、
魂の休養のためには、
瞑想が有効であると教えている。
プレーリードッグはわれわれに、
時に喧騒から離れ、独りの時間を持ち、
静かな環境で瞑想するよう伝えている。
瞑想は、心の深層にある真の夢や
人生の使命に気付きやすくしてくれる
最良のツールである。
母なる大地や、地球の全ての生命と
つながるように瞑想することは、
消耗した肉体的、精神的、霊的なエネルギーを回復し、
内なる平和へ近づけてくれると
プレーリードッグはわれわれに教えている。
プレーリードッグのカードが出た場合、
エネルギー切れが近づいていると警告している。
肉体を酷使していないか。
過度のストレスに圧倒されていないか。
現在置かれている状況から
物理的にも、精神的にもすぐに離れて
休養するよう伝えている。
プレーリードッグのメディスンを持つ人は、
外界の混沌に妨げられることなく、
自分の内に深く入り込み、沈黙と静寂の中で
エネルギーを回復することが得意である。
そして充電した後には、
どんな荒波にも流されることのない、
錨のように強い意志を持ち、
夢やビジョンと堅固につながっている。
コミュニティを形成し生活するプレーリードッグは
社交的で、非常に愛情深く、
仲間や家族を何よりも大切にする。
プレーリードッグはわれわれに、
仲間や家族と協力して働くことで、
独りでは困難なことも達成でき、
自分自身の価値や幸福にも気づかせてくれると
教えている。
プレーリードッグのトーテムを持つ人は、
コミュニティに属することに誇りを持ち、
仲間と一緒に働くことに幸せを感じる。
対人関係で上手に立ち回り、
イベントや慈善活動を組織したり、
人をうまく協働させる力を持っている。
プレーリードッグは、コミュニケーションや
伝えることの重要性を象徴する。
プレーリードッグは動物の中で
最も進んだ言語システムを持ち、
1秒間の鳴き声の中で、
捕食者の種類、大きさ、色、
どちらから向かってきているのか、
どれくらいの速さか、どれくらい危険かなど、
非常に細かく表現している。
さらに、一度見かけた人間は、
数か月経っても認識できるほど記憶力が良く、
その人間は銃を持っているかどうかも
瞬時に認識して伝えている。
プレーリードッグはわれわれに、
情報は相手に正確に伝えることが
何より重要であると伝えている。
さらに、プレーリードッグは、
豊かな愛情表現も象徴する。
プレーリードッグはしばしば、
仲間同士で抱き合ったり、キスしたり、
体を撫でたりさすったりし合う。
どんなに心では相手を大事に想っていても、
その気持ちを表現しない限り、
相手には伝わらないことが多い。
プレーリードッグはわれわれに、
情報も、自分の気持ちも
きちんと伝えることが重要であり、
自分の気持ちをもっと積極的に表現したり、
スキンシップをもっと大事にするよう
伝えている。
プレーリードッグは、地下5メートルの深さに
数百平方キロメートルから
時に数千平方キロメートルにも及ぶ
迷路のような、巨大なトンネル網を掘り巡らせるが、
その際、数多くの出入り口を準備する。
プレーリードッグはわれわれに、
想像し得る様々なケースを想定し、
代替案をできるだけ多く準備するよう伝えている。
ひとつの視点や考え方に囚われてはならない。
多角的な物の見方や、柔軟な発想を持つことが
生存や成功につながると、
プレーリードッグはわれわれに教えている。
プレーリードッグは、普段は非常におとなしいが、
テリトリーに侵入者があった場合など、
勇敢に家族を守ろうとする。
また、危険を察知した場合、
仲間に警告を発するのは、メスであることが多い。
プレーリードッグは、勇気や忠節、
強い母性を象徴する。
プレーリードッグはわれわれに、
家とは、家族にとって神性な領域であり、
家族とは、何よりも大切なものであって、
どちらも死力を尽くして守るべき
尊いものであると伝えている。
プレーリードッグは、広い視野と優れた視力を持ち、
遠く離れたところにいる天敵も発見し、
暗いトンネル内でも、よく先を見通すことができる。
プレーリードッグはわれわれに、
視野を広く保つことが重要であり、
常に俯瞰的に物を見るよう伝えている。
遊び好きなプレーリードッグは
明るさ、ポジティブさを象徴する。
プレーリードッグはわれわれに、
常にポジティブであるよう伝えている。
すべてが順調に進行して時でも、
いつどうなるかは、誰にもわからない。
何か悪いことが起きた時も、
ポジティブな思考を持ち続けていれば、
次のステップに早く進めるかもしれない。
プレーリードッグはわれわれに、
どんなに辛くて大変な時も、
日々の小さな喜びを見つけるよう伝えている。
心の明るさは、周囲の人にも波及し、
また自分に還ってくると教えている。
プレーリードッグは、
ネイティブ・アメリカンの神話や伝承において、
あまり登場することはないが、
いくつかの民族において崇められている。
シャイアン族において、
プレーリードッグはトウモロコシの象徴として
崇められている。
ナバホ族とアパッチ族において、
プレーリードッグは水と雨に対し、
霊的な力を持つ存在と考えられていた。
スー族など、いくつかの部族は、
癒しの神聖な儀式において、
プレーリードッグの精霊を召喚していた。
クロウ族など、いくつかの部族は、
プレーリードッグを一族の動物とし、
スー族などは、部族の伝統的な儀式において、
プレーリードッグのダンスを踊っていた。
プレーリードッグは、弱く小さな生き物であるが、
周囲の環境に対し、
非常に大きな影響を及ぼしている。
プレーリードッグのトンネル網は、
雨水を排出して洪水を防ぎ、
地中の水分量を良好な状態に保つのに役立っている。
また、プレーリードッグが草を短く刈ることで、
草原の草が伸びすぎるのを防ぎ、
新しく芽吹いた草を求めて
他の草食動物が集まってきたり、
プレーリードッグが掘って柔らかくした土で
バッファローなどが土浴びをしたり、
プレーリードッグの棲む草原は
生命豊かな場所に変わる。
プレーリードッグはわれわれに、
自分がしている仕事は、
自分の利益だけを考えたものになっていないか、
他者にとって、宇宙全体にとっても
利益をもたらすものであるか、
常に意識して行うよう教えている。
《逆位置》
働きすぎたり、頑張りすぎていないか。
休息を取るのを恐れてはならない。
休んでリフレッシュするとで、
健全な視点で、また仕事に取り組めるようになる。
休む時は、心置きなく休むこと。
仲間や家族を大切にしているか。
思いやりを持って接しているか。
自分の気持ちを隠していないか。
情報を適当に伝えていないか。
後退を弱さの象徴と思っていないか。
誤った方向に掘り進んでいないか。
同じ方向ばかり向いていないで、
もっと広い視野を持たなくてはならない。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
写真は、ネットからお借りしました。
動物として
プレーリードッグ ネズミ目(齧歯目) リス科 アラゲジリス亜科
マーモット族 プレーリードッグ属
学名:Rafinesque 英名:Prairie dog
以下の5種類から成る。
■オグロプレーリードッグ■
尾先が黒い。
最も一般的な種で、通常プレーリードッグとは、本種を指す。
■オジロプレーリードッグ■
尾先が白い。標高の高い地域に生息。
■メキシコプレーリードッグ■
メキシコに生息。絶滅危惧種。
■ガニソンプレーリードッグ■
体に黒毛が混ざる。コロラド州、アリゾナ州に生息。
■ユタプレーリードッグ■
やや小柄。ユタ州に生息。絶滅危惧種。
体長 30~40センチ
体重 700~1700グラム
尾長 7~11センチ
ジリスの近縁だが、ジリスよりも体は大きく、
ジリスの尾は通常長いのに対し、
プレーリードッグの尾は細く短い。
カリフォルニアジリス
ジュウサンセンジリス
キンイロジリス
プレーリードッグ
北米大陸のカナダ南部から、メキシコ北部に分布。
開けた草原地帯に生息。
昼行性。
食性は、草食性。
牧草、草の茎、根、樹皮を食べる。
主に、繊維質の多いイネ科の植物を好み、
植物に付着している土や虫も一緒に食べて、
ミネラル分の補給をしている。
虫だけを積極的に食べることはない。
雨の少ない地域に生息しているため、
食物から水分を摂取している。
遠くまで見渡せる優れた視力、広い視野を持つ。
穴掘りの妨げにならないよう耳殻は小さいが、
鋭い聴覚を持つ。
穴掘りに適した丈夫な爪を持つ。
一夫多妻制。
オス1頭に対し、メス数頭で、
10数頭の家族群『コテリー』を形成する。
地下に複雑なトンネル網を張りめぐらせ、
巨大な町『タウン』を形成する。
タウンにおいては、
複数のコテリーが縄張りを保ちながら、
数百~数万頭単位で同居する。
ただし、オジロプレーリードッグについては、
大規模なタウンを形成せず、
広大な範囲に分散して暮らす。
トンネルの深さは、垂直に3~5メートル、
長さは時に、数十キロメートル四方にも及び、
複数の出入り口が作られる。
タウンには、複雑に入り組んだ通路や
子供部屋、寝室、トイレ等、
用途別に、数多くの小部屋が作られる。
巣穴の出入り口には、
掘り出した土を盛り、円錐形の塚『マウント』を作る。
マウントを見張り台とし、後肢で立ち上がって、
歩哨のように見張りをする習性がある。
門歯(前歯)は一生伸び続けるため、
伸び過ぎないよう、常に何かを齧る習性がある。
縄張り意識が強い。
他のコテリーのオスが進入すると、
肛門の臭腺から臭気を発して威嚇する。
イルカやチンパンジーよりも
優れたコミュニケーション能力を持つ。
プレーリードッグという名は、危険を察知した時、
イヌのような鋭い鳴き声を発することに由来するが、
プレーリードッグの1秒間の鳴き声には、
100種類を超える敵の種類、敵の大きさや色、
どの方角から来ているか、どれくらいの速さか、
どれくらい危険な相手かなど、
非常に細かい情報が含まれており、
銃を持った人間も識別し、伝えていることが
確認されている。
口と口でキスをしたり、
抱き合ったりして、仲間と挨拶をする。
冬眠するものと、しないものがいる。
オジロプレーリードッグは半年ほど冬眠するが、
オグロプレーリードッグは冬眠しない。
かつてはペットとして輸入されていたが、
ペスト等の感染症を媒介する恐れがあるということで、
2003年以降、日本への輸入は禁止となった。
現在、国内で販売されている個体は、
禁止になる以前に輸入した個体から
国内で繁殖したものである。
プレーリードッグは、歩哨時の視界を良くするため、
コテリー周辺の草を短く刈り取る。
このため、プレーリードッグが棲む草原は
管理が行き届き、草が生い茂って荒れることはない。
さらに、新たに生える柔らかい草を求めて、
草食動物が集まったり、
マウント周辺の柔らかい土を
バッファローなどが土浴び場として利用し、
生命溢れる草原となる。
プレーリードッグがいなくなった草原は荒れ、
砂漠化が進行すると言われている。
プレーリードッグは草原の生態系において
重要な役割を果たす生き物として、
保護を進めている地域もあるが、
畑を荒らす害獣と考える地域も多く、
現在、保護と駆除の間で模索が続いている。
アニマル・メディスンとして
<< プレーリードッグが象徴するもの >>
退却、退避、休息、隠れ場所、コミュニティ、協力、愛情深さ
家族、社交的、俊敏、コミュニケーション
内なる平和、準備万端、ポジティブ、母性
地下に暮らすプレーリードッグは、
安全な場所への退却・退避を象徴する。
プレーリードッグをはじめ、
ジリス、ジネズミなど、すべてのマーモット族は、
捕食者を見つけたり、危険が迫ると、
地下のトンネルに素早く逃げ込む。
プレーリードッグのメディスンは、
いつ前進し、いつ後退すべきか、
いつ自己主張し、いつ控えめにすべきか、
瞬時に、的確に判断し、迅速に行動する力である。
いったん退却している間に、
戦局は大きく変化するかもしれない。
プレーリードッグは、退却の利点を理解しており、
逃げることは、必ずしも臆病の表れではないこと、
攻撃・反撃が常に最良の策とは限らないことを
われわれに教えている。
プレーリードッグは、天敵の侵入を阻む
地下トンネルに逃げ込むと、
安全を確認するまでしばらくじっとし、
消耗したエネルギーを回復させる。
プレーリードッグは自分のエネルギーをいつ、
どのように回復すべきか、深く理解している。
プレーリードッグはわれわれに、
疲れた時は、思い切って休養することが大事と
伝えている。
疲れが溜まっている時は、
良い仕事をすることは困難となる。
無理を続けると集中力を欠き、
普段は難なくこなせる仕事であっても
満足にできなくなったり、
周囲の人をも巻き込んで、
仕事全体の効率を下げる可能性もある。
プレーリードッグはわれわれに、
充分な休養は、心身の健康にとって
最重要項目のひとつであり、
『日々すべきこと』リストの最後尾に置いたり、
ないがしろにしてはならないと伝えている。
プレーリードッグは、内なる平和を象徴する。
プレーリードッグはわれわれに、
気付きや直感を受け取ったり、
自分が本来持っている力、そして
与えられている祝福に気づくためには、
内なる平和が必要であること、
内なる平和を得るためには、
魂の休養が不可欠であると教えている。
さらに、プレーリードッグは、
魂の休養のためには、
瞑想が有効であると教えている。
プレーリードッグはわれわれに、
時に喧騒から離れ、独りの時間を持ち、
静かな環境で瞑想するよう伝えている。
瞑想は、心の深層にある真の夢や
人生の使命に気付きやすくしてくれる
最良のツールである。
母なる大地や、地球の全ての生命と
つながるように瞑想することは、
消耗した肉体的、精神的、霊的なエネルギーを回復し、
内なる平和へ近づけてくれると
プレーリードッグはわれわれに教えている。
プレーリードッグのカードが出た場合、
エネルギー切れが近づいていると警告している。
肉体を酷使していないか。
過度のストレスに圧倒されていないか。
現在置かれている状況から
物理的にも、精神的にもすぐに離れて
休養するよう伝えている。
プレーリードッグのメディスンを持つ人は、
外界の混沌に妨げられることなく、
自分の内に深く入り込み、沈黙と静寂の中で
エネルギーを回復することが得意である。
そして充電した後には、
どんな荒波にも流されることのない、
錨のように強い意志を持ち、
夢やビジョンと堅固につながっている。
コミュニティを形成し生活するプレーリードッグは
社交的で、非常に愛情深く、
仲間や家族を何よりも大切にする。
プレーリードッグはわれわれに、
仲間や家族と協力して働くことで、
独りでは困難なことも達成でき、
自分自身の価値や幸福にも気づかせてくれると
教えている。
プレーリードッグのトーテムを持つ人は、
コミュニティに属することに誇りを持ち、
仲間と一緒に働くことに幸せを感じる。
対人関係で上手に立ち回り、
イベントや慈善活動を組織したり、
人をうまく協働させる力を持っている。
プレーリードッグは、コミュニケーションや
伝えることの重要性を象徴する。
プレーリードッグは動物の中で
最も進んだ言語システムを持ち、
1秒間の鳴き声の中で、
捕食者の種類、大きさ、色、
どちらから向かってきているのか、
どれくらいの速さか、どれくらい危険かなど、
非常に細かく表現している。
さらに、一度見かけた人間は、
数か月経っても認識できるほど記憶力が良く、
その人間は銃を持っているかどうかも
瞬時に認識して伝えている。
プレーリードッグはわれわれに、
情報は相手に正確に伝えることが
何より重要であると伝えている。
さらに、プレーリードッグは、
豊かな愛情表現も象徴する。
プレーリードッグはしばしば、
仲間同士で抱き合ったり、キスしたり、
体を撫でたりさすったりし合う。
どんなに心では相手を大事に想っていても、
その気持ちを表現しない限り、
相手には伝わらないことが多い。
プレーリードッグはわれわれに、
情報も、自分の気持ちも
きちんと伝えることが重要であり、
自分の気持ちをもっと積極的に表現したり、
スキンシップをもっと大事にするよう
伝えている。
プレーリードッグは、地下5メートルの深さに
数百平方キロメートルから
時に数千平方キロメートルにも及ぶ
迷路のような、巨大なトンネル網を掘り巡らせるが、
その際、数多くの出入り口を準備する。
プレーリードッグはわれわれに、
想像し得る様々なケースを想定し、
代替案をできるだけ多く準備するよう伝えている。
ひとつの視点や考え方に囚われてはならない。
多角的な物の見方や、柔軟な発想を持つことが
生存や成功につながると、
プレーリードッグはわれわれに教えている。
プレーリードッグは、普段は非常におとなしいが、
テリトリーに侵入者があった場合など、
勇敢に家族を守ろうとする。
また、危険を察知した場合、
仲間に警告を発するのは、メスであることが多い。
プレーリードッグは、勇気や忠節、
強い母性を象徴する。
プレーリードッグはわれわれに、
家とは、家族にとって神性な領域であり、
家族とは、何よりも大切なものであって、
どちらも死力を尽くして守るべき
尊いものであると伝えている。
プレーリードッグは、広い視野と優れた視力を持ち、
遠く離れたところにいる天敵も発見し、
暗いトンネル内でも、よく先を見通すことができる。
プレーリードッグはわれわれに、
視野を広く保つことが重要であり、
常に俯瞰的に物を見るよう伝えている。
遊び好きなプレーリードッグは
明るさ、ポジティブさを象徴する。
プレーリードッグはわれわれに、
常にポジティブであるよう伝えている。
すべてが順調に進行して時でも、
いつどうなるかは、誰にもわからない。
何か悪いことが起きた時も、
ポジティブな思考を持ち続けていれば、
次のステップに早く進めるかもしれない。
プレーリードッグはわれわれに、
どんなに辛くて大変な時も、
日々の小さな喜びを見つけるよう伝えている。
心の明るさは、周囲の人にも波及し、
また自分に還ってくると教えている。
プレーリードッグは、
ネイティブ・アメリカンの神話や伝承において、
あまり登場することはないが、
いくつかの民族において崇められている。
シャイアン族において、
プレーリードッグはトウモロコシの象徴として
崇められている。
ナバホ族とアパッチ族において、
プレーリードッグは水と雨に対し、
霊的な力を持つ存在と考えられていた。
スー族など、いくつかの部族は、
癒しの神聖な儀式において、
プレーリードッグの精霊を召喚していた。
クロウ族など、いくつかの部族は、
プレーリードッグを一族の動物とし、
スー族などは、部族の伝統的な儀式において、
プレーリードッグのダンスを踊っていた。
プレーリードッグは、弱く小さな生き物であるが、
周囲の環境に対し、
非常に大きな影響を及ぼしている。
プレーリードッグのトンネル網は、
雨水を排出して洪水を防ぎ、
地中の水分量を良好な状態に保つのに役立っている。
また、プレーリードッグが草を短く刈ることで、
草原の草が伸びすぎるのを防ぎ、
新しく芽吹いた草を求めて
他の草食動物が集まってきたり、
プレーリードッグが掘って柔らかくした土で
バッファローなどが土浴びをしたり、
プレーリードッグの棲む草原は
生命豊かな場所に変わる。
プレーリードッグはわれわれに、
自分がしている仕事は、
自分の利益だけを考えたものになっていないか、
他者にとって、宇宙全体にとっても
利益をもたらすものであるか、
常に意識して行うよう教えている。
《逆位置》
働きすぎたり、頑張りすぎていないか。
休息を取るのを恐れてはならない。
休んでリフレッシュするとで、
健全な視点で、また仕事に取り組めるようになる。
休む時は、心置きなく休むこと。
仲間や家族を大切にしているか。
思いやりを持って接しているか。
自分の気持ちを隠していないか。
情報を適当に伝えていないか。
後退を弱さの象徴と思っていないか。
誤った方向に掘り進んでいないか。
同じ方向ばかり向いていないで、
もっと広い視野を持たなくてはならない。
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