今回は、アニマル・メディスン アリゲーター Alligator の巻です。
写真は、ネットからお借りしました。
フロリダのゴルフコースを闊歩するアリゲーター
動物として
アリゲーター ワニ目 正鰐亜目 アリゲーター科 アリゲーター属
学名:Alligator mississippiensis 英名:Alligator
アリゲーター科に属するワニの総称。
現生するのは、
アメリカ合衆国に生息するミシシッピーワニと
中国に生息するヨウスコウワニの2種。
一般的にワニは、アリゲーター科、クロコダイル科、ガビアル科の
3科に大きく分類される。
外見上の違いは、以下の通り。
アリゲーター科:
鼻面は丸みを帯びる。
口を閉じている時、下顎の歯は外から見えない。
腹に感熱器官がないため、腹を地面につけて歩く。
クロコダイル科:
鼻面は尖り気味。
口を閉じている時、下顎の前から4番目の歯が突き出る。
腹に感熱器官があるため、腹を地面につけずに歩く。
私が上野動物園で撮ったのは、クロコダイルでした。下の歯にご注目
ガビアル科:
鼻面・口吻が細長い。
アリゲーターは、約3,700万年前には
既に地球上に存在していた。
アリゲーターという名前は、
スペイン語でトカゲを表す“el lagarto”の英語式の綴りで、
フロリダに最初に入植したスペイン人が
名づけたと言われている。
体長 2~4.5メートル 最大で6メートル
体重 350~400キロ
中国のアリゲーターの方が小さく、
体長 1.5~2メートル
体重 36~45キロ
アメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)は、
アメリカ南東部、ミシシッピ川下流域から、
メキシコ湾沿岸、フロリダ半島にかけて、
河川や湖、池、沼、湿地等の淡水域に生息する。
ルイジアナ州に最も多く生息し、
南フロリダは唯一、
アリゲーターとクロコダイルが共生する場所となっている。
食性は動物食で、魚類、爬虫類、鳥類、哺乳類、昆虫類、
甲殻類、貝類など、何でも食べる。
成長した個体は、ピューマや熊などの大型哺乳類や、
家畜や人を襲うこともある。
小さい獲物は丸のみに、
大きい獲物は、水中に引きずり込んで溺死させる。
性質はおとなしい。
単独で行動し、広い縄張りを持つ。
陸上でも、かなりの速さで移動できる。
背中は、鱗が硬く変化した鱗甲で守られている。
最大の武器は強靭な尻尾。
尻尾を打ち付けることで、
動物の骨を簡単に折ることができる。
ワニの口には、多くの細菌が棲んでいる。
ワニの攻撃から逃れられたとしても、
噛まれていると、感染症で命を落とすことがある。
ワニは、石を食べて胃袋に貯める(胃石)。
胃石の重さで、水中で浮いたり沈んだりするのを調整したり、
食物をすり潰し、効果的に消化するために役立てている。
メスは、水辺に塚状の巣を作って産卵し、
孵化するまでの約65日間、傍で卵を守り、
生まれてからも、しばらく幼体を保護する。
変温動物のワニは、自分で卵を温められないため、
太陽熱を効果的に使う。
メスは卵を産むと、枯れ木、草、泥を乗せて卵を覆う。
時間が経つにつれ、太陽熱と湿気で
覆いとなった草木は腐り、
発生した発酵熱で卵は温められる。
卵は性染色体を持たず、
発生時の温度によって、雌雄が決定する。
30℃以下の場合はメス、
32.2~33.8℃の時にはオス、
中間の時は、オスメスが混ざって生まれる。
子ワニが生まれる時、
卵の上の覆いのせいで、
自力では孵化することができない。
子ワニは、卵の中で鳴き声を上げることで、
気づいた母親が巣を掘り起こし、
孵化の手助けをする。
生まれた子は口に入れ、水に運ぶ。
野生での寿命は35~50年。
乱獲により、一時は絶滅危惧種であったが、
手厚い保護により、生息数は回復し、
1987年、絶滅危惧種のリストから外された。
現在も、不法な皮製品の取引がないよう
厳重な管理がなされている。
アニマル・メディスンとして
アリゲーターが象徴するもの
・・・統合、パワー、原始の創造力、ドラゴンとのつながり、効率、
母性本能、生命力、透視、古代の知識の保護者、二つの世界の住人
ワニは、非常に鋭敏な感覚を持つ。
殻の中の赤ちゃんの声を聞く素晴らしい聴覚を持ち、
夜間も水中もよく見通せる鋭い視覚も持つ。
ワニが水に深く潜ってものを見るように、
われわれも感情の奥に深く入り込み、
心の柔軟さ、癒し、浄化を得るよう伝えている。
精神的な危機に瀕している時、
自分を癒す方法がわからなくなった時、
嫌な夢を見た時などは、ワニを思い出しなさい。
ワニは恐れというものを知らず、
そのエネルギーは、強大且つ明快である。
ワニは、ふたつの相反するものの間で
バランスを取って生きる象徴である。
ワニの背中は鎧のように硬いが、腹は柔らかく、
また、地と水の両方で暮らしている。
ワニの助けを借りることで、
われわれも足元をしっかりと保ち、
感情という波に流されずに生きることができる。
ワニはタイミングを重要視する。
ワニの行動は正確で、無駄がない。
ワニは最大限の力で自らを律し、
水面下に隠れて姿勢を保つ。
獲物を捕獲すると、
転がるように水中に引きずり込み、
息絶えた獲物はしばらく木の下に隠して、
食べやすく柔らかくなるまで待つ。
ワニは、行動に移す前に
目の前の状況をまず消化するよう伝えている。
そして、しっかり考えて賢明な選択をし、
一度決めたら力強く実行するよう教えている。
アリゲーターのメディスンは、
人生で起こる全てのことに感謝し、
喜びと苦痛の両方を徹底的に消化して、
統合すること。
真剣になり過ぎた時や、
心が頑なになっている時は、笑うことが大事。
そうすると、怒りや硬くなった心がほどけ、
見過ごしていたことに気づくかもしれない。
ワニをトーテムに持つ人は、
すべての状況を精査し、
あらゆる側面を充分に消化してから、判断を下す。
個人的な意見や判断をまずは取り下げ、
状況をしっかりと自分の中で咀嚼・消化してから、
行動に移す。
ワニのカードが現れた場合、
何かしらの創造的な原動力が目覚めつつあることを
伝えているのかもしれない。
あるいは、古代に関する知識や、
防御する力が必要なのかもしれない。
ドラゴンとつながり、知恵を借りることによって、
新しい道が開かれるかもしれない。
何か見落としているところがあるのかもしれない。
より全体的な柔軟な視点で、
まわりをもう一度見てみるのが重要。
周りに苦しんでいる人がいて、
助けるように言われているのかもしれない。
新しい知識や知恵を得る機会を探してみること。
《逆位置》
生きていくためには、今、笑いが必要なのではないか。
軽率な行動や思慮の足りない言葉が
危険な状態を招いているのではないか。
その場しのぎの解決策を取っていないか。
長期的に安定した解決策と他の選択肢も
統合して考える必要がある。
柔軟性を欠き、偏った判断を下していないか。
成長を阻むような考え方や
曇った感情は手放すこと。
どんな時も、表面的に考えるのではなく、
あらゆる可能性、潜在的なリスク、予期しない結果、
そして究極の報いまで想定すること。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
写真は、ネットからお借りしました。
フロリダのゴルフコースを闊歩するアリゲーター
動物として
アリゲーター ワニ目 正鰐亜目 アリゲーター科 アリゲーター属
学名:Alligator mississippiensis 英名:Alligator
アリゲーター科に属するワニの総称。
現生するのは、
アメリカ合衆国に生息するミシシッピーワニと
中国に生息するヨウスコウワニの2種。
一般的にワニは、アリゲーター科、クロコダイル科、ガビアル科の
3科に大きく分類される。
外見上の違いは、以下の通り。
アリゲーター科:
鼻面は丸みを帯びる。
口を閉じている時、下顎の歯は外から見えない。
腹に感熱器官がないため、腹を地面につけて歩く。
クロコダイル科:
鼻面は尖り気味。
口を閉じている時、下顎の前から4番目の歯が突き出る。
腹に感熱器官があるため、腹を地面につけずに歩く。
私が上野動物園で撮ったのは、クロコダイルでした。下の歯にご注目
ガビアル科:
鼻面・口吻が細長い。
アリゲーターは、約3,700万年前には
既に地球上に存在していた。
アリゲーターという名前は、
スペイン語でトカゲを表す“el lagarto”の英語式の綴りで、
フロリダに最初に入植したスペイン人が
名づけたと言われている。
体長 2~4.5メートル 最大で6メートル
体重 350~400キロ
中国のアリゲーターの方が小さく、
体長 1.5~2メートル
体重 36~45キロ
アメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)は、
アメリカ南東部、ミシシッピ川下流域から、
メキシコ湾沿岸、フロリダ半島にかけて、
河川や湖、池、沼、湿地等の淡水域に生息する。
ルイジアナ州に最も多く生息し、
南フロリダは唯一、
アリゲーターとクロコダイルが共生する場所となっている。
食性は動物食で、魚類、爬虫類、鳥類、哺乳類、昆虫類、
甲殻類、貝類など、何でも食べる。
成長した個体は、ピューマや熊などの大型哺乳類や、
家畜や人を襲うこともある。
小さい獲物は丸のみに、
大きい獲物は、水中に引きずり込んで溺死させる。
性質はおとなしい。
単独で行動し、広い縄張りを持つ。
陸上でも、かなりの速さで移動できる。
背中は、鱗が硬く変化した鱗甲で守られている。
最大の武器は強靭な尻尾。
尻尾を打ち付けることで、
動物の骨を簡単に折ることができる。
ワニの口には、多くの細菌が棲んでいる。
ワニの攻撃から逃れられたとしても、
噛まれていると、感染症で命を落とすことがある。
ワニは、石を食べて胃袋に貯める(胃石)。
胃石の重さで、水中で浮いたり沈んだりするのを調整したり、
食物をすり潰し、効果的に消化するために役立てている。
メスは、水辺に塚状の巣を作って産卵し、
孵化するまでの約65日間、傍で卵を守り、
生まれてからも、しばらく幼体を保護する。
変温動物のワニは、自分で卵を温められないため、
太陽熱を効果的に使う。
メスは卵を産むと、枯れ木、草、泥を乗せて卵を覆う。
時間が経つにつれ、太陽熱と湿気で
覆いとなった草木は腐り、
発生した発酵熱で卵は温められる。
卵は性染色体を持たず、
発生時の温度によって、雌雄が決定する。
30℃以下の場合はメス、
32.2~33.8℃の時にはオス、
中間の時は、オスメスが混ざって生まれる。
子ワニが生まれる時、
卵の上の覆いのせいで、
自力では孵化することができない。
子ワニは、卵の中で鳴き声を上げることで、
気づいた母親が巣を掘り起こし、
孵化の手助けをする。
生まれた子は口に入れ、水に運ぶ。
野生での寿命は35~50年。
乱獲により、一時は絶滅危惧種であったが、
手厚い保護により、生息数は回復し、
1987年、絶滅危惧種のリストから外された。
現在も、不法な皮製品の取引がないよう
厳重な管理がなされている。
アニマル・メディスンとして
アリゲーターが象徴するもの
・・・統合、パワー、原始の創造力、ドラゴンとのつながり、効率、
母性本能、生命力、透視、古代の知識の保護者、二つの世界の住人
ワニは、非常に鋭敏な感覚を持つ。
殻の中の赤ちゃんの声を聞く素晴らしい聴覚を持ち、
夜間も水中もよく見通せる鋭い視覚も持つ。
ワニが水に深く潜ってものを見るように、
われわれも感情の奥に深く入り込み、
心の柔軟さ、癒し、浄化を得るよう伝えている。
精神的な危機に瀕している時、
自分を癒す方法がわからなくなった時、
嫌な夢を見た時などは、ワニを思い出しなさい。
ワニは恐れというものを知らず、
そのエネルギーは、強大且つ明快である。
ワニは、ふたつの相反するものの間で
バランスを取って生きる象徴である。
ワニの背中は鎧のように硬いが、腹は柔らかく、
また、地と水の両方で暮らしている。
ワニの助けを借りることで、
われわれも足元をしっかりと保ち、
感情という波に流されずに生きることができる。
ワニはタイミングを重要視する。
ワニの行動は正確で、無駄がない。
ワニは最大限の力で自らを律し、
水面下に隠れて姿勢を保つ。
獲物を捕獲すると、
転がるように水中に引きずり込み、
息絶えた獲物はしばらく木の下に隠して、
食べやすく柔らかくなるまで待つ。
ワニは、行動に移す前に
目の前の状況をまず消化するよう伝えている。
そして、しっかり考えて賢明な選択をし、
一度決めたら力強く実行するよう教えている。
アリゲーターのメディスンは、
人生で起こる全てのことに感謝し、
喜びと苦痛の両方を徹底的に消化して、
統合すること。
真剣になり過ぎた時や、
心が頑なになっている時は、笑うことが大事。
そうすると、怒りや硬くなった心がほどけ、
見過ごしていたことに気づくかもしれない。
ワニをトーテムに持つ人は、
すべての状況を精査し、
あらゆる側面を充分に消化してから、判断を下す。
個人的な意見や判断をまずは取り下げ、
状況をしっかりと自分の中で咀嚼・消化してから、
行動に移す。
ワニのカードが現れた場合、
何かしらの創造的な原動力が目覚めつつあることを
伝えているのかもしれない。
あるいは、古代に関する知識や、
防御する力が必要なのかもしれない。
ドラゴンとつながり、知恵を借りることによって、
新しい道が開かれるかもしれない。
何か見落としているところがあるのかもしれない。
より全体的な柔軟な視点で、
まわりをもう一度見てみるのが重要。
周りに苦しんでいる人がいて、
助けるように言われているのかもしれない。
新しい知識や知恵を得る機会を探してみること。
《逆位置》
生きていくためには、今、笑いが必要なのではないか。
軽率な行動や思慮の足りない言葉が
危険な状態を招いているのではないか。
その場しのぎの解決策を取っていないか。
長期的に安定した解決策と他の選択肢も
統合して考える必要がある。
柔軟性を欠き、偏った判断を下していないか。
成長を阻むような考え方や
曇った感情は手放すこと。
どんな時も、表面的に考えるのではなく、
あらゆる可能性、潜在的なリスク、予期しない結果、
そして究極の報いまで想定すること。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~