重慶大爆撃
重慶大爆撃被害者の謝罪と賠償を求める闘い
 

はじめに 〜「重慶大爆撃とは?」  

 重慶大爆撃は、1938年から1943年までの5年半に及んでいる。日本軍が重慶の一般住民の殺戮を意図的に狙った残虐な無差別爆撃である。日本は、1937年7月の廬溝橋事件で中国への全面的な侵略戦争を開始したが、これ以降日本軍機は上海、南京をはじめとする中国のほとんどの主要都市を爆撃した。
 重慶大爆撃が最も激しかったのは1939年から41年までの3年間であった。1939年の「五・三、五・四」、1940年の「101号作戦」、1941年の「102号作戦」・「六・五大隧道惨案」とそれぞれ呼ばれている爆撃では、重慶は甚大な被害を出した。最近の資料では、この5年半の爆撃による死傷者は6万1300人、うち死者2万3600人、負傷者3万7700人とされる。重慶大爆撃は、日本の侵略戦争に徹底抗戦する中国の政府・民衆の戦意喪失と侵略への屈服を狙った最大規模の無差別・戦略爆撃であり明白な戦争犯罪であった。





重慶大爆撃訴訟について公正な判決を求める
要請ハガキに御協力をお願いします!





 「日本軍による重慶大爆撃(1938~1943)の被害者」が原告となって日本国を訴えた裁判は、東京地方裁判所で8年間審理されてきましたが、10月に結審し来年2月に判決が言い渡される予定です。提訴は2006年から2008年までに4次にわたり、爆撃被害地は重慶・成都・自貢・楽山など、原告総数は188名という大型訴訟です。
 周知のとおり、日本軍は中国侵略中に1938年から5年半にわたり臨時首都だった重慶市とその周辺の四川省内の諸都市に無差別爆撃を200回以上繰り返しました。重慶大爆撃は日本軍が中国に加えた最も残虐な加害行為の一つで、爆撃で殺傷された民衆は10万人を超え、百万人以上の人々が家屋を失いました。
 無差別爆撃は国際法で禁止されています。しかし現実には重慶大爆撃以降も20世紀後半の朝鮮戦争・ベトナム戦争・湾岸戦争で、また21世紀のアフガン戦争・イラク戦争で繰り返されています。重慶大爆撃訴訟は、爆撃被害者が空爆を行った加害国に対して謝罪と賠償を求めて行った画期的な裁判です。
 31開廷に及ぶ8年間の審理のなかで、多数の原告たちが、法廷で重慶大爆撃で家族を殺され何もかも奪われた怒りと悲しみ、また75年を経た今日もなお癒されることなく苦しみを強いられている爆撃被害者の悲惨な現実を意見陳述や本人尋問で裁判官に訴えてきました。
 現在、私たちは、東京地方裁判所民事第13部の裁判長村田斉志裁判官らが原告たちの陳述を真摯に受け止めて、真に公正な判決を言い渡すことを求めて「公正判決を求める要請ハガキ」を裁判所に送る運動を行っています。
 多くの皆様の公正判決を求める声を載せて、裁判所あてに「要請ハガキ」を送り届けましょう。そうして多くの国民が重慶大爆撃訴訟の原告たちの請求を支持し、被告日本国に原告らへの謝罪及び賠償を命じる判決を求めていることをしっかりと伝えましょう。
 ◆ハガキの投函は遅くとも12月20日までにお願い致します。
 ◆判決は来年2月25日午後3時(東京地裁103号大法廷)です。
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「重慶大爆撃の被害者と連帯する会・東京」代表・前田哲男    
重慶大爆撃訴訟弁護団(団長・田代博之弁護士)
 連絡先:弁護団事務局(一瀬法律事務所・担当元永もとなが)〒105-0003東京都港区西新橋1-21-5 
 TEL03-3501-5558 FAX03-3501-5565 Email:info@ichinoselaw.com
 Webサイトhttp://www.anti-bombing.net ブログ『重慶大爆撃とは?』http://blog.goo.ne.jp/dublin-ki


★はがきはこちら



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