はぁ、今は夜中の四時。
救急外来に、生理痛のために救急車を呼んだ患者さんが搬送されてきて、今診察を終えたところ。
来院したときには痛みは治まっており、患者さんはふつうに自分で歩いていました。
救急隊は要請があれば行かなくてはならないし、重症か軽症かの判断は(ある程度はもちろん出来ますが)あくまで医師が診察をした上でしなくてはならないからとりあえず軽症でも病院に搬送する義務があります。
言葉は悪いのですが、救急車を「タクシー代わり」に呼んでしまう人っているんです。
もちろん一般の人に重症か軽症かの判断をさせるのは難しいですが、自分たちの家の車で連れていけるか、救急車で運ぶ必要があるかは、ある程度わかると思うんですよ。
日本では今救急車の有料化が検討されています。軽症での要請が非常に多いためです。
人の命をカネでうんぬん、ということを言う人もいるようですが、現実はこんなものなのです。現実に対する妥当な検討だと思います。
明日、もとい今日は朝から腹腔鏡のオペです。こういう状態で手術に望むのは嫌なものです。
救急外来に、生理痛のために救急車を呼んだ患者さんが搬送されてきて、今診察を終えたところ。
来院したときには痛みは治まっており、患者さんはふつうに自分で歩いていました。
救急隊は要請があれば行かなくてはならないし、重症か軽症かの判断は(ある程度はもちろん出来ますが)あくまで医師が診察をした上でしなくてはならないからとりあえず軽症でも病院に搬送する義務があります。
言葉は悪いのですが、救急車を「タクシー代わり」に呼んでしまう人っているんです。
もちろん一般の人に重症か軽症かの判断をさせるのは難しいですが、自分たちの家の車で連れていけるか、救急車で運ぶ必要があるかは、ある程度わかると思うんですよ。
日本では今救急車の有料化が検討されています。軽症での要請が非常に多いためです。
人の命をカネでうんぬん、ということを言う人もいるようですが、現実はこんなものなのです。現実に対する妥当な検討だと思います。
明日、もとい今日は朝から腹腔鏡のオペです。こういう状態で手術に望むのは嫌なものです。
私はやはり救急車とは人命がかかったときのみに呼ぶものだと思っているし、実際自分がほとんど歩けないほどフラフラの風邪でも自力でお医者に行ったし。
しかし妹達の意見では、生理痛がひどい人は本当にひどいんだし、それはしょうがないんじゃないかと。自分ではどうにもできなくて、我慢できなくて呼んだんじゃないかって。午前4時だとどこの病院で見てもらえるか自分ではわからないからって。(まあこれだけは私も一理あるかとは思いました。)あげくには私の生理痛がひどくないからそんなことが言えるんだと責められる始末。悪かったなあ!ってカンジですよ。
結局議論は平行線で歩み寄りはなかったです。
私のブログを見て姉妹でそんな熱いディスカッションがあったなんてちょっと嬉しいです。
そうなんです、生理痛で救急車呼んでしまう人ってけっこういるんですよ。たぶん呼んだときにはどうしようもなく痛かったのでしょうから、私もその気持ちと状況はなるべく汲み取るようにはしています。
どこを受診すればよいかは、自治体が救急当番病院を決めているので、少し調べればすぐにわかります。
まあ何がつらいって、勤務医不足で、当直明けの日でも夕方まで仕事をしなくてはならないことでしょうね。看護師さんたちは当直明けの日は(婦長でも)朝帰りますから。
医師不足はほんと最近のトピックなので、国民全体でいろいろと議論する必要がありますね。果たしてそれまで産婦人科の勤務医が燃え尽きなければいいですが(私も含めて)...
この問題に関して、junkchanさんと数日前に少し討論をしました。私はどちらかと言えば、有料化の賛成派です。私にとっては救急車は生死に関わる存在であり、少しでも待てば死ぬ場合のみで使用する「救いの天使」です。しかし、現在の一部の人は私の「運命の車」をタクシー代わりに使っており、とても許せられません。
社会の親切に甘えて精神的に弱い現代人が居ます。彼らは「肉体的」な要求も知らず、「精神的」な要求だけを重視している人達だと思います。もし、これからは日本人独特の「忍耐」や「粘り強さ」が忘れられたら、とても残念な事だと思います。ですから、救急車を有料化して、少しでも本当の必要性を考えさせられれば幸いだと思います。
私はこの「悪質119番」問題は只単に「医師不足」で終わってしまいたくないし、一部の日本人の「意思不足」についても考えて欲しいと思います。
sittnnさんはとても意識の高い人なのでこのようなコメントをもらえるとうれしく思います。
「医師不足」と「意思不足」はうまい!
ほんとうにね、現代の日本人はちょっとおかしいと思うことが多いですよ。悲しくなることが多いです。子供をこの国で育てるのが不安になる。sittnnさんは母国を出て日本に来て、その後さらにドイツに行くんだから本当に立派です。僕も息子にはそのようになってもらいたいな。
では、これからもこのブログ(くだらない内容ばかりですが・・・)をよろしくお願いします。