l'episodio del giorno~晴れるといいな~

ようこそ・・・。
上手じゃない言葉と写真ですが、
日々感じたままの日記です。

ある日の出来事

2010-04-13 | 日記
先日の面接の朝、
久しぶりに通勤時のバスに乗った。

バスを待ってる間、私の前を1歳位の赤ちゃんを抱いたお母さんと、
3~4歳位の男の子が通り過ぎた。
男の子の首には大きなトートバック。
きっとその赤ちゃんのオムツとかミルクが入ってる気配。
手にさげると地面についちゃうから、
自分で首にかけたのか、お母さんにさげられたのかわからないけど、
健気で、ちょっとかわいそう・・・。
ちょっと間違ってどこかに引っかかったら、
首つっちゃうよぉ・・・

バスが来て乗り込むと、案の定超満員
ふと見ると、さっきの親子が乗ってきて、
つり革を必死で探してた私の前に立った。

当然、その満員状態は、小さい子供連れの親子には辛いし危険。
サラリーマンと学生風の男の人2人が、その親子に席を譲った。

赤ちゃんを抱いたお母さんは、お礼を言って着席し、
お兄ちゃんにも座るように促した。

ところが、そのお母さんに連れられたお兄ちゃんは
きっとあんな満員状態のバスは初めてだったんでしょう。

子『運転手さんの後ろの席がいいー
母『今日は混んでるでしょう、そこに座りなさい

子『運転手さんのう~し~ろ~
母『わがまま言わないの、今日は行けないでしょう

子『ママと行く~
母『いいから座りなさい

子『いやだぁーママと

子供の声がどんどん大きくなってくる・・・。

母『いい加減にしなさい
子『ママと運転手さんの後ろに行くぅ
母『そんな事言うなら、もうバス降りるよっ
子『いやだぁーー、ママとぉー

子供は半べそで、益々大きな声になってきてる。
もちろん乗っている乗客全員に、その様子は伝わっている。
その親子の周りに立っている人達は、わざと見ないようにしたり、
じぃーと見て苦笑している人もいる。

お母さんと、その子供の会話はただただ繰り返されて、
どんどんエスカレートする。
そのお母さんは、もういたたまれないというのが伝わってくる。
ぐずるその子の手をグッと引っ張るように掴んで、
『もう、ホントに降りるからねっっ


・・・私の方が、もう耐えられなくなった。
そのお兄ちゃんに内緒話しするように、小さな声で言ってみた。

『あれ運転手さんがなんか言ったよ
 お兄ちゃん危ないから座ってねって言ったね

そしたら、あれだけぐずってた子が
ピタッと静かになった
突然知らない人から声かけられた事と、
大好きな運転手さんがホントに言ったという
『きょとん』だったと思う。
そして、上目づかいで私を見て、
恥ずかしそうにちょっとニコッとした
そして、譲ってもらったお母さんの前の席には座らなかったけど、
母親の膝に座って、しっかり前席の後ろにつかまった。
その後も私をチラチラ見てたので
『運転手さん、お兄ちゃんおりこうだねって、きっと言ってるね
と言うと、はにかみながらまた笑ってくれた

お母さんは、ホッとしたように私に『すみません・・・』と言ってくれた。

それ以降、私が先に降りるまでの約20分ちょっとの間、
じっとおとなしく頑張ってた。

きっとまだまだお母さんに甘えたくて、かまって欲しくて、
でも、お兄ちゃんだから頑張ったのね・・・。
お母さんも、赤ちゃんを抱っこして、もう一人子供を連れての外出、
しかも通勤ラッシュ・・・
いっぱいいっぱいだったんでしょう。

きっと私もそのお母さんの立場だったら
自分の方が泣きたくなってたと思う。

自分が年齢を重ねたのと、客観的立場だったから
その子に話しかけられたんだと思う。

スーパーなんかでも、ぐずってる子供を無視して
プンプンして、大人に言うような口調で
ガンガン怒鳴ってる光景を見かけると
ちょっと振り向いてあげたら・・・
ちょっとだけ抱っこしてあげたら・・・
きっとこの子の気持ちはおさまるんだろうなぁ・・・
と思ってしまう。

でもそれも、今私の年齢になって、
今の立場になったからなんだと思う。

当事者はみんな必死。
でも、どんな時もちょっと一呼吸おける余裕が
もてるようになりたい・・・とは思うけど、
私も自分が当事者の時は、まだまだその余裕が持てませんが・・・


      





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2 コメント

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そう (あごら)
2010-04-14 07:23:44
本当に大事なことは、小声でも届くもの。(伊坂幸太郎のグラスホッパーより)
soraさんとても魅力的な大人だわ
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Unknown (あごらさんへ)
2010-04-18 22:13:03
魅力的な大人・・・
本当の私を知ってるくせにぃ~
私は子供には優しいですが、高齢者には優しくできない私です・・・
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